X-Sender: smori@jca.ax.apc.org (Unverified)
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Date: Tue, 4 Aug 1998 12:14:00 +0900
To: keystone@jca.ax.apc.org
From: smori@jca.ax.apc.org
Subject: [keystone 502] Re: 8.2NHKスペシャル「ハノイ対話」
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こんにちは、森です。

At 20:03 +0900 08.03.1998, higa@jca.ax.apc.org wrote:
> 比嘉@京都在住です。
>  戦争をした国って、日本もそうですが、「軍部が勝手にやったんだ」って
>  いいますね。戦争準備をしているときは、「ちゃんとコントロールするから」
>  といっておいて、実際に戦争がひどくなると「暴走だったから俺らに責任は
>  ない」という。確信犯なのか、単に無能なだけなのか、わかりませんが、
>  それで殺される兵隊や民間人はたまったものじゃないです。

ほんとにたまったものではありませんね。

軍部をコントロール出来ない文民政府を擁護するのではありませんけれども、
軍人という種族は軍事についてより敏感にならざるを得ないでしょうから(軍
事の恐さも知っているでしょうから)、外交交渉による決着は一時的なものと
いう「気分」があるのではないでしょうか。ですからチャンスと「彼らなりの
成算」があれば軍事的に叩きたいとも考えるし、軍事力の強化も図りたいと考
える。また、あの対話でアメリカ側が戦争の責任はベトナム側にある、或いは
ベトナム側にもあるという結論に必死に近づこうとしていたように軍部と文民
の間でも責任の所在をどうするかという暗闘もあるでしょうから、実際そのレ
ベルで責任はどちらにという議論をすれば、どちらだか分からないという結論
を導きだせるようにどちらもが準備しているのではないかと疑います。
つまり、武器があり、それを専門的に扱う人々がいる限り、常に戦争は準備さ
れており、常に戦争が起こる可能性はあると考えたほうが良いのではないでし
ょうか。恐らくは、武器や軍隊、武器の生産者がいる限りどこの国でも例外無
しに。

いずれにせよ、あの悲惨極まりない皆殺し戦争が招いた結果についての責任を、
戦争拡大論者でありアメリカ側の最高指導部であったマクナマラさんにはより
自覚して頂きたいと思いました。
 


  • 1998年
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