X-Sender: or041602@risa.digiweb.co.jp
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Date: Fri, 24 Jul 1998 18:24:27 +0900
To: keystone@jca.ax.apc.org
From: miyagi@jinbun.co.jp (Miyagi Yasuhiro)
Subject: [keystone 453] 久間発言に関する名護市議会の動き
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本日、名護市議会で臨時議会があったので
先の久間発言に抗議する決議案を私は緊急動議として提出しました。
ヘリ基地に反対している11名の議員の賛同を得て提出した決議案は
17名の保守系議員の相も変わらぬ一致した判断停止の対応で否定され
議案として提出もできず審議もされず流産しました。

このような議会に議員としている価値があるのか
あぁ、本当に成り行きで議員になってしまったガキとしては
涙がちょちょぎれる気分です。

私の決議案作文は以下の通りです

---------ここから-------------

名護市民投票に対する「衆愚政治」発言に断固抗議する決議(案)

防衛庁首脳が海上基地に関連して、名護市における市民投票について「住民投票は衆愚政治だ」と批判した一連の発言は、地方自治を蔑ろにする発言であり名護市議会として強く遺憾の意を表明する。
名護市は、昨年、防衛庁から海上ヘリポート建設の適地選定のための事前調査の要請に対して、直接の利害関係者である漁協の同意を得て市として同意するなど、政府に対して地方自治体として協力できることに関しては協力してきたところである。しかし、海上基地建設の是非に関しては、広く市民の意見を聞くことが地方自治の本旨に鑑みても重要であると判断し、名護市有権者の過半数近く17.539人が署名し直接請求した住民投票条例案を、市議会において会期を大幅に延長するなどの慎重審議を尽くし法令に則り修正可決し、12月21日に「名護市域における海上ヘリポート建設の是非を問う市民投票」として実施したのである。その間、名護市民は、政府の海上ヘリポート基本案の説明を受け、賛成反対両派の熱心な運動が展開する中で、様々な角度から熟慮に熟慮を重ね投票を行ったのである。投票結果についてはそれぞれの立場から異なった評価があるところだが、市民投票そのものを衆愚政治と断じることは、投票を行った名護市民を、慎重審議を重ね可決した市議会を、名護市の地方自治そのものを蔑ろにする発言であり断固容認できるものではない。
また防衛庁首脳が、沖縄に75%も集中している「在日米軍基地」を「ごみ処分場」と同列に論ずることは、沖縄県民を甚だしく愚弄するものであるといわざるを得ない。市民投票において過半数を上回った海上ヘリポート建設に反対した市民のみならず、政府の海上ヘリポート基本案を信じ「環境対策や経済効果に期待できるので賛成」とした多数の名護市民をも愚弄するものである。
これらの発言に関して、久間章生防衛庁長官が大筋で自らの発言であることを認めたうえで「不適切な語彙」があったと述べたとの報道もあるが、発言の重大さに鑑み、防衛庁及び日本政府は速やかに事実関係を確認の上、発言の真偽及び政府の基本的態度を国民に説明する責務があると思慮する。
以上、名護市議会は地方自治の本旨に則り、名護市民及び市議会の名誉と尊厳を守るために防衛庁首脳の発言に対して強く抗議するものである。
以上、決議する
平成10年7月24日
沖縄県名護市議会

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沖縄/名護市より
宮 城 康 博
 


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