Date: Thu, 16 Jul 1998 22:22:00 +0900
From: 加賀谷いそみ <QZF01055@nifty.ne.jp>
Subject: [keystone 427] F16の核攻撃訓練
To: keystone@jca.ax.apc.org
MIME-Version: 1.0
Sender: owner-keystone@jca.ax.apc.org
X-Sequence: keystone 427
Precedence: bulk
Reply-To: keystone@jca.ax.apc.org

初めてインタ−ネットで明らかにされた
   F16の核攻撃訓練資料
                           佐藤 裕二
 5月12日、衆議院第1議員会館の会議室で開かれた日本共産党主催の米軍低空飛行
資料展示・懇談会で、展示資料の一つとして「米空軍教範、11/2F/16、第1巻
、98年5月1日、飛行業務、F16航空要員の訓練」(105ペ−ジ)と題する資料
が展示された。
 その後そのコピ−を入手して読んでみたところ、第四章に「継続訓練」とあり、概要
には、「この章は戦闘任務可能(CMR)パイロット、基本任務可能(BMC)パイロ
ットおよび基本航空機資格(BAQ)パイロットの資格をとるために必要条件な地上訓
練および飛行訓練を概説する」とあり、四章の2「地上訓練」の6「兵器/戦術の理論
的訓練(デスクワ−ク)」の2の2項に「核兵器(州兵航空団、予備航空団には適用せ
ず)」とあって「核兵器の種類、その威力、安全、保安、運用、発射、判断、事前飛行
、安全装置の切り替え、通常および緊急時の手順」についての学習が必要とされている

 また、第五章には「兵器の発射/使用の資格」、五章の4に「兵器発射限定要素」、
4の2項に「自由落下兵器種目」が、そして4の2項目の3に「急降下と軽く投げ上げ
る(方法による爆撃)種目」(括弧内は筆者注)があり、その七番目に「特殊兵器種目
」が載っている。
 ここでは「模擬爆弾または実爆弾を落とすためのすべてに適用できる核スイッチ技術
を利用する発射。最低高度は、落下するまたは模擬落下する爆弾の安全間隔(投下高度
のことで、爆発力で異なる)または地上高100フィ−ト、ただし高いほうを使用する。
命中基
準は、用いる投下方法によって決まる。」と記載されている。

 以上より、F16のパイロットは、核兵器の知識と扱い方をデスクワ−クで習得し、
さらに実技として、他の爆弾やミサイル等と同様に、核兵器の投下訓練を行っているこ
とが、初めて明らかにされた。
 三沢基地では、核攻撃に備えて、司令部は地下十メ−トルに設置され、91年頃まで
には核爆雷などの核兵器を運用していた海軍航空施設に核シェルタ−であることを示す
EWOやEOAの看板があったし、しばしばNBC訓練などの核攻撃防御訓練をしてい
ることが、三沢米軍基地新聞「ノ−ザンライト」の記事などで明らかにされてきたが、
F−16の核攻撃訓練の方法については、今まで発表されたことがない。
 また、F16の核攻撃機能や装備についても、ほとんど確認されておらず、わずかに
90年9月1、2日に行われた横田基地の航空祭で、「赤旗」の記者によって、展示さ
れた三沢のF16のコックピット内に、核発射スイッチがあることが確認され、その写
真が90年9月19日の「赤旗」のトップに掲載されただけである。
 今回、このように米空軍の教範に、明確に訓練項目として核攻撃が挙げられているこ
と、しかもだれでも入手できるインタ−ネットで公開されていることは、F−16が核
攻撃能力をもっていることを、つまり核抑止力としてF−16およびその配備を、アメ
リカの世界核戦略に基づいて意識的に宣伝しているとしか思えない。
 秋田県内を頻繁に低空飛行をしている三沢のF−16も、このような核攻撃訓練を行
っているのかもしれない。

−−−−−−−−−−
(市公報より)
海の日のイベント(秋田県男鹿市 船川港1万5千トン岸壁)

       掃海艇「えだじま」「ねわじま」
8月1日(土)
10:00       歓迎式典
13:00〜14:00 体験航海(100人)
13:00〜16:00 一般公開

8月2日(日)
 9:00〜15:00 一般公開
10:00〜11:00 
14:00〜15:00 体験航海(200人)
15:30       出港
   問合わせ 水産漁港課 TEL 0185-23-2111 内線299

−−−−−−−−−−
いってみよっと。
某小学校ではPTA研修の陸上自衛隊見学を行いましたが、自衛隊員が付きっきりで世
話をしてくれて、とても親切で、丁寧で、「国民に開かれた自衛隊」をめいっぱいアピ
−ルしていたとのことでした。参加者は「純粋な気持ちで自衛隊を理解できる」そうで
、他へも見学を薦めたいとか。「最近有事立法とか、いろいろ言われていますけれど、
どう思いますか」と尋ねたところ「自衛隊が外に出やすくなった」とこれまたとても素
直お返事だったそうです。自衛隊のみなさんには、もうこれが常識的な認識になっちゃ
っているのかなあとゾ〜としましたが、そう思うのは「不純」ってことになるんだろ〜
か。1200カロリ−の自衛隊の昼食は200円だったそうです。
 


  • 1998年
  • 3月4月5月6月7月

    キーストーンメーリングリスト 目次