Date: Sat, 04 Jul 1998 22:38:00 +0900
From: 加賀谷いそみ <QZF01055@niftyserve.or.jp>
Subject: [keystone 398] 室蘭-『おおすみ』入港抗議集会
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道庁では、「米空母に反対する市民の会」の申し入れに対して明確な返事ができず、自
衛隊にお伺いを立てました。まるで、よそごと。「市民の安全を守る責任を持つ」と答
えた自治体の回答です。
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  谷百合子様
                 北海道総合企画部
                 総務課長 藤原 弘道

       北方機動特別演習に関する事項について(回答)
 6月30日に申し入れを受けた際に、照会のありました北方機動特別演習に関する事
項について、陸上自衛隊北部方面総監部に照会しましたところ、別紙のとおり回答があ
りましたので、お伝えします。
                      主査(調整)

@隊員の移動については、制服を着用しているフェリ−、航空機、おおすみなどで移動
すると聞いている。
 ・いつ、何人が、どの便で来道するのか?
 ・銃などの装備も各隊員が携帯するのか?
(回答)
 ・ 隊員の移動については、民間フェリ−、民間航空機、自衛隊航空機、自衛隊艦船
を利用して、小樽港、苫小牧港、千歳基地、釧路空港、帯広空港など道内の主要な港湾
、空港を利用します。なお、移動の詳細については、公表できません。
 ・ 銃など個人携帯火器は、隊員各人が携行しますが、実弾は、一括管理しています
ので、隊員各人が携行することはありません。

A弾薬はどのような手段、経路で運搬されるのか?
(回答)
 ・ 保安上の問題があることから、公表できません。

B北方機動演習に要する経費はどれくらいか?
(回答)
 ・ 3億4千6百万円です。
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 また、すずめの涙ほどの「迷惑料」を踏絵の一つにも利用するこのえげつなさ
 以下はその一例
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       様
                  別海酪農ヘルパ−利用組合
                  組合長理事 西條甚一郎
                  別海農業共同組合
                  代表理事組合長 丹波忠文

    酪農ヘルパ−利用促進対策事業助成金の振込みについて

 このことについては、米軍による矢臼別演習場への実弾射撃訓練移動に伴う「迷惑料
」として、ヘルパ−利用に対する利用料金の助成金が支給されましたことから、下記の
通り振込みいたします。
 尚、受領印が必要となることから、6月30日まで印鑑を持参の上、事務局までご足
労頂きますようお願いいたします。
              記

  助成目的      矢臼別演習場への実弾射撃訓練移転
  助成基準       7、000円
  利用日数(7日限度)     5日
  助成金額      35、000円
  振込口座      普通クミカンロ
  振込月日        6月12日

                   (事務局:生乳生産課)
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 「市民の会」では、「『おおすみ』入港抗議集会」を行います。
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     『おおすみ』入港抗議集会
        場  所:港湾労働者福祉センタ−
            室蘭市海岸町1−61(JR室蘭駅から徒歩5分)
          「おおすみ」接岸埠頭の対岸です。
        集合時間:午後1時
        連絡先 :アオギリの会(TEL:0143-22-4714)
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室蘭市長 新宮正志 様

               申し入れ書

      私たちは「おおすみ」の入港と軍事演習に反対します

 海上自衛隊最大の輸送艦「おおすみ」が、来たる7月5日室蘭港に入港し、陸上自衛
隊と合同訓練することを新聞で知り、私たち市民は驚きと怒り、不安を禁じ得ません。
 なぜなら、「おおすみ」は、戦車や戦闘部隊の輸送と、上陸作戦が主要目的の「強襲
揚陸艦」であり、輸送規模もこれまでの三倍、「防衛」ではなく、あきらかに、「攻撃
」型の輸送艦であります。
 排水量8、900トン、全長は178メ−トルあり、改造部品を使えば、短時間で戦
闘機の離発着も可能となり、これが「軽空母」と呼ばれる所以です。
 このような軍艦がなぜ、いま、室蘭に入港しなければならないのでしょうか?
 しかも、「二度とくりかえしてはならない」と語り継がれてきた戦争のツメ跡として
、艦砲射撃の悲劇を体験したこの室蘭で、その港で、堂々と軍事演習が行われるとは、
とても許されることではありません。
 室蘭市は、国や防衛庁の要請に、唯々諾々と従うだけでよいのでしょうか?
 市民の平和な暮らしを守る根源は、私たちのひとりひとりの自覚にあることはもとろ
んですが、地方自治体は率先して地域の平和と生活を守るために、主体的に方策を考え
る責務があると思います。そして今、まさに大切なそのときだと考えます。

        白鳥大橋に軍艦は似合わない!

 どうかこれ以上、室蘭の軍港化につながるような受け入れはやめて下さい。
 平和な21世紀を子どもたちに手渡していくため、私たちは「おおすみ」の入港と軍
事演習に強く反対し、そのための港湾使用を認めないよう、申し入れするものです。

  1998年6月15日

 ・ピ−スネット輝く風  富盛 保枝
 ・アオギリの会     増岡 敏三
 


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