Date: Thu, 21 May 1998 22:04:00 +0900
From: 加賀谷いそみ <QZF01055@niftyserve.or.jp>
Subject: [keystone 237] rikuzi-syagekizyou-akita(NO2)
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 秋田県南秋田郡五城目町に持ちあがった、陸上自衛隊の射撃場移転誘致計画と産廃処
分場建設計画について、五城目町議会では19日、全員会議(非公開)を開き、佐藤邦
夫町長から説明を受けました。会議には町議20人全員と町幹部職員ら24人が出席。
 射撃場誘致計画については、移転候補地の7割が町長所有地であること、また町長と
町長の弟等の借金5億円を支払うことで債権者と和解したことなどの関連性が問われて
います。当然のことながら「これはこれ、誘致を私自身が住民に要請したことはない。
具体的な内容は自衛隊から示されておらず、誰の土地が売られるかなどはまだわからな
い。誘致反対の声はなかった」とあくまで地元からの要請に基づいて町として誘致実現
を支援していく方向を改めて示しました。
 町長は移転に伴って、交付税や周辺道路の整備など町にメリットがあると説明しまし
たが、議員からは「町全体に影響する問題を、一町内会の要望だけで対応を決めていい
のか」という意見が相次ぎ、これに対して「平成9年11月に町内の第三者の仲介でを
通じて、自衛隊が移転を望んでいるとの紹介が『地権者のひとりとして』の町長に対し
てあった。自衛隊が移転計画を急いでいるとの情報もあり、素早い対応が必要と判断し
た。」などと答えました。議会側からは「自衛隊による周辺整備事業で受ける町の利益
は小さい。誘致の意義があるのか」などの質問も続出し、これからの見通しについては
「陸上自衛隊がまだ具体的な移転計画を決めていない段階では何ともいえないが、具体
的な回答があり次第議会とも協議する考え」を示しました。
 これに先立ち、議会総務常任委員会では、予定地の山林を視察しましたが、その時同
行した石井孫一議長は「射撃場の誘致に地区住民が全員同意しているとの説明は受けて
いるが、個人的には、(馬場目小学校や、保育園のある)集落から近い(1キロくらい
)場所に射撃場をつくることには反対」と述べています。
 自衛隊では全く白紙の状態だとは言っていますが、関係者が現場を視察し、現地の登
記簿などもすでに入手しているようです。
 予定地は薬師山のふもとですが、五城目町の信仰の山としてシンボル的存在です。そ
この山頂部付近にはすでに、町民の知らない間に、防衛庁ではIDDN(統合防衛デジ
タル通信網)施設を建設中で、平成12年度に完成予定です。これは青森県の三沢基地
と男鹿のレ−ダ−基地とを結ぶものです。町長は「自衛隊も同じ場所に防衛施設があれ
ば管理しやすいのではないか」などとトンマなことも言っているようですが、低空飛行
の通路にはもってこいの場所にもなるんではないか、赤ちゃんが引き付けを起こすよう
な爆音が増えるんではないかと私は心配です。まして墜落なんかしたら。
 産廃最終処分場(管理型)計画について畑澤助役から説明があり、山林の取得面積が
約34ヘクタ−ル、地区住民と業者側による同施設設置の協議は済んでいて、売買の準
備に入っていること、業者から町に提出された国土法に基づいた開発に関する「事前指
導申出書」(3月25日提出)に町長の意見を付すためのプロジェクトチ−ムを4月上
旬に役場内に設置したことなどを明かにし、環境問題に関する意見に対しては「個人的
にはできることなら設置を断りたいが、断るにしても説得力のある理由が必要だ」と述
べています。 買収用地の価格は6800万円という話です。それでも管理費を考える
と売ったほうが助かるというのが、いまの農業、林業の現実です。ここの共有地は株山
という管理方法をとっていて、54株を22人で持ち、株数によって経費負担をしてい
るものです。34ヘクタ−ルの内、埋立地は8、3ヘクタ−ル。1999年9月着工予
定。総事業費42億円(自己資金3億円、借入金39億円)。業者は県内の民間会社で
すが、県内民間業者の管理型処分場では、花岡鉱業の5、5ヘクタ−ルが最大で、県誘
致でもめている大王製紙のための産廃場でも7、5ヘクタ−ルです。産廃業関係者によ
ると、県内の業者でこれだけの設備投資を一手にできるような規模ではなく、県外の大
手業者とつながっているのではないかとのこと。また容積は不明だが、この大きさでは
、県内の廃棄物を相手にしていたのでは採算がとれないことは確か。今の時期の申請は
、閲覧を義務付けている新法(6月18日施行)の適用を免れるためだろうということ
です。株を多くもっていて町長後援会の有力幹部にもなっている人たちが「絶対他言す
るな」といって他の地権者に強引に同意を取り付けてきたという話もあります。
 産廃問題に関しては周辺地域の市民ネットワ−クができはじめています。田舎に公衆
便所を持ち込んで環境を破壊し、ひさしを貸して母屋をとられるような行為には納得で
きません。産廃も武器も、私から見れば、どっちも人間を含めた自然の命を脅かすゴミ
です。まして県庁の前に造るのならばいざ知らず、山間の監視の目が届きにくい所に、
しかも町民のみならず、県民の憩いの場でもある自然の恵みあふれる里山を、非民主的
な手段で荒廃させる暴挙を私たちは受け入れなければならないのでしょうか。高速道路
ができた頃から危惧はしていましたが、降ってわいたような災難というのが正直な印象
です。今は観光開発だと銘打ってあちこちに道路を整備していますが、これが将来産廃
道路になるものやら、軍用道路になるものやら。暴力団絡みの産廃不法投棄も増加して
いるとして警察庁が行政機関との連携による取締を指示したとのことです。秋田県や青
森県でも急増し、不法投棄にからんで年間181人の暴力団が検挙されているとのこと

 五城目町議会は6月6日に始まります(議会運営委員会は4日)。周辺市町村の議員
さんたちにも考えてほしいのですが、議会というところは、こういう問題は他の自治体
が口をだすものではないんだそうです。都合のいいときには、相談して口裏を合わして
足並みを揃える割りには、独立性を強調していました。
 以下、町内会長と地区会長が、陸自秋田連隊長に送った嘆願(要望)書です。同様の
内容の要望書を五城目町長あてにも提出しています。
 
−−−−−−−−−−−−−
                                                 平成10年4月23日
陸上自衛隊 
第21普通科連隊長
秋田駐屯地司令
伊藤粂男 様

                                                     秋田県五城目町
                                                     中村町内会
                                                     会長 佐藤 藤俊(印)

                                 要望書

 貴職におかれましては、国の平和と安全・県民の救難救助・各種災害対策等、多方面
にわたり御尽力を頂いておりますことに心から敬意と感謝を申し上げます。
 さて、この度秋田県が県立大学を開学することに伴い、貴射撃訓練場の移設を余儀な
くされていることを伺いました。
 当町内会としましては、その候補地を五城目町馬場目宇田山(薬師山一帯)とし、色
々検討しておりましたが、去る4月22日中村町内会臨時総会を開催した結果、本射撃
場及び付帯施設などについて、これを誘致受け入れることとし、又、これに伴う諸計画
や要望事項などについては、今後、説明又協議を御願いすることで決議致しました。
 この実現のため、五城目町当局に対しても要望書を提出したところでありますが、貴
職におかれましては、当町内会決議をお受け止め頂き、何卒、速やかに対応頂きますよ
うここに要望致します。
−−−−−−−−−−
                                                     平成10年4月25日
陸上自衛隊 第21普通科連隊長
秋田駐屯地司令
伊藤粂男 様

                                                 秋田県南秋田郡五城目町
                                                 馬場目地区町内会長会
                                                 会長 黒澤 功(印)
 

                           嘆願(要請)書

 貴職におかれましては、日頃国の平和と安全更には災害対策活動や救難活動等のため
、各般にわたり御尽力頂いていることに深く敬意と感謝を申し上げます。
 このたび秋田県においては、県民の期待を担い県立大学の開学を目指し努力中ですが
、これに伴い隣接する「射撃訓練場」等の施設の移転を計画していると伺い、この移転
先に当地内馬場目宇田山(薬師山下)がその候補とされているところであります。この
たび地元中村町内会では、役員会及び臨時総会を開催し満場一致をもって本施設を誘致
することを決議いたしました。この時にあたり、馬場目地区町内会長会(9町内構成)
としましても、先般会長会を開催し全会長の総意と合意のもとに中村町内会を支援し、
地区としても、先般会長会を開催し全会長の総意と合意のもとに中村町内会を支援し、
地区としても誘致すべきと決議したところであります。
 過疎化や人口減少の続くなか、このたびの施設の誘致は当地域全体に、又五城目町全
体にとりましても、ひとつの活力の源として地域の振興と発展に大きく貢献するものと
思います。
 ここに、馬場目地区町内会長会の総意のもとに本施設等の誘致実現を果たすべく地区
としても努力していきますので、貴職におかれましては、この地域の期待に応えて頂き
ます様ここに嘆願申請するものであります。
                           以上
 


  • 1998年
  • 3月4月5月、6月、7月、

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