ご存じのように、本日小牧基地を自衛隊輸送機が飛び立っています。誤解の無いよ
うにしていただきたいのですが、防衛庁のリリースをよく読めば分かるように、これ
は自衛隊法１００条の８（添付しました）に当たる行為ではありません。「速やかに
輸送を実施し得る態勢を確立するため、所要の措置」というように、同条を実施する
ための「準備」行為なのです。従って今回の自衛隊のシンガポール移動は法的根拠は
ありません。
　防衛庁への抗議は電子メールなら、info@jda.go.jpへ、久間 章生 Fumio KYUUMA防
衛庁長官に宛てて送るのが一番早く手軽でしょう。もちろんその場で担当者に消去さ
れてしまう可能性も大ですが、それはＦＡＸなども同じでしょう。
−−−−−−以下防衛庁のリリース−−−−−−−−−−−
１０．５．１８

                    運用課

                                                 お知らせ

                              自衛隊輸送機のシンガポールヘの移動について

      　緊急時において迅速にインドネシアから邦人等を輸送できるよう準備に万全
を期すため、５月１８日（１５：１５）、外務大臣より防衛庁長官に対し、自衛隊輸
送機のシンガポールのパヤレバ空軍基地への移動について依頼がありました。

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１０．５．１８
               防衛庁

                                                 お知らせ
      在インドネシア共和国邦人等の輸送の実施態勢の確立のための航空自衛隊輸送
機のシンガポー
                                            ルヘの移動について

      １　防衛庁では、外務省から防衛庁に対して自衛隊法第１００条の８の規定に
基づき在インドネシア共和国邦人等の輸送を依頼された場合に、速やかに輸送を実施
し得る態勢を確立するため、所要の措置を講じているところである。

      ２　本日午後、外務大臣から、シンガポール共和国より自衛隊輸送機のパヤレ
バ空軍基地への
      移動に同意が得られたので、対処方願いたい旨依頼があった。

      ３　これを受け、防衛庁長官は命令を発し、Ｃ−１３０Ｈ型輸送機×６機をシ
ンガポール共和
      国パヤレバ空軍基地へ移動させることとした。

      ４　本日中に、まずＣ−１３ＯＨ型輸送機×２機をフィリピン共和国二ノイア
キノ国際空港へ
      移動させる予定である。
 
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  １０．５．１８
     １７００
          空幕広報室

                                                 お知らせ

                航空自衛隊輸送機のシンガポール共和国パヤレバ空軍基地への派遣
について

      １　本日、１６時４０分、防衛庁長官から、「速やかに輸送を実施できる態勢
を確立するため、自衛隊法第１００条の８を根拠として、在外邦人等の輸送に係る準
備行為として、輸送機をシンガポール共和国パヤレバ空軍基地へ派遣する。」との企
図のもと、在インドネシア共和国邦人等の輸送に係る航空自衛隊の各部隊長に対して
、輸送部隊の編成、移動要領等を内容とする命令が発出されました。

      ２　防衛庁長官の命令を受けて、直ちに、航空幕僚長は、所要の準備を整え、
防衛庁長官の下命を待っていた航空自衛隊の各部隊長に対して、所要の指示を発出し
ました。

      ３　在インドネシア共和国邦人等の輸送を速やかに実施できるための態勢の概
要については、次を基準としています。

      （１）Ｃ−１３０Ｈ型輸送機６機をフィジピン共和国二ノイアキノ国際空港を
経由し、シンガポール共和国パヤレバ空軍基地へ移動させる。

      （２）当初２機を先行的に移動させ、その後４機を移動させる。

      　ア　先発の２機は、１番機に現地機機官搭乗のもと、本日１７時３０分以降
離陸する予定です。

      　　　・１番機　機長　３等空佐　竹内　俊夫
      　　　　　　　　　　　以下４７名（クルー１４名、同乗３３名）

      　　　・２番機　機長　３等空佐　本田　機夫　以下４９名
      　　　　　　　　　　　以下４９名（クルー１４名、同乗３５名）

      　イ　後発の４機については、明早朝５時頃を予期しています。

      （３）輸送部隊の編成

      　ア　輸送部隊指揮官

      　　航空支援集団司令官（空将　竹河内　捷次　防大９期）

      　イ　現地指揮官

      　　第１輸送航空隊副司令（１等空佐　藤川　春夫　航学１９期）

      　ウ　編成地

      　　小牧基地

      　エ　人員数

      　　２０９名（空輸隊１７２名及び運航支援隊３７名）
      　　なお、本日、先行して調査派遣した３名は、次のとおりです。

      　　　（航空幕僚監部　）　１等空佐　溝口　博伸
      　　　（　　　同　　　）　２等空佐　岩下　英世
      　　　（第１輸送航空隊）　３等空佐　一色　典雄
−−−−−−防衛庁発表以上-------------------------------------
（参考　該当する自衛隊法）
第100条の8【在外邦人の輸送】
　長官は、外務大臣から外国における災害、騒乱その他の緊急事態に際して生命又は
身体の保護を要する邦人の輸送の依頼があった場合において、当該輸送の安全につい
て外務大臣と協議し、これが確保されていると認めるときは、自衛隊の任務遂行に支
障を生じない限度において、航空機による当該邦人の輸送を行なうことができる。こ
の場合において、長官は、外務大臣から当該緊急事態に際して生命又は身体の保護を
要する外国人として同乗させることを依頼された者を同乗させることができる。
２　前項の輸送は、第百条の五第二項の規定により保有する航空機により行なうもの
とする。ただし、当該輸送に際して使用する空港施設の状況その他の事情によりこれ
によることが困難であると認められるときは、その他の輸送の用に主として供するた
めの航空機により行なうことができる。

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　　　　　　青木雅彦
　　　　  Masahiko Aoki
      btree@osk.3web.ne.jp
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3月、4月、5月、6月、7月、

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