Date: Thu, 30 Apr 1998 01:43:10 +0900
Mime-Version: 1.0
To: keystone@jca.ax.apc.org
From: "M.Shimakawa" <mshmkw@tama.or.jp>
Subject: [keystone 148] [aml]岩国基地の沖合移設事業情報
Sender: owner-keystone@jca.ax.apc.org
X-Sequence: keystone 148
Precedence: bulk
Reply-To: keystone@jca.ax.apc.org
 

 島川です。

 青木さんもおっしゃっていますが、この問題は「ピースリンク広島・呉・岩国」
 の方々が追及しておられますね。広島の山田さんが昨年5月にamlにふたつ情報
 を流してくれていますので、これをとりあえず転送します。
 

   (from 『オルタナティブ運動情報メーリングリスト』 改行位置等若干変更)
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 From: jyamada@jca.ax.apc.org
 Subject: [aml 5087] 岩国基地拡張工事−藻場・干潟回復に関する公開質問状
 Date: Sun, 25 May 1997 12:12:23 +0900
 

        藻場・干潟回復に関する公開質問状の送付について

                           ピースリンク広島・呉・岩国
                                              大田伊杜子
                                              田村順玄
                                              湯浅一郎
                                   連絡先:呉YWCA
                   Tel:0823−21−2414

 
  5月22日、上記の文書を下記の委員に郵送しましたので、お送りします。
   藻場回復委員会の委員名は以下の通り
    岡田光正 広島大学工学部教授 
    田原敬造 防衛施設技術協会相談役  
    寺脇利信 南西海区水産研究所藻場増殖研究室長 
        藤本実    南西海区水産研究所長
    細川恭史  運輸省港湾技術研究所海水浄化研究室長
     吉国洋    広島工業大学土木工学部教授

  6月1日、埋め立ての着工式が開かれ、正式に沖合移設事業が始まる。しかし、
環境庁が、埋め立てに合意する際出した意見に関わって、藻場・干潟の代償措置を
講ずるという懸案事項に対しては、委員会ができて検討を始めただけで、具体的な
計画は何一つ示されていない。事業主である広島防衛施設局は、「80ha強の藻
場・干潟の代償になる措置を必ずとる」との決意を何一つ示さないまま、工事にと
りかかろうとしている。
  ここでは、委員会は、工事に着手するためのお墨付きを与える役割を担っており
、委員になった人がこの点をどの程度自覚しているのか極めて疑わしい。
  今後、環瀬戸内海会議が作成した絵はがきを送る運動とつなげながら、委員の方
に対して、ねばり強く働きかけ、委員の中から「代償措置を講じることは不可能」
という意見を引き出し、中途での工事の中止を求めていく運動を進めていきたい。
政党や中央政府がほとんど無関心か、不勉強の中で、諌早湾や長良川の場合もそう
だが、ことが現実の場面に入ってくることで政治家の関心事になることもありうる
。そういう意味では岩国に関してもまだあきらめる必要はないと考えている。

   質問:6項目
1.瀬戸内海の水質、藻場・干潟の現状認識
2.なけなしの藻場・干潟をつぶして、その変わりの措置を考えるという思想について
    (ミチゲーションの悪用)
3.藻場の移植技術など代償となる技術の確立度
4.人工的な造成などで、天然の藻場・干潟と同じ機能を作りうるのか
5.回復委員会の設置と並行して、工事が始まってしまう構造について
6.回復委員会の本質はいかなるものか?

   これらの疑問に対して、研究者の良心に則った誠意ある回答を求めたい。
                                                                                  拝啓
  藻場・干潟回復調査研究委員会委員
       様

     公開質問状
 米軍岩国基地滑走路沖合移設の埋め立てに関わる藻場・干潟の回復・造成に関して 

  突然、便りを出すことをお許しください。私たちは、ヒロシマのまわりに展開
している膨大な基地群が常に戦争に備えている暴力装置であり、ヒロシマにあって
はならない存在として基地に反対する運動を進めている広島・山口両県の市民グル
ープです。
 岩国基地の滑走路を沖合に移すための海面埋め立てが6月1日にも着工すること
になっています。周知の通り、埋め立てによって、それぞれ40ha強の藻場・干
潟が消滅してしまいます。釈迦に説法かも知れませんが、瀬戸内海において、まと
まった形でアマモ場が残っている所は数少なくなっています。特に埋め立てで、そ
の藻場がまとまった形でつぶされるというケースは殆どありません。私たちは、こ
のような埋め立て計画自体が、あまりにも無謀であり、計画を中止すべきであると
いう観点から、環境庁、建設省、運輸省などに繰り返し、計画の中止を求めてきま
した。しかし、防衛施設局は、一向に計画の変更を検討せず、環境庁も含めてほと
んど誠意を感じられませんでした。その一つの証拠として、中央官庁の担当官は、
一人として埋め立てられる海域を直接見、歩き、そこに生息する生物をじかに感じ
る機会すらもっていなかったのです。藻場の実態を自らの体で体感することもない
まま、藻場をつぶすことに同意し、認可をおろしていったわけです。
 たしかに環境庁は、埋め立てに同意する条件として、消滅する藻場の代償措置を
とるよう意見を述べました。そこで、事業主である防衛施設局は、環境庁の意見に
対して、一定の努力をせざるをえなくなり、あなたが委員となられた回復委員会を
設置したわけです。
 しかし、どこまで本気でやるのかについては、埋め立ての工事が始まろうとする
現段階においても何一つ明らかになっていません。そこで、検討委員会の結果を左
右する委員のみなさん一人一人が、どのような姿勢で、この問題に対処されようと
しているのかを教えていただきたく、本質問状を提出させていただくものです。
 以下の質問に回答いただき、6月16日までに同封の返信用封筒にてご回答いた
だければ幸いです。

    送付先:呉市幸町3−1  呉YWCA気付  ピースリンク広島・呉・岩国宛

              入れるな核艦船!飛 ばすな核攻撃機!
  30団体                ピースリンク広島・呉・岩国
アジアに学ぶ会     岩国市職労平和研究所      カソリック正義と平和広島協議会
共育・共生をすすめる広島連絡会議   呉教育労働者研究会   呉YWCA79女たちから
8.5広島集会世話人会  芸南火電阻止連絡協議会  原水爆禁止広島県協議会(広島
県原水禁)   原発はごめんだ!ヒロシマ市民の会     公害をなくす三原市民連絡会
在日韓国青年同盟広島県本部     更紗の会     市民運動交流センター福山 
従軍慰安婦問題を考える会・広島    ストップ・ザ・戦争への道!ひろしま講座
性差別は許さん!私たちは行動する会   全国水平運動研究会  電磁波問題を考える会
トマホークの配備を許すな!呉市民の会  東チモール問題を考える会   広島キリスト者平和の会
広島地区連帯労働組合    広島平和と生活を結ぶ会  デルタ女の会 第九条の会ヒロシマ
日本キリスト教団西分区牧師会   ピースサイクル広島ネットワーク   除虫菊の会   広島YWCA
                      
連絡先:カソリック正義と平和広島協議会       世話人    大田伊杜子
     広島市中区幟町4−42        広島211−0448  
    岩国市職労平和研究所          代表  田村順玄                  山口県岩国市今津町1−14−5
1      岩国22−1611
     トマホークの配備を許すな!呉市民の会  世話人 湯浅一郎
     呉市幸町3−1  呉YWCA気付      呉 21−2414
                                                                               (1)藻場・干潟の消滅と回復に関わる検討
をするうえで、背景として瀬戸内海の
浅海の状況、水質、生物生息環境の変化や現状について、どのように認識されてい
ますか。特に、藻場や干潟の現状・過去からの変化と、その将来に向けての意味に
ついてどのように捉えていますか。

(2) (1)をふまえて、わずかに残存した藻場や干潟をつぶす代償として、藻
場などの回復措置をこうずる努力をするという考え方についてどのように思います
か。近年、環境修復技術としてのミチゲーションなることばをよく見かけますが、
ミチゲーション技術が、埋め立てや開発の免罪符として機能しかねない現状がある
と、私たちは思いますが、この点についてどう考えられるでしょうか。
         
     
(3)藻場の回復、特に移植技術については、若干の事例があるようですが、技術
的に確立された段階といえるのでしょうか。広島市出島の例などを見ていても、試
行錯誤が続いているとしかいいようがないというのが、私たち素人の見方ですが、
専門家としての見解を示してください。しかも、これまでの例では、せいぜい数h
a程度ですが、岩国の事例では、少なくとも40haもの広大な場の回復が可能か
どうかが問われているのです。岩国のような広い領域の藻場の回復措置がそもそも
可能なのかどうかご見解を示してください。
 

(4) (3)とも関係ありますが、藻の移植技術や人工干潟の造成などによって
、天然の藻場・干潟が持つ機能・能力(自然浄化機能、産卵・成育などの機能)を
、そのまま回復・補償することは可能なのでしょうか。それが実証できる技術的・
科学的な蓄積はあるのでしょうか。
 

(5) 藻場回復委員会が作られたのは、昨年11月15日です。そして貴委員会
がまだ何の検討も始めていない段階で、11月28日、埋めたての免許申請に対し
て認可がくだされてしまいました。(3)(4)の回答とも関わりますが、40h
aもの広大な藻場の代償措置がどのように可能なのか具体的には何も示されないま
ま、埋めたて工事そのものが認可され、工事が始まっていくという在り方について
、どのように思いますが。私たちは、どう見ても順序が逆であり、少なくとも代償
措置の見込みがつき、具体的な案が提示されるまでは、工事そのものは凍結するの
が普通の形だと考えますが、海洋の専門家としてどのように考えられますか。
 

(6) (1)〜(5)をふまえて、貴委員会の本質はいかなるものとお考えでしょ
うか。3月末、私たちが広島防衛施設局に申し入れをしたおり、私たちの「本気で
40ha強の藻場を回復し、代償措置を取る覚悟はあるのか」との問いに対し、対
応した広報官は無言のままでした。委員になられたかたがどのように考えておられ
るのかわかりませんが、見込みうすなのに、いかにも「回復措置」を取ればことは
うまく行くというポーズを取り、とりあえずの埋め立てに関する手続きをすませる
ために委員会を設置したと考えられなくもないのです。沖合移設をめぐる経過の中
で貴委員会の本質をどうとらえておられるかお教えください。

(7)その他、お気づきの点がありましたら、何でも結構ですので書き記してくだ
さい。 

+--------------------------------------------------------------+
| "Try to understand one another,                              |
|      realizing that we can't understand one another".        |
| YAMADA Junji <jyamada@jca.ax.apc.org>, Hiroshima, The Earth  |
+--------------------------------------------------------------+

 -----------------
 

 From: jyamada@jca.ax.apc.org
 Subject: [aml 5107] 岩国埋立に抗議を!
 Date: Tue, 27 May 1997 07:46:40 +0900
 

(1)環境の破壊を憂えている皆さんにお願いがあります。

  岩国基地沖の埋立て着工に抗議する声を!
  集中してください  

        藻場・干潟を残そうとの絵はがきを送ろう 
        6月1日 起工式が岩国基地の中で行われます
        私たちは平和船団によって海上から抗議します!
 
  6月1日、ついに岩国基地沖の埋め立てが始まろうとしています。
6月1日、その起工式が基地の中で行われるのです。
 今時、基地の拡張が行われるなどと言うのは、世界的に見ても極め
て異例なことです。これは、沖縄からの移駐に対する受け皿づくりに
しかなりません。そのスタートが、6月1日に始まろうとしているの
です。しかも、広大な藻場と干潟をつぶして。その財源が「思いやり
予算」、つまり私たちの税金と来ているのですから、何をか況やです。
 埋め立ては始まっても、藻場・干潟の繁茂する海域の埋め立ては、
数年先から始まります。今からでも遅すぎることはありません。藻場
・干潟を次代に残そうと言う声を各地から届けることが必要です。し
かし、工事に入ると言うことは、大きな節目です。皆さんからの抗議
の声を以下の所に届けてください。 
 私たちは、平和船団によって、海上から抗議します。岩国に平和船
団が登場するのは初めてのことです。皆で抗議の声を上げましょう。

抗議先:
  防衛施設庁長官  諸富増夫     事業主
    東京都港区赤坂9
 環境庁長官   石井道子     環境行政の責任者
               として、ストップさせるべし
    東京都千代田区霞ヶ関1−2−2
             
  諌早湾のように水門が閉じられて、劇的な映像が報道されて初めてこ
との重大さに気づくという状況があります。永田町の国会議員や各政党
にも、絵はがきを送る意味はあると思います。
絵はがきの申込先:
    環瀬戸内海会議  愛媛事務局
      愛媛県北条市光洋台1−27  中村ミヤ子
          Tel:089−994−1809中村
                  0898−23−9162阿部

(2) 岩国基地沖の埋立て着工に抗議する
       6月1日  海上デモに行こう!
 
  6月1日の起工式に合わせて、基地周辺での海上デモを行います。
今時、基地の拡張が行われるなどと言うのは、世界的に見ても極めて
異例なことです。これは、沖縄からの移駐に対する受け皿づくりにし
かなりません。そのスタートが、6月1日に始まろうとしているので
す。しかも、広大な藻場と干潟をつぶして。その財源が「思いやり予
算」、つまり私たちの税金と来ているのですから、何をか況やです。
 埋め立ては始まっても、藻場・干潟の代替措置をめぐる闘いは続き
ます。しかし、工事に入ると言うことは、大きな節目です。 
 岩国に平和船団が登場するのは初めてのことです。皆で抗議の声を
上げましょう。日曜日でもあり、是非皆さんお誘い合わせてご参加く
ださい。海から見る岩国基地もまた、ひと味違ったものだと思います。
 
  6月1日(日)
  10時  門前川河口集合(地図参照)
   11時−13時  平和船団による海上デモ     
      注:
  下が泥場なので、長靴を用意してください。
  ボートを降ろすところが狭いので、車は、できるだけ乗合できてください。
  近くにトイレはありません。

             入れるな核艦船!飛 ばすな核攻撃機!
  30団体                ピースリンク広島・呉・岩国
連絡先:カソリック正義と平和広島協議会       世話人    大田伊杜子
     広島市中区幟町4−42        広島211−0448  
    岩国市職労平和研究所          代表  田村順玄    
       山口県岩国市今津町1−14−51      岩国22−1611
     トマホークの配備を許すな!呉市民の会  世話人 湯浅一郎
  呉市幸町3−1  呉YWCA気付      呉 21−2414

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| "Try to understand one another,                              |
|      realizing that we can't understand one another".        |
| YAMADA Junji <jyamada@jca.ax.apc.org>, Hiroshima, The Earth  |
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