Subject: [keystone 36] teikuuhikou
From: XC8H-NKD@j.asahi-net.or.jp (Nakada Hiroyasu)
Date: 2 Apr 1998 23:37:24 +0900
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相模原の仲田です。

イタリアの米海兵隊のによるゴンドラ墜落事故の報告を転載します。今回は第
1回目、星条旗新聞記事です。明日は第2回、ロイター配信記事。
明後日は、オレンジ・ブラウン・イェロー・ブルー・ピンク・パープル・グリ
ーンの7ルートで97年に行なわれた低空飛行回数を報告します。
出典は、「日本全国が低空飛行訓練基地に−米軍機低空飛行を追う!−」リム
ピース編です。詳しいことは、
   E-mail office@rimpeace.or.jp
          kaneko@rimpeace.or.jp
   HP     http://www.rimpeace.or.jp
まで。
 

***ここから***

米海兵隊ゴンドラ墜落事故調査委員会の報告概要
                                       (星条旗新聞98年3月22日付記事)
 

・事故機のコールサインは、EASYOlだった。この機体は事故当日の午前中に、
 別のクルーが乗り組み、ボスニア・ヘルツェゴビナ上空を飛行している。
 (訳注)
  この飛行隊(VMAQ2)が岩国に展開した時も、EASYというコールサインを
  使っている。
・3人の電子戦士官のうち、1100時間以上の飛行時間を持つもっとも経験豊富
 なシュパイツァー大尉が、第1電子戦士官としてパイロットの右の座席に座
 った。彼は「機体のナビゲーションシステムの作動と、飛行中のナビゲーシ
 ョンに係わる諸問題の解決」に責任を負っていた。
・海軍飛行訓練指示書によれば、第1電子戦士官は「パイロットのルート見張
 りの補助を行う。(EA6Bの)パイロットは、右側の視界が極瑞に制限されて
 いる」。また「全ての(3人の)電子戦士官は、電子戦に徒事している時以
 外は他の航空機の見張りを行う。飛行の妨害になるものをパイロットが見つ
 ける手助けをする」
・EASYOl(事故機)は、アピアノ基地を14時35分に離陸して、イタリア公認の
 10本の低空飛行ルートのうちの一つ、AVO47に向かった。
・15時08分、事故の5分前に軍用機がシアゴの近くを高度約100メートルの超低
 空で南から北へ飛行したのが目撃されている。EA6Bの飛行記録テープには、
 15時08分ころにシアゴの近くを飛んでいた記録がある。
・この低空飛行ルートの6つの区間で多くの人達が、軍用ジェット機が低く速
 く飛ぶのを目撃している。事故の起きた地点の近くやこの低空飛行ルート上
 を、他の軍用機が飛ぶ予定はなかった。
・事故機は、地上約370フィートでケーブルを切った。事故機のスピードは、
 許容限度を100ノット(時速115マイル)オーバーしていた。
・事故機がケーブルを切ったとき、19人の乗客と運転手1人を乗せた明るい黄
 色に塗られたゴンドラは、美しいリゾート地カバレーゼを麓にもつツェルミ
 ス山から下りてくる途中だった。ゴンドラは数分後には麓の駅に着く予定だ
 った。
・ツェルミス山の気象状況は、事故の起きた時刻には良好だった。雲はほとん
 ど無く、視界は7マイルだった。
・事故機のパイロットは、このルートに沿った所にスキー場やケーブルがある
 ことを知らなかった、と言っている。また(第1電子戦士官の)シュパイツ
 ァー大尉は、ツェルミスにスキー場があることを知らなかった、と言ってい
 る。
・時速550マイルのスピードでは、ジェット機が8分の1マイルに近づくまでケ
 ーブルは見えないと推定される。それは飛行時間にすれば1秒の距離だ。
・パイロットが行く手にケーブルを発見したとき、直ちに機首を下げて避けよ
 うとした。ゴンドラ墜落の時刻は、ツェルミス山の地質観測所の記録によれ
 ば15時12分42秒だった。
・事故機は、下りのゴンドラ用のケーブル3本の内の2本を切断した。ゴンドラ
 の重さを支えるための2.25インチの太さのケーブル2本の内の1本と、ゴンド
 ラを動かすためのもっと細いケーブルだ。太いケーブルが張られていた高さ
 は約370フィートで、細い方は約364フィートだった。3本の内、下から2本ま
 でが切断された。
・事故機のEA6Bは、右主翼と垂直尾翼の上半分に大きな損傷を受けた。右主翼
 の下に取り付けられた電子防害用ポットもひどい損傷を受けた。
・事故の後でパイロットは、レーダー高度計の低高度警告レベルを800フィー
 トにセットしていた、と飛行隊長に語っている。
・事故機はケーブル切断の後で、エマージェンシーを宣言し、15時35分にアピ
 アノ基地に着陸した。
・ビデオカメラが飛行後に後席から発見されたが、何も記録されていなかった。
 35ミリカメラも1台後席から見つかったが、飛行中には何も撮影されていな
 かった。
・事故の原因はパイロットたちのエラーだというのが調査委員会の結論だ。パ
 イロットたちは機体を乱暴に操縦した。ルートの中の第2区間と第6区間で、
 制限スピードを超え、高度1000フィートよりかなり低く飛んだ。ケーブル切
 断事故は、一回限りの飛行高度設定の問違いではない。なぜなら、事故機は
 このルートの全ての区間で、認められた高度より低く、また認められたスピ
 ードより早く飛んでいた。パイロットたちは、この低空飛行ルートに設定さ
 れている制限を破った。
・調査委員会は、事故機が低く飛びすぎたことは見つけたが、その理由につい
 ては未だ明らかになっていない。多くの人にヒアリングした結果、調査委員
 会は、海兵隊の電子戦機のパイロットたちが、常にケーブルの下をくぐって
 飛んでいたという可能性は排除した。

***ここまで***
 

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仲田  博康
xc8h-nkd@asahi-net.or.jp