Date: Tue, 31 Mar 1998 23:12:09 +0900 (JST)
X-Sender: kaymaru@jca.ax.apc.org (Unverified)
Mime-Version: 1.0
To: marine-ml@ryukyu.ne.jp
From: "MARUYAMA K." <kaymaru@jca.ax.apc.org>
Subject: [keystone 26] "Stop using LFAS Worldwide" campaign
Cc: keystone@jca.ax.apc.org
Sender: owner-keystone@jca.ax.apc.org
X-Sequence: keystone 26
Precedence: bulk
Reply-To: keystone@jca.ax.apc.org

 丸山です。
 marine-MLとkeystoneMLに同報。

 wildlife MLからオルタナティブ運動情報メーリングリスト(aml)へ転載された記
事の抜粋と関連情報です。amlの元記事は以下にあります。

[aml 8080] 米海軍がコナ沖で低周波実験
http://www.jca.ax.apc.org/aml/9803/8080.html

 FAN(Free Animals' Network)のプレスリリース:

********************************* 転載(抜粋)*********************

PRESS RELEASE
                             1998.3.25
マスコミ各位
デスク御中

米海軍が、ザトウクジラで試し撃ち

米海軍は2月26日より、ザトウクジラ(ワシントン条約付属書I類)のサンクチ
ュアリに隣接するハワイのコナ沖でLFA(低周波アクティブソナー)の実験を
行っている。
 Cory Chouset 号から低周波を強大な音圧で海中に長距離発射し、潜水艦を
探知する実験が環境に与える影響を調査するためにザトウクジラがその標的に
なっている。
 747ジェットエンジンの1000倍から最高で10万倍にまで相当する、155デシベ
ルから215デシベルがうたを歌っているザトウクジラめがけて直撃。歌の変化
を観察している。
 LFAと同じ類の実験はほかに2つある。以下は実験によるクジラの死亡例。
(1) ATOC(Avoustic Thermometry of ocean Climete)と呼ばれ、昨年秋にカ
リフォルニア沖で行われた海洋温度測定であるが、この実験の際、カリフォル
ニア沖で3頭のザトウクジラが死んでいる。
(2) NATO(北大西洋条約機構)が96年5月11日〜15日の間に、ギリシャの東イ
オニア海で行った潜水艦探知のための実験でアカボウクジラが死亡。

 なお、この事件を雑誌『Nature』は取り上げている。その記事によるとKypa
rissiakos湾沿岸3.8キロに同12〜13日までに、12頭のアカボウクジラが変則的
に生きてストランドしている。
 アカボウクジラはこれまでめったにストランドせず、1963年から7例の報告のみ。
 この実験の2週間後には57キロ離れたところにもう1頭がストランドしている。

 海洋哺乳類研究所長のMarsha L Greenさんは、政府のLFA実験を知ってボー
トエンジンがザトウクジラに与える影響を調査したところ、120dBでザトウク
ジラは逃げ出したという。
 215dBは、120dBの10億倍以上となる計算。
 彼女は“絶滅の危機にあるクジラを、軍がターゲットにするのは自然に対す
る犯罪だ”と訴えている。
 テストで発射する最大の低周波215dBより低い180dBで、海洋ほ乳類の細胞組
織を破壊し、脳と神経組織に強いショックを与えるばかりか、肺や浮き袋を持
つ海洋生物の個体が受けるダメージは絶望的ではないかと危惧している。
 2月23日保護団体側が、実験差し止めの訴訟を起こしたが、訴えは退けられた。
 訴えを起こした団体は、Earth Trust など4団体。

 数年前California沖で、ダイバーがATOCのテスト音で肺にダメージを受けた。
 海軍は、人が海に入っていればテストはできない。空中での155〜160dBは人
間の組織を破壊するといわれている。
 国防に関わるこの実験に一人の男性が命がけで抗議している。
 活動家のBen White 氏は、2月25日にハワイへ現地入りし、ボートで実験調
査船に近づき、海に入って自分の体を盾にクジラを守るため危険な、しかし平
和的な実力行使を続けている。Ben White 氏の連絡先 TEL +1-808-885-7295

 (中略)

 FANは1990年より毛皮動物の実態を広く知らせるとともに、消費者として毛
皮製品の不買を呼びかけてきた動物保護団体です。
 しかし、関わってきた動物問題は毛皮に限らず、野生動物保護、動物の調
教、動物虐待、阪神大震災後のペット救出、実験室からの動物救出、象牙の密
漁と密売の告発など枚挙にいとまがありません。

(1) FAN は、アメリカ大使館前にて、ザトウクジラに対する海軍の実験を中止
  するよう抗議デモを予定しています。
  参加される方は、24時間連絡をお待ちしています。
  ぜひ友人も誘って下さい!
  予定日時と場所 3 月26日の昼近く、アメリカ大使館(銀座線虎ノ門駅か
  ら徒歩 5分)
  TEL.FAX 03-3321-0337 (連絡してからきて下さい)

(2) アメリカ大使館へ抗議しよう!
  実験中止を訴えよう。日本語でOKです。
  アメリカ大使館の TEL 03-3224-5000
           FAX 03-3505-1862
 

              FAN(Free Animals' Network)
              郵便番号163-8691 新宿郵便局私書箱245号
              TEL/FAX 03-3321-0337

 (後略)

********************************************************************

 以下、丸山情報:

 上記の『Nature』の記事は、

 98年3月5日発行の『Nature』Vol.392「Science Correspondence」欄(p29)に
「Does acoustic testing strand whales?」として、
A. Frantzis
 Zoological Laboratory, Department of Biology,
 University of Athens, 15784 Athens, Greece
 e-mail:afratzis@atlas.uoa.gr

が報告しています。

 日本語の抄訳は:
http://www.naturejpn.com/newnature/nframes/summaries/wk4_summary6.html
 にあります。(登録が必要?)

関連のホームページは以下にあります。

Dolphins, Whales and Low Frequency Active Sonar
Known impact on marine life
http://www.dreamweaving.com/lfas.htm

Emergency Action! Your testimony and protest needed faxed to Hawai'i House
Committee on Ocean Recreation and Marine Resources (OMR) public hearing
starting 3/30/98

 30日から公聴会が開かれるようで、e.mailでの抗議を呼びかけています(chain
letterの呼びかけが気になりますが……)。

3/27/98
Aloha from Hawaii'i,
"Stop using LFAS Worldwide" campaign has been shared around the world.
Please send this information packet and protest letter as a chain letter to
others ...

There is so much to say about the developments with the "Stop the use of
LFAS Worldwide" For the latest http://www.dreamweaving.com/lfas.htm
 

 以下にDr.Frantzisの報告(Nature Vol.392, 29)全文(英語)が載っています。
http://www.dreamweaving.com/lfas309.htm#From: A.