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〈東京・練馬から〉自衛官ＯＢの組織「隊友会」等の請願、ついに継続審議に！
発信者＝戦争に協力しない！させない！練馬アクション
発信時＝２００１年６月１４日
全国のみなさんへ
このメーリング・リストで繰り返し報告してきた、練馬区議会への「隊友会」
ほか自衛隊協力団体の請願（区報に自衛官募集広報を掲載することなどを要求）
は、今会期では、ついに継続審議になりました。それについて、最近のいきさつ
をお知らせします。
先月（５月）２４日の区民環境清掃委員会では、問題の請願の採択を主導して
きた高橋かずみ議員（自民党）が欠席しました。今会期中、途中で態度を１８０
度変え、請願の採択を主張し始めた山田一義議員（民主党・無所属から一人会派
に鞍替え）は、請願・陳情の審議では、ダイオキシンを規制する独自の区条例の
制定問題についてのみ発言し、その後退席しました。ですから、この日も、問題
の請願に関するやりとりは、一切ありませんでした。
そして６月１２日の区民環境清掃委員会では、今度は、山田議員が欠席しまし
た。問題の請願及びそれと正反対の３陳情については、すでに正・副委員長預か
りになっていましたが、同日、柴崎幹男委員長（所属会派・自民党）が、正・副
委員長が改めて協議した結果、同件については継続審議にすることにしたいと表
明しました。それは筋の通った扱いでありましたから、結局そうなったのです
が、結局というのは、高橋議員が次のように発言したからです。
彼は「委員長がそう言うのなら仕方がないが、われわれを守ってくれる自衛隊
には敬意を払うべきであり、自衛官募集業務に区が積極的に協力するのは当然
だ。どうして練馬区ではこうなのかと先日も、ある会合で言われ、区議会ではこ
うこうこうなんだと説明せざるを得なかった。請願の採択に反対する委員がいる
のは、わけがわからない。この委員会に出席するのは、これで最後になるだろう
から、一言言っておく」とのべました。これは、文字通り捨てゼリフでしょう。
隊友会などは、請願提出の当初は傍聴に大挙参加しましたが、採択困難と察す
るや、さっさと姿を消しました。高橋議員も山田議員も、６月１５日公示の都議
選に立候補するので、区議会とは関係がなくなります。隊友会など自衛隊協力団
体の票が、どの程度両氏に流れるのかはわかりませんが、こういう人びとが都議
になれば、石原都知事が牽引する「都政の軍事化」は、いよいよ進むでしょう。
（６月１２日の委員会では、区独自のダイオキシン規制条例を求める請願・陳情
やダイオキシン対策協議会の設置を求める請願等が、すべて採択されました。柴
崎委員長の議事運営は、公正で誠実なものだったと思います。）
さて、隊友会などの請願をめぐる今会期での攻防は終わりました。山田区議の
変節を批判するＦＡＸを全国から区議会に送ってくださった仲間のみなさんのご
支援が、大きな力を発揮し、どうやら危険な請願の採択を阻止することができま
した。私たち練馬区民を助けてくださったみなさんに、改めて深い謝意を表しま
す。ありがとうございました。
私たち「練馬アクション」は、一時期、困難な状況に陥りましたが、あきらめ
ることなく、山田区議や柴崎区議（委員長）への働きかけを持続し、とうとう、
ここまできました。しかし問題は、７月に新たに編成される区民環境清掃委員会
に持ち越されます。ですから、私たちは、なお活動を継続するつもりです。
ご支援に再度厚い感謝の意を表明しつつ、報告を終わります。
（以上、文責・井上澄夫）