Date: Wed, 06 Jun 2001 04:00:44 +0900
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Subject: [keystone 3969] 代替協開催への抗議行動
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名護ヘリポート基地に反対する会(事務局・横浜)の原義和です。

名護市辺野古沿岸域への建設が企まれている軍事基地の
基本計画策定作業を進める、国と沖縄県当局と名護市当局などによる
第7回の代替施設協議会が、6月8日(金)に首相官邸で
開かれることはご承知の通りです。

沖縄タイムスによれば、政府が「三工法八案」の建設工法を
示すことで調整中との事。場所は辺野古地区から1.4キロ離れた所を
想定しているとの事。

協議会が東京で行われていることを重く受けとめ、
横浜に事務局を置く会として、できる限り抗議の声を届けたいという
ことから、8日当日の午前中に、申し入れ等の行動を行うことと
しました。

ご都合のつく方は、ぜひご参加よろしくお願いいたします。

8日(金)第一議員会館前に8:00集合(予定)です。
チラシの配布、内閣府への申し入れ、国会議員への要請などを考えています。
(詳しくは下記連絡先までお問い合わせ下さい。)

名護ヘリポート基地に反対する会 TEL090−1544−9350

以下、提出する申入書(質問書)案です。
 

 2001年6月8日
小泉純一郎内閣総理大臣様

名護ヘリポート基地に反対する会

質問書(案)

  97年12月。市民投票で出した名護市民の答えは、基地NOでした。しか
し、この間に徹底して作り上げられきた政治的な答えは、名護市民にとって空し
いものでしかありませんでした。基地NOという答えが時間とともに遠のいてい
くという現実は、多くの名護市民に無力感を与え、その落胆と失望は、沈黙を招
いています。声にならない苦しみが、今も続いています。市民の気持ちを顧み
ず、その心を踏みにじり、希望を奪っていく政治は、やがて崩れる砂の城です。

 沖縄県当局側から求められ続けている15年使用期限問題について、政府は一
向に答えを出そうとしていません。ブッシュ米大統領は今年3月、当時の森首相
との会談で「困難な問題だ。国際情勢に照らして考えないといけない。米軍のプ
レゼンスは重要だ」と述べています。4月には、米政府高官が「人為的に期限を
設けるのではなく、軍事的な必要性に基づくことが必要だ」と述べています。先
月行われた稲嶺沖縄県知事との会談で、アーミテージ国務副長官は、事務的な対
応に終始せざるを得ませんでした。アメリカの答えは明確にNOなのです。

 今年2月から3月にかけて、米海兵隊のFA18ホーネット戦闘機が、「訓練
空域外」である名護市街地の上空を訓練飛行しました。それに関連し、山崎那覇
防衛施設局長は、米軍の実弾射撃を伴わない航空訓練は沖縄全域で実施できると
の見解を示し、混乱を招きました。日米地位協定により米軍機は、訓練飛行する
際の場所や高度に制限がないとされており、代替基地の使用協定も米軍側の運用
上の理由で全く意味をなさないだろうと指摘されています。
  3月に行われた騒音調査は、移設作業を円滑に進めるための出来レースとの印
象を拭うことができません。ある市民は「日常の演習の音の方がよほど大きい」
と語りました。東から西に抜けるルートは行われず、調査は実態に即していない
との指摘もありました。89デジベルという最高値は、コース間の移動で「安全
確保」のために通過したという宜野座村松田区で記録されました。
  調査に使われたヘリ4機のうちの1機がエンジンの不調で引き返すというアク
シデントもありました。試験飛行をしたCH53ヘリは、CH46と並び、老朽
化による危険性が叫ばれて久しい機種です。いつ事故が起きてもおかしくありま
せん。今年に入り、沖縄では米海兵隊による暴力事件も多発しており、市民の暮
らしが命の危険に覆われていることがあらためて浮き彫りにされています。
 常に軍隊の論理が優先され、住民の命は軽視され続けてきたのです。

  国際的な保護動物であり、国内では沖縄本島の周辺海域のみに生息するジュゴ
ンについて、環境省は、種の保存法で国内希少種に指定する方針であり、生息保
護区の指定も検討すると伝えられています。しかし代替施設の候補地である名護
市辺野古沿岸域は、ジュゴンの生息する中核地で、基地の建設がジュゴンの生息
状況に壊滅的な打撃を与えることは明白です。政府は、ジュゴンの保護を求める
国内外の市民の声に答え、政策の矛盾を明らかにしなければなりません。

  犠牲の上に成り立つ平和は、真実と言えるでしょうか。基地の建設は、地域の
暮らしを破壊し、命を奪うものです。代替基地の基本計画策定作業を、今一度見
直し、断念をも視野に入れた話し合いを直ちに始めていただくことを切に願いつ
つ、次のことをお尋ねします。

1.市民投票で出した答えを自分のものにすることのできない名護市民の苦しみ
は、政治的にやむを得ないとお考えですか。
2.名護市民投票の結果は覆してもよいとお考えですか。
3.新しい基地が引き起こす騒音等の生活破壊や事件事故などの命の危険を、や
むを得ないものとお考えですか。
4.15年使用期限について、政府はいつ結論を出すのですか。
5.新しい基地の建設により、沖縄のジュゴンは絶滅してもやむを得ないとお考
えですか。



 
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