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れることなく発行されています。是非購読、カンパをよろしく。
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toshimaru ogura
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Repeal Wiretap Law!!
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　　　 戦争協力を拒否し、有事立法に反対する
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　　 全国　YY　　YY　　　 YY　YY　　YY　通信
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●「戦争協力を拒否し、有事立法に反対する全国Fax通信」のファクシミリと
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【電子版】
戦争協力を拒否し、有事立法に反対する全国FAX通信
Ｎｏ．10　2001年３月21日（月２回発行）
◆◆◆第１期・第10号◆◆◆

東京都千代田区三崎町３−１−18　近江ビル４階
TEL：03-5275-5989
FAX：03-3234-4118
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＊〈Fax通信〉は情報の受け手が同時に発信者となるメディアを目指します。
＊全国からの情報、企画、意見をお待ちしています。
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目次
●今こそ、海兵隊撤退の運動を！
●「命どぅ宝」−−基地・軍隊はいらない　ひびけ沖縄のこころ 関西の集い
●ていこうせん
●4月8日は満月まつり！
●米軍人・軍属による事件被害に賠償を！　3月13日に要請行動と集会
●リレー連載◆定点観測／その10◆長崎
●３・11「戦争なんて認めない！市民運動大集会」第２回報告記
●メディア紹介
　『われらの憲法論議──行き当たりばったり座談会』
●沖縄・安保 News クリップ（3/5〜3/15）
●報告／反安保実の拡大連続討論会
●「思いやり予算」訴訟控訴審
　　−−たった１回で結審！　あまりにも不当・デタラメな裁判に抗議を
●各地集会・行動予定（3/24〜4/7）
●事務局から

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今こそ、海兵隊撤退の運動を！

　沖縄の米軍基地問題は、国内的には名護市東海岸の辺野古海上への普天間基地代替
施設の建設に焦点が当てられている。1996年12月のSACO合意の実施が日本政府の至上
命題となっているからだが、SACOで合意された11施設の返還はほとんど進んでいない
。その理由は施設返還の条件が県内への移設後ということになっているからである。
　日米安保条約に基づく国内の米軍基地の75%が集中している沖縄で、負担の軽減と
称して新たな軍事基地づくりを進めようするのがSACO合意であるから、米軍基地の存
続に反対する県民による県内移設へ根強い反対運動が続いている。
　SACO合意では、国頭村の安波訓練場と金武町のギンバル訓練場が98年3月末、読谷
村の「象のオリ」で知られる楚辺通信所と読谷補助飛行場、瀬名波通信施設の5施設
が今年3月31日までに返還されるはずであったが、返還が実現したのは唯一、安波訓
練場だけである。2003年3月の返還予定の北部訓練場もヘリパッドの移設問題が解決
せず、遅れることは確実だ。
　普天間基地の返還も5年ないし7年という期限で全面返還が合意されたが、今年で満
5年が過ぎる。さらに環境アセスに5年と建設に10年の計15年後に返還される見通しだ
。96年のSACO合意から実に20年後に普天間飛行場は全面返還されるというのだ。米国
内では閉鎖することが決まった基地は、2年から6年で閉鎖・跡利用しなければならな
いことと比べると、SACO合意がいかにでたらめなものであることか。さらに、移設先
では住民の反基地運動だけでなく、ジュゴン生息地などの環境破壊につながることか
ら世界中の環境団体が注目する問題になっている。
　さて、このようにSACO合意事項が進捗しないなかで、人口の密集する狭小な沖縄本
島の20％を占める米軍基地と約5万人もの米軍人・軍属とその家族の駐留は、絶える
ことない事件・事故を引き起こし続けている。95年の海兵隊員による少女事件以来、
日米両政府は米軍人等による事件・事故の防止のために様々な綱紀粛正や兵員教育、
外出禁止策などを実施してきているが、95年以降減少していた事件数も2年前から増
加に転じている。
　今年1月に海兵隊員による女子高校生へのわいせつ行為や飲食店の連続放火事件が
おこったように海兵隊員による事件が多く、県内基地面積の75％と兵員数の60％を占
める海兵隊を削減・撤退させて事件・事故を減少させる必要があるとする声が強くな
っている。県議会は今年1月19日に初めて海兵隊の削減を求める全会一致の決議を行
ない、3月には稲嶺県知事も日本政府に正式に海兵隊の削減と訓練の移転を要求した
。海兵隊の半数は6ヶ月ローテーションで来る部隊であり、沖縄で行なわれている訓
練をグアムに移すことを米軍自身が検討を開始している。昨年以来、米国政府の内部
でも沖縄から海兵隊を他地域に分散するべきだとする声があがっており、ブッシュ政
権はそのような論客を政策スタッフに登用しつつある。いずれ具体的な政策として実
現するだろう。在沖海兵隊司令官が部下の司令官達へのEメールのなかで県議会の海
兵隊削減決議を止めなかった稲嶺知事などを「ばかな腰抜け」と書いたのは、このよ
うな動きに対する危機感の表われでもある。今ほど海兵隊を沖縄から追い出す好機は
ないと私は考えている。普天間基地のヘリ部隊もローテーションで配備される部隊で
あり、訓練がグアムに移ることになれば必然的にその一部がグアムに配備されること
になる。
　ブルックキングス研究所のマイケル・オハンロン上席研究員が米国の外交専門誌フ
ォーリン・アフェアーズ（論座の今年4月号に翻訳掲載）に発表した沖縄の海兵隊駐
留を5千人に削減すべきとする論文も極めて説得力のあるものであり、沖縄に置いて
事件・事故の原因になるより、バルカンの平和維持活動に投入して陸軍部隊に休暇を
与えたり、アフリカの平和維持に活用すべきだとしている。
　米政府がSACO合意の達成に疑問符を付け海兵隊の一部撤退を取り組み始めた今こそ
、反基地運動は海兵隊の撤退を求める力強い運動をつくりだそう。
(伊波洋一／沖縄県議会議員)

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軍隊で民衆の安全は守れない！
米海兵隊撤退、名護新基地建設阻止、相次ぐ米軍犯罪を許さない
4・1集会とデモ
日時＊4月1日（日）13:00〜／場所＊豊島区民センター（池袋駅東口）／お話＊伊波
洋一（沖縄県議会議員）／参加費＊800円／主催＊新しい反安保実V（03-3368-3110）
ぜひ参加を！

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「命どぅ宝」−−基地・軍隊はいらない　ひびけ沖縄のこころ 関西の集い

　昨年初めて大阪を離れ京都で集会をもち大成功だった「ひびけ沖縄のこころ」のつ
どいが今年は再度大阪で行うことになりました。
　今年に入ってからも沖縄では米兵による連続放火事件、少女たちへの暴行事件が多
発し、あろう事か在沖縄米軍のトップによる県知事への「頭の悪い腰抜け」との誹謗
中傷メールが明らかになり、県議会、沖縄市議会、北谷町議会など自治体での海兵隊
の撤退、日米地位協定の見直し決議などが相次いでいます。また米原潜「グリーンビ
ル」による「えひめ丸」衝突沈没事件が、米軍・軍隊による民衆の被害は、一人沖縄
の問題ではなく日本全国、世界の問題であることを示しました。
　こうした中で、今年の集会は「基地はいらない」だけでなく「軍隊はいらない」を
付け加えて行われることになりました。またピースウォークは、集会に代表がメーン
ゲストとして参加される梅香里の米軍国際射爆場反対闘争を、在日韓国・朝鮮人の人
々とも共有しようとの意志も込めて東成区、生野区を通ることにしました。名護への
ヘリポート建設が強行されようとし、米軍による民間人への被害が連続し、有事法制
定が強行されようとしている中で、この集会が成功することは大きな意味を持つこと
になります。みんなの力で是非とも成功させましょう。
（星川）

◆日時：4月１日（日曜）午後１時
◆場所：大阪城野外音楽堂
◆ゲスト：
　沖縄から：安次富浩（ヘリ基地反対協代表）、金城祐治（辺野古命を守る会会長）
、島袋博江（レッドカード・ムーブメント）
　韓国から：全晩奎（梅香里住民対策委員長）
◆参加協力券：500円（高校生以下無料）
◆12時半より：まよなかしんやのミニライブ
◆会場にて小松久雄さんの絵画展
◆連絡先：「平和な島を」関西沖縄の会（090-8206-2846）、米兵の暴行糾弾！沖縄
とともに基地撤去をめざす関西連絡会（06-6360-0550　タンポポ法律事務所・丹羽弁
護士／06-6364-0123　中北法律事務所）

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ていこうせん

　ブッシュ（息子）の演説から。「最新技術をもってわれらはミサイルに乗ってやっ
てくる脅威に立ち向かう。陸上ではわが重量軍隊は軽量化される。軽量化されたわが
軍は一層の殺傷力を獲得する。空では世界のどこでも、航空機と無人システムでピン
ポイントの確度で攻撃可能になる。海では兵器と情報を新方式で組み合わせ、陸上へ
の兵力投入能力を最大化する。宇宙では、わが商業の流れと共通の利益を防衛するの
に不可欠なわが衛星ネットワークを守り抜く」（2月13日、統合司令部で）。
　この手の話し方、それを通用させ、実現してしまう世界軍事権力のありように、私
は怒りと吐き気を覚える。進行中の戦略見直し――前方展開基地と軍隊の削減――の
目標をこの演説は明示する。沖縄の海兵隊削減と名護の新鋭基地新設の抱き合わせも
、そのために実行されるかもしれない。戦略合理化に組み込まれないために、帝国の
驕りの根幹に闘いの狙いを定めたい。いや定めよう。（む）

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4月8日は満月まつり！

　4月8日（日）は満月まつり！
　「満月まつり」も3回目を迎えました。基地・軍隊のない平和な、沖縄・アジア・
世界へ！　満月のひかりをあび、世界各地で願いを同じくする御万人に思いをはせ、
平和への大きなエネルギーを交わしあおう！　満月のもと、うたい・おどり・かたり
あおう！

【名護・瀬嵩ヌ浜】
韓国よりのゲスト＊チョン・マンギュ（梅香里住民委員会）／主催＊東アジアの平和
−人権−環境を守る満月まつり沖縄実行委（T：098-947-1258　F：098-947-1237）／
新・満月まつりTシャツ＊黒（2300円）、白（2000円）ほかジュゴングッズ（バッジ
、マグネット、ストラップなど）販売中！

【東京・駒込】
時間＊18:00〜／場所＊山手線駒込駅北口横公園（雨天：琉球センターどうたっち）
／主催＊NO!レイプNO!ベース女たちの会、基地はいらない女たちの全国ネット、命ど
ぅ宝ネットワーク（03-5974-1333）

【埼玉・浦和】
時間＊17:30〜／場所＊埼玉県労働会館（JR北浦和駅10分）／物販等あり／連絡先＊
048-832-0734（竹腰）
◆ほか、東京・三鷹、韓国・梅香里でも開催予定。

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米軍人・軍属による事件被害に賠償を！　3月13日に要請行動と集会

　3月13日、「米軍人・軍属による事件被害者の会」主催で、参議院会館内での院内
集会（昼間）と岩波セミナールームでの報告集会（夜間）が続けて開催された。
　沖縄から「被害者の会」の村上有慶氏、喜屋武靖氏、弁護士の新垣勉、池宮城紀夫
の両氏、あわせて四名と、兵庫県から海老原大祐氏が米軍犯罪の現況報告と『損害賠
償法』制定要求運動の説明に来京した。集会に先立って10時から運動支援者らを交え
て、外務省に対して「地位協定」の改訂を求める要請を行った。
　院内集会には自民党、公明党の代議士を含めて15人の議員が参加し、米軍人による
事件事故で被害を受けた人たちについて国が責任を持って、その損害を補償する「賠
償法」制定の必要性が熱心に論じられた。集会の後賠償法の制定を要求する１万9千
人以上の署名が内閣府に提出された。
　夜の集会には約60人が参加し、議員としてこの運動を推進している照屋寛徳議員、
沖縄での米軍人の犯罪発生状況を説明した村上有慶氏、「賠償法」案作りに携わった
池宮城紀夫弁護士などがこもごも報告に立った。
（上原成信）

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◆定点観測／その10◆進行中の三つの企画−−−長崎

（1）昨年11月に行った日蘭戦争原爆展をオランダで開催することをめざして活動が
進行中。この企画は、市と県がオランダ側の申し入れを拒否したため市民主導で開催
したいわくつきのもの。昨秋の展示を基本に、オランダ国内向けに被爆の展示を拡充
し、同国内を巡回する計画だが、長崎市は今回は実行委の申し入れに対し、展示資料
の提供を即諾、資金援助も検討中とのこと。
（2）5月3日憲法記念日に「いきいき憲法フェスタ」を行う。従来は講演会などを行
ってきたが、今年は「憲法を自分のことばで語ろう」という趣旨で、九条などを「ふ
だんの、わかりやすい、やさしい言葉」で表現する作品を公募し、実行委は市中心部
のアーケード街を5時間借りて、市民運動と労働組合が憲法の各条文を「ふだんの、
わかりやすい、やさしい言葉」に言いかえて、それをパネル板に自由表現し、各ブー
スで思い思いのミニ企画を行う。総論、平和、人権、労働の4セクションに分け、平
和関連では有事法制を地区労、周辺事態法を自治労、兵器生産をピースバスと連帯労
組が担当、街頭労働相談を行う。
（3）「非核自治体全国草の根交流大会」は2年に1度、全国各地で開催されるが、今
年は11月長崎開催が打診され、西田勝氏が来崎して地元実行委準備会を開催する。西
田氏は、今回は「アメリカの原爆投下を裁くアジア民衆法廷第1回」にしたいと語っ
ており、地元は開催主体をめぐって思案検討中。
＊日の丸・君が代の強制に反対する長崎ネットワークは、今年も知事や教委などに強
制反対を申し入れた。長崎県立大は今年も日の丸・君が代拒否を教授会で確認。自民
党と共に「強制」の姿勢をくずしていない知事に対してFAX運動を展開中。
＊運動ではないが、長崎県地方自治研究センターは、周辺事態措置法の発動を未然防
止する観点から、長崎県内の米軍と自衛隊の基地・施設マップを作成中。先月、舟越
と篠崎（佐世保軍研）が対馬の自衛隊施設を視察し、写真をとってきた。
（舟越耿一／市民運動ネットワーク長崎）

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３・11「戦争なんて認めない！市民運動大集会」第２回報告記

　集会当日は朝から猛吹雪になり、出足が心配されたが、昨年の16団体から、今年は
30団体を越えての参加となった。その為、初参加団体の自己紹介の時間がとれず、「
出席を取りまーす」「○○会さーん」「はーい」という事になった。しかし、事前に
A4紙1枚に紹介文を頂いてあり、パンフにしてくばった。28頁の中には、元気な市民
の活動が満載！　見ていると力が湧いてきて、これだけでもやってよかったと思える
。大組織お抱えの運動団体は見あたらず、いわば市民運動の中小・零細グループの交
流会といったところ。函館・北見・苫小牧・白老・小樽からも参加があった。
　パネルトークは、憲法学者の君島東彦さんの司会で、最初に函館の「非核・平和函
館市民条例を実現する会」の水島修司さんが、神戸方式の国際的意義と運動の展開、
米艦船入港時の市長とのやり取りの報告があった。続いて「国内外の核（原発・核兵
器）この1年」で、谷が反原発と反戦反基地運動を結ぶ運動を呼びかけ、米が宇宙戦
争時代を支配しようとしている事、インドの核実験での被害などを報告した。平井敦
子さんからは「日の丸・君が代強制・教科書攻撃など教育現場この1年」として、深
刻な学校の現実報告があった。又、フロアーからは、「小樽・非核平和市民条例を求
める会」や「苫小牧のイーター反対」の市民からの報告もあった。
　会場では屋台を設け、各グループが本やグッズの販売をしながら交流した。
　スタッフの女教師メンバー4人は、年度末の忙しさと、日の丸・君が代、そして四
六協定問題で教育長の辞任要求で座り込みの真っ最中！　この会が開催できたのが不
思議な状況であった（女の底力?!）。
　1回目2回目はとにかくやる事に意義があったと思う。3回目はスタイルの問題。私
個人としては、お定まりのパネラーはもうやめて、屋台を中心にして、市民一人一人
が、私が屋台ですと交流する。私喋る人、私聞く人のパターンをなんとか破りたい。
話し慣れていない人は、時間内でまとめて話す訓練の場でありセンスを磨く場も必要
である。
　今年、2・11集会のハシゴをやったが、内容はともかく、相変わらず男の集会の感
あり！　女の出番は開催しますのうぐいす嬢役と、アピール宣言だけ！（それもない
所もあったけど）。ため息が出る。女たちの2・11集会、なんてやりたくなってしま
う今日この頃でした。
（無防備・非核ネットワーク札幌／谷百合子）

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メディア紹介
　『われらの憲法論議──行き当たりばったり座談会』

　先頃、300回を迎えたヨコスカの月例デモの「記念品」として、会のニュース「た
より」に掲載された5本の座談会が１冊のパンフレットにまとめられた。座談会の参
加者は、基本的に会の常連メンバーらしい。継続的にひとつの運動を担いつづけてい
る仲間たちのあいだでの、気心の知れたもの同士の気楽なやりとりを感じさせると同
時に、基本的な運動観を共有しつつも活発な意見交換がなされている。1本、2000年3
月の座談会がある他は、93年から94年にかけて行なわれたものである。カンボジアへ
のPKO派兵が行なわれ、村山内閣の成立、社会党の自衛隊容認に向かう時期だ。いわ
ゆる「護憲派」のなかから提言された「平和基本法要綱（案）」が、自衛隊の縮小・
削減を掲げながら、逆に「最小限防御力」の保持を容認するものであったことについ
ては、当時私たちの間でもずいぶん批判があった。その過程で、ヨコスカの新倉裕史
氏が『世界』に書いた文章（「読みながら唸ってしまう」──このパンフレットにも
収録されている）が「平和基本法」を批判しつつも、提言自体は「歓迎」し、「この
努力を、『護憲』の外に追いやるのはつまらないことだ」というスタンスだったこと
に違和感が表明されたのを、あらためて思い出した。
　この点パンフレットには、その当時彼らが「平和基本法」をどのように評価し、ま
たそこに含まれている弱点を、憲法9条の「国家非武装」原理とからめて、どのよう
に考えようとしていたかが「正直」に語られている。いま「正直」と書いてしまった
のは、憲法や「平和基本法」、自衛権の問題、さらには軍隊が民衆の安全を守るのか
、とか民衆にとっての「安全保障」とは何かといった、現在も引き継がれて議論され
ているテーマについて、原則的立場を鮮明にしつつも運動的には「ゼロか100か」で
はなく「50・50で揺れている」という、そのいまこの場で協同的に形成されている意
思が、そのままのかたちで反映されている、という意味においてである。「主張は不
明確でぶれっぱなし、視点は狭く、洞察と呼ぶほどのものはない、行き当たりばった
りの議論」（まえがき）という彼らの謙遜にもかかわらず、同じような事情は他の様
々なグループにおいてもなされてきたはずである。憲法というテーマを通じてそれを
共有しあうことができれば、と強く思わされた。とにかく、ヒントがたくさん込めら
れた1冊だ。
（北野誉／反天皇制運動連絡会）

◆A5判・64頁・１部200円
◆発行：非核市民宣言運動・ヨコスカ（電話／Fax：0468-25-0157）

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沖縄・安保Newsクリップ　3/5〜3/15

 【3月5日】沖縄市議会での「米兵の午前零時以降の外出禁止令を求める決議」に反
対との見解を示していた仲宗根市長が、「真意ではなかった」と釈明。
 【3月6日】稲嶺知事が政府に、在沖米海兵隊を含む兵力削減を米側と折衝するよう
口頭で申し入れ。��普天間代替施設協議会で防衛施設庁は、ジュゴン予備的調査G6
頭（うち5頭が沖縄本島東側）を確認したと報告。��読谷村議会は、在沖米海兵隊w
による放火事件を受け、在沖海兵隊の撤退や四軍調整官の即時更迭などを柱とする抗
議決議と意見書を全会一致で可決。
 【3月7日】米海軍佐世保基地の揚陸艦三隻が、勝連町ホワイトビーチに寄港。海兵
隊と沖縄近海で行う合同訓練「ブルーグリーン」に参加する、と沖縄タイムス。��a
天間配備予定のMV22オスプレイについて、米海兵隊総司令官が危険性を認めて代替ヘ
リコプターを探すよう命じていたと、ニューヨーク・タイムズ。
 【3月8日】日米合同委員会で日本政府は、刑事事件容疑者の起訴前身柄引き渡しに
ついて「殺人、強かん」に「放火」「営利誘拐」を加えた地位協定の運用改善策を提
案。p98年11月の県知事選で、官房機密費から1億円以上の選挙資金が稲嶺陣営に流
用されていたとする疑惑を、照屋議員（社民）が参院予算委で追及。
 【3月9日】稲嶺知事は、普天間代替施設の「陸上建設」公約について、「陸の真上
に造るという意味ではない」と述べ、事実上の断念。知事公室長も「埋め立てれば陸
上化は可能」と強弁。
 【3月10日】名護市住民がヘリ基地の移設を撤回する市長候補を公募する準備会。会
の名称を「わったー市長を選ぼう会」と決定し、六月中を目途に公募。��那覇防衛\
設局は、辺野古沖で米軍のCH53大型ヘリを使い騒音調査。一機がエンジン不調で普天
間飛行場に戻るトラブル。p2月5日、普天間基地所属のCH53大型ヘリ同士が宜野湾市
の同基地上空で接触事故を起こしていたことが、海兵隊の安全概要資料から発覚。米
軍から国や県には報告がなかった。
 【3月12日】名護市議会は、4日に発生した米海兵隊伍長の飲酒・当て逃げ事件を受
け、「海兵隊の削減要求」より強い姿勢を示す抗議決議を全会一致で採択。
 【3月13日】米軍が航空機事故を想定した対処訓練を嘉手納基地内の民間地に近い駐
機場で実施。町民らが嘉手納町役場に通報、職員が現場確認に走る騒動。
 【3月14日】宜野湾市議会はCH53接触事故を受け、住民地域上空での飛行訓練の即時
中止などを求める意見書と抗議決議を全会一致で可決。普天間飛行場司令官は、日米
合同委員会で合意している制限時間以降も夜間飛行訓練を実施していると明らかにし
た。
 【3月15日】稲嶺知事の選挙母体だった政治団体が知事選挙で自民党本部から受けた
寄付金について、双方の収支報告書で七千万円の食い違いがあることが分かったと、
朝日や沖縄タイムス。

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報告／反安保実の拡大連続討論会

　現在、政府は「有事立法」づくりへ向かうとともに、自衛隊の軍拡を強行しようと
しています。それと対応して、「明文改憲」のうごきも加速させています。一方、ア
メリカでは、日本の「有事法制への関心を高めている」といわれる新ブッシュ政権が
誕生し、今後どのような対アジア戦略を打ち出してくるのか……。
　こうした状況の中で私たちは、「有事立法」「改憲」「自衛隊」「米軍事戦略」を
めぐる状況の認識を媒介にして、今後の運動をいかにつくりだすべきかを討論する場
を持とうということになりました。
　第1回「改憲試案を読む」（報告・天野恵一）では「集団的自衛権」「天皇制」を
めぐる各政党をはじめとした論議の分析。第2回「中期防と有事法制」（報告・国富
建治）では、日米「軍事的協同」体制づくりを射程に据え、次期防において強化され
ている自衛隊の作戦能力について。第3回「アメリカの軍事戦略」（報告・武藤一羊
）では、アメリカが「介入から封じ込めへ」というスタンスは変えずに、「海外基地
の合理化」をすすめている。そこには、基地の縮小や、海兵隊の撤退も含まれる。そ
れが決して米軍隊の縮小ではないということを見抜いた闘いが必要であるというお話
がありました。
　この討論会で共有したものをふまえて、「有事立法」「明文改憲」による「戦争国
家づくり」に立ち向かう闘いをつくっていきたいと思います。
（樋口／新しい反安保実V）

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「思いやり予算」訴訟控訴審
　−−たった１回で結審！　あまりにも不当・デタラメな裁判に抗議を

　3月12日、米軍への「思いやり予算」違憲訴訟の東京高裁民事15部での第１回口頭
弁論があった。
　昨年11月17日に突如判決が言い渡された東京地裁での審理に納得できない私たち原
告は、一審での提訴者116名のうち104名が控訴審をたたかうことを確認、3月12日の
第１回控訴審弁論にのぞんだ。ところが控訴審はたった１回で結審、次回判決という
さらにひどいものとなった。
　12日の法廷では冒頭、約100万円の損害賠償を国に求めた原告の請求に、「遅延損
害金」というわずかな利子を請求しなかったという手続上のミスがあり、国側に裁判
長が同意を求めたが、国側が難色を示すなど、どうでもいいやりとりがされた。
　その後、内田雅敏代理人が、「原審では4人の証人調べを申請したが認められなか
ったので、せめて１人でも認証をお願いしたい」と控訴理由を説明。国側は「認証の
必要なし」と述べた後、「合議します」と3人の裁判官が退廷。１分して戻ってきた
ら、裁判長が「認証の必要は認められない。次回判決日は4月23日午後１時15分より
」と述べて閉廷に。
　あまりのできごとに怒りよりも笑いがでてくる始末。これが日本の司法の現実なの
か。大阪、京都から3人の方が傍聴にきてくれたのに、申し訳ない思いで一杯になっ
た。判決日には抗議行動を計画したい。

◆判決日：4月23日（月）13：15〜（ごく短時間で終わるので注意を）東京高裁民事
813号法廷
◆問合せ先・事務局：03-5275-5989（電話／Fax）

（吉田和雄／米軍への「思いやり予算」を返せ！訴訟・東京事務局）

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各地集会・行動予定（3/24〜4/7）

 3月24日（土）「平和都市広島」から見る周辺事態法の実態　時間＊18:30〜／場所
＊名古屋市女性会館（地下鉄名城線東別院駅）／講師＊湯浅一郎（ピースリンク広島
・呉・岩国）／700円／主催＊不戦へのネットワーク（052-881-3573）
 3月25日（日） 隠すことはもうやめよう、日本がおこなったアジアへの侵略の事実
　時間＊13:00〜／場所＊生涯学習プラザ「レピオ」（稲穂小学校隣）／講師＊朴孟
洙（北大留学生）／ビデオ上映あり／300円／主催＊米空母に反対する小樽市民の会
（0134-62-5247　小林）
■ウィメンズヴォイスコンサート　開場＊12:30／場所＊東京ウィメンズプラザ（地
下鉄表参道駅国連大学隣）／出演＊李政美、おーまきちまき、ナビィ／前売3000円、
当日3200円／主催＊同実行委（03-5313-1525　ねこの第七事務所）
 3月26日（月） 新たな軍拡競争をもたらすミサイル防衛　時間＊18:30〜／場所＊文
京シビックセンター（地下鉄後楽園駅、春日駅）／問題提起＊川崎哲（ピース・デポ
）／主催＊核とミサイル防衛にNO!キャンペーン（準）／問い合わせ＊核廃絶紅天狗
（03-3976-7986　石井）ほか
 3月28日（水） 民衆の生命を守らない軍隊　米原潜衝突事件を考える（仮）　時間
＊18:30〜／場所＊文京区民センター（三田線春日駅・JR水道橋駅）／ビデオ上映あ
り／600円／主催＊国連・憲法問題研究会（03-3264-4195）
 3月29日（木） 石原都知事の人種差別発言にNO!東京集会　時間＊18:30〜／場所＊
在日本韓国YMCA（中央線水道橋駅5分）／発言＊辛淑玉／ビデオ上映あり／500円／主
催＊石原やめろネットワーク（03-5283-0660　NCC気付け）
■ウチナァーからのメッセージ　まよなかしんやコンサート　時間＊18:30〜／場所
＊スタコラハウス（近鉄八尾駅西口3分）／1000円（軽食・飲み物つき）／主催＊市
民の芽／問い合わせ＊スタコラハウス（0729-95-4387）
 3月30日（金）「改正」少年法施行を目前にして　時間＊18:00〜／場所＊東京ウィ
メンズプラザ（地下鉄表参道駅国連大学隣）／主催＊「子どもと法・21」（仮）／連
絡先：03-3818-4844（坪井法律事務所）
■有事法制と憲法調査会　時間＊18:30〜／場所＊文京区民センター（三田線春日駅
・JR水道橋駅）／講師＊高田健（国際経済研究所）／700円／主催＊金曜連続講座運
営委員会（03-3221-4668）
■沖縄の明るい展望を若い世代と語る　時間＊13:30〜／場所＊高教組センター 4F（
札幌市南大通り）／講演＊山内徳信（元沖縄読谷村長）／学習交流＊沖縄と北海道を
つなぐものを探る／カンパ＊600円以上／主催＊「一歩」の会（0143-23-1980）
 3月31日（土） アメリカの軍事戦略の転換と東アジア　開場＊13:00／場所＊中野商
工会館（中央線中野駅北口7分）／講演＊福好昌治（軍事解説者）／500円／主催＊沖
縄・一坪反戦地主会関東ブロック（090-3910-4140）
■「日の丸・君が代」の強制に反対する市民のつどい　時間＊18:00〜／場所＊小樽
市民センター「マリンホール」／主催＊同つどい（0134-54-1343 柴田）
 4月1日（日） ひびけ沖縄のこころ関西のつどい → １面参照
■軍隊で民衆の安全は守れない！ → １面参照
 4月4日（水） 米空軍爆撃住民被害対策委員会チョン・マンギュさんに聞く　時間＊
18:00〜／場所＊大和生涯学習センター（小田急線大和駅10分）／ビデオ上映あり／
300円／主催＊原子力空母の母港化に反対し基地のない神奈川をめざす県央共闘会議
（046-264-4345　厚木爆同）
 4月7日（土）「日米地位協定」市民の見直し案を知ろう！　開場＊13:30／場所＊渋
谷女性センターアイリス（山手線渋谷駅下車、全国婦人会館5F）／講師＊新倉裕史／
500円／主催＊NO!レイプ NO!ベース女たちの会（03-3402-3238）

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