Date: Sat, 7 Apr 2001 00:45:52 +0900
To: keystone@jca.ax.apc.org
From: "M.Shimakawa" <mshmkw@tama.or.jp>
Subject: [keystone 3769] [aml]軍事基地・訓練場に隣接する核燃料サイクル基地の運転・建設を中止せよ!
Sender: owner-keystone@jca.ax.apc.org
X-Sequence: keystone 3769
Reply-To: keystone@jca.ax.apc.org
 

   (from 『オルタナティブ運動情報メーリングリスト』 改行位置等若干変更)
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 Date: Wed, 04 Apr 2001 17:25:17 +0900
 From: CNIC <cnic@jca.apc.org>
 Subject: [aml 21521] 軍事基地・訓練場に隣接する核燃料サイクル基地の運転・
                      建設を中止せよ!
 

http://www.cnic.or.jp/action/release/2001/0404.html

抗議声明

青森県知事      木村 守男 殿
経済産業大臣     平沼 赳夫 殿
日本原燃株式会社社長 佐々木 正 殿

軍事基地・訓練場に隣接する核燃料サイクル基地の
運転・建設を中止せよ!

2001年4月4日
原子力資料情報室

 4月3日午後、米軍三沢基地第35戦闘航空団第13飛行隊所属
のF16戦闘機一機が、三沢市北部の三沢対地射爆撃場(天ヶ森射
爆場)沖の太平洋に墜落した。この事故は、2機のF16戦闘機の
空対地訓練中に発生し、何らかのトラブルによって1機からパイ
ロットが脱出、機体が太平洋上に墜落したものである。

 機体の異常か人為ミスか、事故原因は明らかになっていないが、
墜落機は経験の浅いパイロットが操縦していた。さらにF16戦闘
機は85年の米軍三沢基地配備以来、墜落やオーバーラン炎上など
28件もの事故を起こし、そのうち墜落事故は8回も発生している。
主な事故だけでも、1987年3月八戸市沖の太平洋上に墜落、88年
9月岩手県川井村山中に墜落、91年5月三沢基地内「象のオリ」
付近に墜落、98年7月三沢基地内でオーバーラン炎上、99年1月
には岩手県釜石山中に墜落炎上、2000年11月には北海道松前沖で
2機が日米合同訓練中に接触し墜落事故を起こすなど事故・トラ
ブルが絶えず、機体そのものや整備・運行体制に重大な欠陥のあ
ることは明らかである。

 今回事故が起きた同射爆撃場は六ヶ所村平沼地区上空を訓練域と
しており、さらに膨大な量の核物質が集積する六ヶ所核燃料サイク
ル基地とはわずか約13キロメートルしか離れていない。事故・ト
ラブルの状況次第では、音速で飛行するF16戦闘機は数十秒で核
燃料サイクル基地に到達可能で、核燃料サイクル基地への爆撃機墜
落の可能性も否定できないことが、今回の事故によっても改めて示
された。

 六ヶ所核燃料サイクル基地には、現在高レベルガラス固化体、使
用済み燃料、六フッ化ウラン、低レベル廃棄物等々が貯蔵され、ウ
ラン濃縮工場が運転されている。核物質の貯蔵量は日々増大し、さ
らにその危険性を比する物がない再処理工場が建設中である。これ
ら核燃料サイクル基地の持つ潜在的な危険性に加えて、軍事基地・
訓練場が隣接して立地するというこの青森県の異常な危険状態は、
六ヶ所村・三沢市の住民のみならず、多数の青森県民、日本の市民
全体の命と健康に関わる危険性を増大させている。

 私たち原子力資料情報室は、六ヶ所核燃料サイクル基地諸施設の
運転・建設を一刻も早く中止することを関係機関に強く要請する。
六ヶ所核燃料サイクル基地上空やその近接空域では、常時米軍・自
衛隊の訓練が行われている。今日までの事故が核燃料サイクル基地
で起きなかったのは全くの偶然であり、事故発生の可能性を可能な
限り取り除き、住民の命と安全を守ることは、国・行政・事業者の
最大の使命である。

以上

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