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Date: Mon, 12 Mar 2001 02:32:56 +0900
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Subject: [keystone 3679] Re: 稲嶺陣営へ官房機密費
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なすびです。

 照屋議員が3/8の参院予算委員会で取り上げた毎日新聞の記事。
 外務も官房も機密費用途の詳細を公表せい。

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03/07 00:20
<機密費疑惑>規律なき使途 選挙資金に官邸の影
毎日新聞ニュース速報

 首相官邸の資金は、従来考えられていた以上に潤沢だった。

 表に出ている官房機密費16億2400万円のうち、官房長官が直接管理する一般
行政経費は13億9200万円。これに「裏の機密費」約20億円を加えた34億円
近くが、首相―官房長官のラインで自由になる計算だ。

 一体何に使われているのか。

    *    *

 2月下旬。那覇市。東京ではコートが手離せないというのに、広い邸宅は赤いブー
ゲンビリアに彩られていた。主の老人は、1998年11月の沖縄県知事選で稲嶺恵
一知事陣営の選対幹部を務めた人物だ。

 「ええ、資金の手当てを自民党本部に頼みました。『人はよこさないでいいから、
資金面だけお願いします』って」

 米軍普天間飛行場の移設問題が知事選の焦点だった。3選を目指す現職の大田昌秀
氏は「県外への移設」を、自民党の推す新人の稲嶺氏は「振興策とセットでの県内移
設」を唱えた。大田氏が当選すれば、当時の小渕恵三政権に深刻な影響をもたらすの
は確実だった。

 老人は選挙資金の具体額に質問が及ぶと、一瞬息をのんで語った。「全部で4、5
億かかった。自民党から来たのはそのうち2億か3億だったな。選挙のカネはメモに
残さないし、銀行を通さないのが鉄則ですから」

 数字の輪郭をぼかしながらも、老人は自民党から資金提供があったと認めた。ただ
し、カネの出所は自民党一本だったのか。実はこの中に、官房機密費が1億円以上含
まれていたとの重大な証言がある。語るのは、自民党沖縄県連関係者だ。

 「官邸から知事選の資金が出たのは間違いない。私自身、選対の会議で報告を受け
た。元は税金だからね。選挙に機密費を使ったなんて表に出たら大変なことになる」

 銀行を通さないという話に従えば、カネは東京から那覇まで人の手で運ばれたこと
になる。それはどこで受け渡しが行われたのか。出金は1回か、数回に分けてか。老
人にただした。

 「官邸と自民党と二つ資金ルートがあることが分かったのは今回の横領事件が起き
てからですよ。だから官邸からカネが出たのかどうか私は知らない」

 官房機密費と与党の選挙資金。その間を、実線で結ぶだけの明白な証拠はない。た
だし、点線ではつながっていることを数々の証言が物語っている。

 外務省幹部はこんな言い方をした。「いくら官邸に上納しているか、僕は正確に知
らないけど、衆院選とか大きな選挙がある年は例年より上納が増えているはずだ。そ
んな年は僕らの機密費が切り詰められるから、皮膚感覚で分かる」

 官房機密費は「国が、国の事務又は事業を円滑かつ効果的に遂行するため、当面の
任務と状況に応じその都度の判断で最も適当と認められる方法により機動的に使用す
る経費」(「予算事務概要」)と定義されている。支出目的を何一つ制限しない表現
だ。

 与党を中心に、国会議員が海外旅行をするたびに官邸を訪ねて茶封筒入りの餞別(
せんべつ)をもらうことも、この定義から逸脱しない支出ということになっている。
自民党議員の場合、餞別額は最低でも30万円、中堅議員以上になると1回に100
万円渡されることも多いという。

 55年体制下で官房機密費が自民党国対費の原資になっていたことは、公然の秘密
だった。

 90年代初めに官邸で勤務した人物は「絶対に名前を出してもらっては困る」と前
置きしてこう証言した。「オヤジ(官房長官)に言われて金丸さん(故・金丸信元自
民党副総裁)に機密費を1億円持って行ったことがある。薄茶色の紙袋に5000万
円ずつ2袋に分けた」

 他にも官房機密費の使途に関する関係者の話は、このカネの放縦ぶりを如実に示す。

 「秘書同士でホテルのバーともう1軒はしごして200万円かかった。名刺を渡し
て官邸に払いを回した」

 「我々秘書官が会食しても、領収書を官邸事務所に渡せば機密費で落ちた。官房長
官からは時々お小遣いももらった」

 官邸が松尾克俊・元要人外国訪問支援室長に「宿泊費の補てん分」として9億65
00万円も渡していた気前の良さも、同じ流れの中にある。

 「入り」で国民の目をごまかしたカネは、「出」において必ず規律が緩む。

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