Date: Thu, 15 Feb 2001 12:18:15 +0900
From: "MAEDA,Akira" <maeda@zokei.ac.jp>
To: "hinokimi@jca.apc.org" <hinokimi@jca.apc.org>,keystone <keystone@jca.ax.apc.org>,"pmn@mail.jca.ax.apc.org" <pmn@mail.jca.ax.apc.org>,"renko-ml@egroups.co.jp" <renko-ml@egroups.co.jp>
Subject: [keystone 3584] NHKのETV特集について(NHKの回答)
Sender: owner-keystone@jca.ax.apc.org
X-Sequence: keystone 3584
Reply-To: keystone@jca.ax.apc.org

前田 朗@歴史の事実を視つめる会、です。
2月15日

NHKからの回答が[vaww-net-jm]に公開されました。「転載可」となっている
ので、転送します。(字化けがあるかもしれません。)

VAWW NET Japanはこの回答に納得していないとのこと。実際、肝心
のことには触れない回答です。

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VAWW-NET Japan事務局 wrote:

  バウネット メール会員のみなさま

  昨日付けで、公開質問状に対するNHKからの回答がありました。
  この回答に、バウネットジャパンは納得していません。
  この内容に関して情報をお持ちの方は、バウネット事務局までお寄せ下さい。

  転載可です。

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  2001年2月13日
  「戦争と女性への暴力」日本ネットワーク
  代  表        松井 やより 様
  事務局長        東海林路得子 様

  NHK番組制作局 教養番組部
  部 長  吉岡 民夫

  このたび、教育テレビ「ETV2001」のシリーズ「戦争をどう裁くか」の第2回
「問われる戦時性暴力」の制作にあたりましては、貴団体他が主催された「女性
国際戦犯法廷」について、資料のご提供や長時間にわたる取材へのご対応など、
様々なご協力をいただき、誠にありがとうございました。
  今回の4日間のシリーズについては、放送中および放送後を通じて、多数の視
聴者の方々から反響をいただきました。この番組を通じて、「法廷」の趣旨や意
味を視聴者に受け止めていただき、「人道に対する罪」という世界のうねりとな
っている今日的課題について考える材料を提供できたのではないかと考えており
ます。
  さて、貴団体から当協会会長宛の2月6日付「見解と公開質問状」を確かに受
領しました。当番組の責任者である小職より、ご回答申し上げます。

  記

  。 「ETV2001」・シリーズ「戦争をどう裁くか」は、1月29日から2月1日
まで、第1回「人道に対する罪」、第2回「問われる戦時性暴力」、第3回「い
まも続く戦時性暴力」、第4回「和解は可能か」の4本を放送したものです。

  。  20世紀に繰り返されてきた戦争や紛争の中で起きた、様々な人権侵害や
犯罪行為を、「人道に対する罪」という国際法の枠組みの中で検証し、未来に向
けた和解を実現しようという取り組みが世界各地で始まっています。
     今回のシリーズは、世界各地の和解への取り組みを紹介し、様々な見解
の対立を踏まえた上で、それを乗り越え共生を実現するための手がかりを探ろう
という意図で企画しました。

  。  シリーズの第2回は、「人道に対する罪」を巡る世界の動きや第二次世
界大戦中のいわゆる「慰安婦」問題の歴史的経緯とともに、貴団体他が主催され
た「女性国際戦犯法廷」の問いかけるものを紹介しました。その上で、日本とア
ジア諸国の和解への道を探ることの意味を考えようとしたものです。

  。  シリーズ第2回は、NHKが決定した4本シリーズの企画意図と編集方針に
基づいて、NHKと、NHKエンタープライズ21およびドキュメンタリージャパンの3
者が、共同で制作したものです。
     シリーズ全体の企画意図・編集方針は、昨年11月にNHKが番組シリー
ズの制作を決定した時から、先般の放送までの間、一貫して変わっておりませ
ん。制作にあたっては、シリーズ全体のテーマや各回のねらい・内容・位置付け
等について、再三にわたり、3者の制作担当者間の打ち合わせによって確認を重
ねて参りました。しかし、「人道に対する罪」を巡る世界の動きや歴史的経緯と
ともに「法廷」の問いかけるものを紹介するという編集方針について、取材・制
作の過程で、直接の制作担当者ひいてはNHKから、貴団体に正確にお伝えできな
かったとすれば誠に遺憾です。

  。  番組の中で、「法廷」の問いかけるものについては、傍聴した歴史学者
や「判事」をつとめた国際法の専門家の意見を紹介した上で、スタジオの二人の
出演者に、哲学・現代思想等の立場から語っていただきました。さらに、「戦時
性暴力」がなぜ今「人道に対する罪」として問われているのか、加えていわゆる
「慰安婦」問題を巡る歴史的な経緯を、資料映像を用いた構成で分かりやすく紹
介しました。
  このように、今回の番組では、「法廷」の問いかけたものについてお伝えでき
たと考えておりますが、「法廷」を説明する分量についてのご意見は真摯に受け
止めます。
  なお、「人道に対する罪」を巡る世界の動きや歴史的経緯とともに、「法廷」
の問いかけるものを紹介し、日本とアジア諸国の和解への道を探ることの意味を
考えるという番組のねらいから、「法廷」の「判決」内容については触れません
でした。

  。  視聴者の皆さまから、番組のねらいがよく理解できたとのご意見を多数
いただいていることからも、番組は、「戦時性暴力」「人道に対する罪」という
世界のうねりとなっている今日的課題について公正に紹介し、視聴者の判断材料
として提供できたのではないかと存じております。

  。  今回の番組シリーズについては、様々な立場の方からご意見ご批判をい
ただきましたが、私どもは、一貫して前述の企画意図と編集方針に基づいて番組
制作を進め、予定通り放送をいたしました。
  当然のことながら、特定の団体等の圧力によって、放送内容を変更したという
ようなことはありません。
  NHKは放送法の規定に基づいて公正な番組作りに努めており、今後も、皆さま
からのご意見を踏まえ、公共放送としての使命達成のために努力する所存です。

  なにとぞご理解を賜りますようお願い申し上げます。



 
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