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Subject: [keystone 3412] PCB会見資料
Date: Tue, 19 Dec 2000 23:13:17 +0900
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仲田です。
相模補給廠から横浜に向け、米軍が届け出もなく、しかも無許可業者に輸送をさせ
ていたことが明らかになりました。
以下、12月15日に相模原市庁舎内記者クラブで行なわれた、相模原市会議員の
金子豊貴男さんの記者会見資料から。

なお、関連記事が16日付、朝日・毎日・読売・東京・神奈川各新聞の朝刊神奈川
版に掲載されています。
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金子 豊貴男 (かねこ ときお) 相模原市議会議員
kaneko@rimpeace.or.jp
am5t−knk@asahi−net.or.jp
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記者会見資料                      2000・12
・15相模原市議 金子豊貴男
     相模補給廠のPCB含有物保管について 
      米情報公開資料の分析調査結果から
 

 要旨  今年3月、相模補給廠に保管されているPCB含有物の一部が、カ
ナダのバンクーバー港に向けて搬出され、その後横浜にUターン、横浜ノース
ドックに仮保管された後、現在はウエイク島で保管されているという事件が
あった。
 このPCB含有物の保管、搬出の事実は米情報公開法で事実関係を突き止
め、発表してきたが、カナダから横浜にUターンしてきた直後、再度,相模補
給廠に保管されているPCBの状況について情報公開請求を行った。
 その結果、本市の問い合わせに対して外務省が発表した6月30日の後、7
月7日付けでMICHIGAN州のDRMS、DEFENSE LOGIST
ICS AGENCYから送られてきた。

 内容と分析結果

1 公開された文書は、6分冊、その内の、一冊、50ページの文書が昨年1
2月に発表した、99年7月24日までに搬出する契約だったものと同一の文
書だが、この中に、最終ページに手書きで、使用船としてワンヘ としてあ
る。3月の14個のコンテナの中身だ。
 この中で50PPMを越えるものについては、手書きでバツ(×)が書き込
んである。この50PPM以上の高濃度のものが、今回積み出せなかったも
の。今後どう処分するか課題になっているもののリストだ。リスト全体226
アイテムの内160アイテムが搬出日、3−23−00、となっている。14
個のコンテナで搬出されたものと思われる。
 残りの66アイテムが、高濃度のものがほとんどで、今回搬出できなかった
もの、つまり現在も相模補給廠に保管されているもののリストとなる。

2 現在相模補給廠に保管されているPCB含有物は先に公開された226ア
イテム、総量で135トン以上、134785Kg から
 160アイテム、90トン、89610Kgを引いた
   45トン、45175Kg 以上となる。
 したがって、今回公開されたリスト以外にも、米大使館発表の数字から、か
なりの物がアルト推定される。

3 その他、公開された資料に、グアム・セールという8枚ものが2分冊、こ
れらは、グアムに送られ処分されたもの。相模補給廠の積み込み日は99年の
291日と292日、つまり10月18日と19日。この時期、横浜ノース
ドックにMSCの貨物船マークスコンステレーションが入港、18日に入港
し、20日にグアムに向けて出港している。相模補給廠→ノース→グアムとい
うルートでのPCB廃棄物の搬出が港湾管理者の横浜市にも通告なしに行われ
ている事が明らか。 運送業者は『山久』(sankyu)。

4 最近PCB保管倉庫の内、173倉庫のPCB看板が撤去された。調べた
ところ、
173は今後取り壊しになる予定で、そこに入っていたPCB含有物は、3月
に搬出され、空きができた172倉庫に移された模様だ。詳しい事実関係が明
らかにされるべきだ。

5 在日米軍基地のPCB全体の処分、新たに廃棄物となるPCB含有物、こ
れらの処分方針を米軍は、キチンと地元自治体に提示すべきだ。
相模補給廠に搬入が予定されているものを直接、米本国に持ち帰り、処分すべ
きだ。その具体案を提示すべきだ。

6 国内の移動に関して、国内法に則して、特別管理廃棄物の運送許可業者を
使い、当該自治体にも届けて、情報を開示すべきだ。

7 相模原市は米軍の情報を独自に入手し、また、国に提供を求め、立ち入り
検査などの実行により、PCBその他、有害廃棄物の対策をすすめ、市民の不
安を解消すべきだ。
 

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仲田博康
nakada_h@jca.apc.org



 
  • 1998年     3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
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  • 2000年     1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月

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