Date: Sat, 16 Dec 2000 13:14:01 +0900
To: keystone@jca.ax.apc.org
From: Urata Ryuji <yufukiri@fat.coara.or.jp>
Subject: [keystone 3395] 日出生台/米軍調査始まる
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X-Sequence: keystone 3395
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大分県日出生台(湯布院町、玖珠町、九重町)では、
21世紀開けてそうそうに米海兵隊実弾砲撃演習を強行するための
現地調査が12月15日から始まりました。

以下、大分合同新聞12月15日(金)夕刊記事より

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日出生台訓練
 米軍の現地調査始まる
       住民ら抗議の中

陸上自衛隊日出生台演習場で来年2月に実施される、
在沖縄米軍による三回目の実弾砲撃演習を前に、
米海兵隊員の現地調査が15日朝から始まった。
訓練を実施する第三海兵師団第12海兵連隊の
ジョン・オーヘイ中佐ら十数人が現地入り。
2日間にわたり、演習場内や空港、港湾など人員、
物資の輸送ルート、医療機関を調査する。
海兵隊員が到着した日出生台演習場前では、
労組員や住民グループ約150人が抗議集会を開き、
「海兵隊帰れ」はシュプレヒコールを繰り返した。

 福岡防衛施設局によると、事前の現地調査は
「効率的で安全な訓練実施のため」で、過去2回の
訓練でも実施してきた。指揮官となるオーヘイ中佐は
日出生台での実弾砲撃訓練は初めてで、
自ら現地入りしての調査。
 海兵隊員は各班に分かれ
(1)155ミリりゅう弾砲の発射、着弾地点、弾薬一時
   集積所など砲撃訓練の施設
(2)約12億円をかけ演習場内に建設されている米軍用の
   食堂・厨房施設、宿泊施設
(3)演習場周辺の医療機関
(4)空港、港湾など人員、物資輸送ルートのポイント地点
-などを調べる。
 同演習場には午前9時20分、ワゴン車に乗った6人の海兵隊員が
到着した。
 演習場前の道路では、午前9時から県平和運動センター、
社民党県連合の労組員や、ローカルNET大分・日出生台、
強度の平和を守る大分県各界連絡会、玖珠町小野原地区の
青壮年グループ人見会ら約150人が抗議集会。
「海兵隊は日出生台に来るな」などの横断幕を掲げ、
各代表が「ねばり強く反対運動の輪を拡げよう」
「日出生台の自然を守ろう」などと訴えた。
 福岡防衛施設局では「訓練の日程や規模は日米間で協議中で、
決まり次第発表する」としている。
今年2月の訓練では昨年12月22日に日程などが
公表されている。

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海兵隊の調査隊が日出生台演習場に入った後で、
ローカルNET日出生台から米海兵隊への要請文を読み上げ、
これを福岡防衛施設局を通して、渡しました。
以下、要請文書の日本語訳
 

========海兵隊への要請文ここから========
日出生台に調査にやってきた海兵隊員の皆さんへ
 

私たちの故郷で、人々を米軍の戦争に巻き込むような訓練は
もうやめて下さい。

 私たちは、この地に暮らしている住民です。私たちはこの
故郷を、住民にとっても、またこの地を訪れる旅行者たちに
とっても、心地よく安らかに過ごせる場所にしたいと様々な
努力を行ってきました。それは私たちがこの故郷を愛している
からです。
 ところが、あなた方、米軍は、その私たちの故郷で、
21世紀があけるやいなや日出生台では3度目となる実弾砲撃
演習を強行しようとしています。あなた方、米軍は20世紀、
世界で最も武力行使を実際に行ってきた軍隊です。そして
あなた方の訓練は、日本の自衛隊、自治体、民間まで
巻き込んで、「新ガイドライン」という、米軍の戦争に
日本中を協力させる訓練として行われていることがわかって
います。私たちはそのような訓練を望まないのです。
 なぜなら、私たちはかつての日本の侵略戦争の多大なる
不幸な犠牲とその反省の結果、戦争によってはなにも
解決しないことを理解し、今後どんな戦争もしては
ならないとの決意をしてきたからです。
 東西の冷戦はすでに終わり、いまや朝鮮半島でも南北の
和解が進んでいます。しかし、皆さん方がここで軍事演習を
行うことは、このアジアの平和実現への流れを阻害し、
それを後退させようとするものです。どうかアジアの
平和の進展を邪魔しないで下さい。
 最後に、皆さん方がこれから作るであろう調査報告には、
次のように書き込むよう強く求めます。
「米軍基地や演習は、各地で周辺住民の暮らしをおびやかして
いる。これは日本の民衆のアメリカに対するイメージを損ね、
日米の間の真の友好と信頼関係を築く妨げになっている。
この解決のために、日出生台でも、そして沖縄、韓国を含む
アジア全域で、米軍は演習も駐留もやめて、母国アメリカに
引きあげる決断をすべきである」と。
========要請文ここまで===========

 海兵隊宛の封筒には、この文書と新しい指揮官の
オーヘイ中佐宛に、前任のケリー中佐がこれまで演習終了後に、
住民と直接合う場を持ってきたことをあげて、オーヘイ中佐にも
これを継続するようにとの要請文をもう一枚同封しました。
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