keystoneML2000/12

To: aml@jca.apc.org, keystone@jca.apc.org
Subject: [keystone 3361] 戦争協力拒否ファックス通信12月3日号
Date: Thu, 07 Dec 2000 00:53:10 +0900
From: toshimaru ogura <ogr@nsknet.or.jp>
X-Dispatcher: imput version 20000228(IM140)
Lines: 467
Sender: owner-keystone@jca.ax.apc.org
X-Sequence: keystone 3361
Reply-To: keystone@jca.ax.apc.org

小倉です。定例のファックス通信です。各地の運動情報を是非お寄せ下さい。

　　 ---------------------------------------
　　　戦争協力を拒否し、有事立法に反対する
　　 ---------------------------------------
　　∨∨∨ YYYYYYYY　YYY　　　YY　　YY ∨∨∨
　　 ∨∨　YY　　　 YY YY　　　YY　YY　 ∨∨
　　　∨ 　YYYYYY　YY　 YY　　　YYYY 　　∨
　　　｜　YY　　 YYYYYYYYY　　YY　YY　　｜
　　全国　YY　　YY　　　 YY　YY　　YY　通信
　　 ---------------------------------------

●「戦争協力を拒否し、有事立法に反対する全国Fax通信」のファクシミリと
　郵送での購読料は半年間3,000円です。
●この11月から新たに再スタートとなります。ファクシミリ／あるいは郵送で
　の定期購読者を募集しています。ぜひ、定期購読をお願いします！
●この【電子版】は、より多くの方々に読んでいただきたいという趣旨から公
　開していますが、もちろん、こうしたメディアを編集し、発行を継続してゆ
　くためには、様々な経費が必要です。
●この【電子版】をご覧になった方で、多少なりともこうしたメディア／取り
　組みに意味があるとお考えの方は、＊是非カンパをお送りくださるよう＊お
　願いいたします。
●下記に記載の郵便振替口座をご利用ください。

//////////////////////////////////////////////////////////////////////
【電子版】
戦争協力を拒否し、有事立法に反対する全国FAX通信
Ｎｏ．３　2000年12月３日（月２回発行）
◆◆◆第１期・第３号◆◆◆

東京都千代田区三崎町３－１－18　近江ビル４階
TEL：03-5275-5989
FAX：03-3234-4118
電子メール：tokada@jca.apc.org
購読料　3000円（半年間／第１期：2000年11月～2001年４月）
郵便振替　00110-4-408708　全国ＦＡＸ通信
＊〈Fax通信〉は情報の受け手が同時に発信者となるメディアを目指します。
＊全国からの情報、企画、意見をお待ちしています。

----------------------------------------------------------------------
目次
●第2回目の合宿討論会が佐世保で実現！
●12月16日　沖縄と本土（ヤマト）の共催で
　　〈沖縄サミット〉対抗運動の総検証！　参加を！
●ていこうせん
●12・16〈沖縄サミット〉対抗運動の総検証－－次のステップへ
●11月29日、デモは世界を一周した！
　　「女性国際戦犯法廷」へ、ぜひ参加を
●リレー連載◆定点観測／その３◆横須賀
●「やぶれっ！住基ネット市民講座」終了
●メディア紹介
　　来年のカレンダーはもう準備しましたか？
　　－－命こそ宝カレンダー　&　JVCカレンダー
●沖縄・安保 News クリップ（11/15～11/28）
●11・28　船舶検査法案に反対！
　　参院議面で抗議行動
●憲法調査会を改憲のための機関にするな！
　　11・30国会一日行動
●「ストップ核とミサイル防衛キャンペーン」が
　　　海外ゲストを招いて集会
●各地集会・行動予定（12/4～12/23）
●お詫びと訂正
●事務局から

----------------------------------------------------------------------
第2回目の合宿討論会が佐世保で実現！

　11月25日、26日の2日間、佐世保市では第2回「戦争協力への道を阻止するための合
宿討論会」が開かれました。これは、昨年10月北九州市で行なわれた合宿討論会での
「１年後にそれぞれの地区での活動を手みやげにまた会いましょう」という約束に基
いて開催されたものです。
　今年7月、この合宿の仕掛人である北九州の村田さんから、「第2回の合宿討論会を
佐世保で受け入れてもらえないか」との話があり、悩んだ末引き受けることを決めま
した。
　私たち「市民ネットワークさせぼ」は小さな市民運動団体の寄り合い所帯です。89
年の大嘗祭に反対する運動の中から、毎月19日にデモを続けている「19日佐世保市民
の会」、毎月9日に座込みをしている「核実験に抗議する佐世保市民の会」、「佐世
保空襲を語り継ぐ会」、「脱原発させぼ」の4つの団体が横の繋がりを強くしてゆこ
うと結成されたものです。「19日」のデモは、確かにここ2年ほど参加人数も増えて
きてはいますが、佐世保の市民運動全般を見ると内容的に非常に停滞している。なん
とかしてこの状況を打開したい。そのためには、佐世保で合宿討論会をやるのはいい
かもしれない。村田さんからの話を引き受けた背景にはこんな思惑もありました。
　さて、合宿討論会には全国から70名が参加。25日は全体討論のあと、
◎「有事立法・改憲」をめぐって「反基地・平和運動」からのアプローチ
◎［地域からの反撃］自治体への働きかけ　非核・平和市民条例運動　軍転法をテコ
とした運動
◎沖縄・アジア（とりわけ韓国）・本土を結ぶ反基地・平和運動の民衆連帯をめぐっ
て
の3つの分科会に別れて、グループ討論を行いました。
　「基地以外の港に米艦船の寄港が増えた」「政令都市で唯一、自衛官募集協力を拒
否していた大阪市が今年から募集を始めた」「岩国基地では貴重な干潟を犠牲に、日
本政府が思いやり予算で滑走路を新設しようとしている」など、周辺事態法の成立後
、懸念される事態が表面化している報告が相次ぎました。そして、これらの問題に対
して「自治体で条例を制定して戦争に反対する」「我々がどういう対案をもつのかが
大事」「自治体の税金の使われ方を追及することによって戦争に反対できるのでは」
などなど、参考にすべき意見が出されました。
　26日午前の全体討論では「南北朝鮮の統一への動きが見え始めている中で行なわれ
た米韓や日米の共同演習は、世界の潮流に反する。来年からの共同演習には基地の街
以外の住民や韓国の国民も巻き込んだ一斉運動をしよう」との確認がなされました。
　午後はマイクロバスを利用して、佐世保基地巡りと佐世保市民むけに「まよなかし
んやライブコンサート」が行なわれました。
（宮野由美子／市民ネットワークさせぼ）

----------------------------------------------------------------------
12月16日　沖縄と本土（ヤマト）の共催で
　　〈沖縄サミット〉対抗運動の総検証！　参加を！

　私たち（この場合は、全国Fax通信の事務局メンバーの「私たち」というより、沖
縄の反基地闘争に連帯し「有事立法」に反対する実行委員会〈新しい反安保実V〉の
事務局──ほぼダブっている──の「私たち」であるが）は、今、「〈沖縄サミット
〉対抗運動の総検証＝次のステップへ」12・16集会の準備におわれている。
　今年、沖縄サミット（主要国首脳会議）が、新しい基地を押しつけるという政治的
意図を持って、沖縄で開催された。この動きに対抗して、世界のマス・メディアが注
目するこの機会に、基地沖縄の現実を世界にアッピールしようという沖縄現地の活動
が多様に取りくまれ、「本土（ヤマト）」を媒介にいくつもの国際会議が沖縄に持ち
こまれた。
　「国際環境NGOフォーラム」「国際女性サミット」「〈民衆の安全保障〉沖縄国際
フォーラム」「ジュビリー2000（債務帳消しキャンペーン）国際会議」「満月まつり
」「TOESの国際会議」、日本平和学会の集まり、学生たちの独自の集会、そして「平
和連絡会」の、いくつもの動きを連絡する活動……。
　7月20日の嘉手納基地包囲の大行動の成功も、こうしたステップ抜きでは、なかっ
たと思う。
　しかし、沖縄現地の人々（そこへ行った人々も）、この期間に渦まいた多様な活動
のすべてに参加することは不可能であった。そうした諸活動に思いをよせながらも、
直接に沖縄にまで行くことはできなかった「本土（ヤマト）」の人たちも少なくなか
ったはずである。
　そこで、私たちは、いろいろな国際的集まりを主催した人々が総結集して、サミッ
ト対抗の諸活動を総検証・相互検証をする場所をつくりだそうということになった。
大量のエネルギーがそそぎこまれた、この個性的かつ国境を越えた諸活動の全体を、
できるだけ共有する（相互批判をも含めた）討論の場所をつくりだそうというわけで
ある。貴重な活動の体験をより広く共有する場をつくろうというこの試みは、実に様
々な協力関係が沖縄─「本土（ヤマト）」との間のみではなく、広く海外の人々とも
結んでつくりだされた、この諸活動の中にあった、次のステップへの可能性を、より
明確につかみ出そうという試みでもある。
　だから、ここで手にした可能性を、さらに拡大していこうという試みの舞台として
、この集まりをつくりだすべく、この集会自体が、「本土（ヤマト）」のグループと
沖縄のグループ（人々）との共催というかたちで準備されているのだ。
　何らかの対抗の動きにコミットされた方はもちろん、対抗運動に関わることのなか
った人々も含めて、次のステップを構想する。そういう場になればベストである。多
くの人々が参加されるよう、呼びかける。
（事務局／天野恵一）

----------------------------------------------------------------------
ていこうせん

佐世保で開かれた「戦争協力への道を阻止するための合宿討論会」は意義深いものだ
った。全体報告は本誌の別記事にゆずるが、私は、合宿が東アジア状況の変化への米
国戦略の対応を敏感に捉え、運動の方向づけに組み込んだ点に注目する。南北朝鮮の
接近と韓国での反米気運の増大を引き金に、「地上軍を日本と韓国に存置する戦略の
見直しが進行している」（リチャード・ハローラン）状況である。戦略の大枠は変え
ずに「海軍、空軍、緊急展開する地上軍に頼る」（同）ことに重点を移し、基地は縮
小するという方向への見直しである。合宿では、この再編は日本自衛隊が急速に前面
に出ること、米軍は槍、日本軍は盾という役割分担の変更であろう、だから自衛隊を
もっと焦点化しようと合意された。これは佐世保、呉・岩国をはじめ各地の反基地運
動による精密な分析で裏打ちされた見通しであった。米国の戦略見直し議論はいくつ
かのシナリオをめぐって進行中である。私たちは、この過程をいち早く捉え、行動で
先手をとるという能動性を手に入れつつある。（む）

----------------------------------------------------------------------
12・16〈沖縄サミット〉対抗運動の総検証－－次のステップへ

◆日時：12月16日（土）17:30 開始
◆場所：文京区民センター（地下鉄都営三田線春日駅すぐ）
◆参加費：1000円（資料代込み）
◆問題提起：
　　新崎盛暉（「沖縄から基地をなくし、世界の平和を求める市民連絡会」代表世話
人／
　　　　　　　『けーし風』編集代表）
　　武藤一羊（「ピープルズ・プラン研究所」共同代表）
◆共催：ピープルズ・プラン研究所（電話／Fax：03-5273-8362）、沖縄の反基地闘
争に連帯し、「有事立法」に反対する実行委員会（電話／Fax：03-3368-3110）、NCC
［日本キリスト教協議会］（電話／Fax：03-3203-0372）、沖縄から基地をなくし、
世界の平和を求める市民連絡会、新沖縄フォーラム（『けーし風』）編集運営委員会
、「満月まつり」実行委員会、基地軍隊を許さない行動する女たちの会、沖縄環境ネ
ットワーク

----------------------------------------------------------------------
11月29日、デモは世界を一周した！
　「女性国際戦犯法廷」へ、ぜひ参加を

　「デモやってる私たちが怖がられちゃダメ！　本当に危険なのは歴史を書き変えた
り消したりする方なのにさ、『自由』とかって誤魔化すから、抗議してる方が暴力的
に見えかねないでしょ。」事務局・報道担当のアキコがイメージするデモを具体化す
るため、私たちは新聞の切り抜きを見ている。『お手製の防毒マスクをかぶりフジモ
リの悪政が放つ毒に抗議』――忍び寄る静かな暴力といえば毒。でも、怖い？「や
わらかなイメージを出して、自由主義史観の暴力性を浮き出させるデモにしたいの」
――難題。
　1992年１月8日正午、韓国の日本大使館前で第一回の「水曜定期集会（水曜デモ）
」がもたれてから8年。日本で阪神・淡路大震災があった翌日を除いて毎週必ず開か
れ、今年3月１日（3・1独立運動の記念日）で400回。その延長上に今回の「11・29ア
ジア一斉“水曜デモ”」がある。「女性国際戦犯法廷」参加国による一斉デモで世論
を喚起し、私たちの結束を固めるために。
　準備をすすめるうちに、パリやベルリンをはじめ「法廷」参加国以外の各地から「
一斉デモやります！」という嬉しい報せが届いた。東京では参加希望者の声におされ
て、正午から夜７時過ぎへと時間が変更された。時限爆弾の解体処理にも匹敵するほ
どの緊迫感と慌ただしさに包まれた事務局スタッフさえ、デモと聞けば「行くわよ！
」。「法廷」のマークにあしらわれた蝋燭（正義、見張り役を表す）と、花（希望と
平和を表す）をモチーフに音楽も交えながらの「音と光のデモ」にすることが決まっ
た。曲目は韓国民主化闘争の中で歌われたという『プリパ』。
　29日夜、渋谷区立勤労福祉会館で短い集会をもったあと150人の参加者は動き始め
た。元「慰安婦」たちの写真。色鮮やかな花。蝋燭の炎。ペンライトの光。イルミネ
ーションが灯るプラカード。ドラや太鼓が響く。トランペットやアコーディオンが奏
でる『プリパ』に歌声が和す。
　現時点までの報告によれば、インドネシアで300人、ベルリンで150人が一斉デモに
参加した。「法廷」の扉が開くまで、あと一週間。なんとしても日本政府を追い詰め
たい。支援と連帯を！
★「法廷」の詳細は前号のFax通信をご覧ください。
（鈴木香織／VAWW-NET Japan会員）

----------------------------------------------------------------------
リレー連載◆定点観測／その３◆横須賀

　11月20日、空母キティホークが随伴艦とともに横須賀に帰港した。9月26日に出港
し、米韓、日米の「平和力」に直面した航海でもあった。
　出港前のNLP訓練が、三沢、厚木、岩国で抜き打ち強行された。関連4市が怒った。
昼夜を問わない訓練に、三沢市は「友好関係を中断する」「強行が続けば米海軍撤去
要請」（東奥日報、9・30）と反発。厚木基地を抱える大和市と綾瀬市、そして岩国
市も訓練の中止を要請し、友好関係の見直しを明らかにした（朝日、9・22）。
　関係自治体のこれまでにない強い抗議に、米海軍はあわててNLP訓練を中断。自治
体が本気になって事態を変えようとすれば、米軍も無視できない力となる具体例が作
られた。
　次に頑張ったのは小樽市だ。10月13日、キティホークの入港は止められなかったが
、小樽市は随伴艦ビンセンスの入港を拒否。山田市長は「断固として（寄港）を拒否
する」（北海道新聞、9・30）と表明。ビンセンスは着岸だけではなく、港内での錨
泊もできなかった。
　市長はさらに、空母の一般公開も中止するよう、米領事館に要請。「歓迎ととられ
るなら見物は避ける」（北海道新聞、10・16）と市民が応え、見物人は前回の36万人
から7万人に激減した。
　3年前のインディペンデンス寄港を「前例としない」前市長の頑張りのうえに、今
回の小樽市長の頑張りがあった。
　キティホーク入港の日、北海道新聞は社説で、空母を「まねかざる客」と言い、日
米両政府のふるまいを「目にあまる」と批判した。そして自治体が「ノー」と言わな
い限り「民間港湾の軍事化が加速するばかりだ」と警告する。米軍艦の入港が「拒否
すべき課題」となった、新たな展開を見逃してはならない。
◆　◆　◆
　『派兵チェック』98号は巻頭で「キティホークが巡洋艦ビンセンスを随伴して小樽
に寄港」と書く。しかし、小樽市がビンセンスを止めたことの重要性は意識されてい
ない。
　だから、新しいパンフレットを作った。「空母随伴艦を止めた小樽市」A5・40ペー
ジ／200円。小樽市で何が始まっているのか、知ってほしい。ご注文は、FAX：0468-
25-0157へ。
（新倉裕史／非核市民宣言運動・ヨコスカ）

----------------------------------------------------------------------
「やぶれっ！住基ネット市民講座」終了

　全6回の「やぶれっ！住基ネット市民講座」も11月18日に終了した。
　昨年8月12日法案成立以降、住基ネットをめぐる状況もいくつか変化があった。民
主党の「廃止法案」の提出。杉並区では6月議会で山田区長が住基ネットに対する慎
重な姿勢を表明。個人情報保護法制に関する大綱案の策定等がそれである。講座では
それらの情勢を取り込みながら住基ネットの構造を明らかにし、我々の抵抗の方途を
模索した。
　講座を通じて徐々にではあるが、明らかになったことは、国会で議論されたことが
全くのうわべだけの目的であり、住基ネットが市民管理の緻密化のためのネットワー
クであるということである。ネットワークに流れるのは「氏名・住所・生年月日・性
別・住民票コード」の基本5情報だけであるという「デタラメ」が国会の議論では流
通していたが、住民票の広域交付には少なくとも14情報が流れることになる。また各
自治体が住民票カードにいかなる情報を載せるかが任意であることも等閑視された。
　最終回の講座では、小倉利丸さんからは、電子社会における「本人確認」の重要性
とその観点からの国民総背番号制の意味が、斉藤貴男さんからは、ミクロな管理が「
新たな階級社会」を現出せしめていることが、そして佐藤文明さんからは、ミクロに
おける闘いによってマクロ支配に抗していくべきであることが語られた。
　それでもミクロな支配が浸透していく背景には、日常生活における利便性至上主義
を無意識のうちに受け入れていく我々の心性が存在している。「カードは複数持ち歩
くよりも１枚の方がいい」という心性が。
　講座終了後の今後の展望については今のところ未定である。ただ、住民票コード通
知が2002年、住民票カード交付が2003年から開始される。まだまだ我々の「監視」を
緩めるわけにはいかないだろう。
（宮崎俊郎／市民講座実行委員会）

----------------------------------------------------------------------
メディア紹介
　　来年のカレンダーはもう準備しましたか？
　　－－命こそ宝カレンダー　&　JVCカレンダー

　街も年末めいて、気ぜわしくなってきたこの頃にふさわしい、おすすめ「カレンダ
ー」を二つ。
　「命こそ宝」カレンダーは映画「教えられなかった戦争・沖縄編」の制作元・映像
文化協会の発行。阿波根昌鴻さん達が撮影した伊江島闘争の記録写真と阿波根さんの
言葉に沖縄の花や風景があしらわれている。
　もう一つは毎年恒例の日本国際ボランティアセンター（JVC）のカレンダー。今年
は「市場彩彩」と題して、世界各地の市場の風景を集めている。その色彩はやはり圧
巻というにふさわしい。カレンダーの写真の中から選りすぐった8枚組の絵葉書も別
売。
　FAX通信刷新に際して、この欄はビデオなども含めて広く紹介をしていこう、と「
メディア紹介」に改められた。それと同時に「どこまでがメディアか？」という難題
も抱え込むわけだが、自分たちの活動や伝えたいことを伝える、関心のない人にもプ
レゼントしやすい、といった意味で、こうしたものも有効なメディアの一つといえる
だろう。（水垣／編集部）
【命こそ宝カレンダー】たて26×横37cm／カラー28ページ／定価1500円、送料1部400
円／部数により割引／申し込み▼TEL：045-981-0834　FAX：045-981-0918　映像文化
協会
【JVCカレンダー】たて28×横41cm／カラー28ページ／定価1500円、送料1部400円／
絵葉書600円／部数により割引／申し込み▼TEL：03-3834-2388　FAX：03-3835-0519
　日本国際ボランティアセンター　JVCカレンダー事務局

----------------------------------------------------------------------
沖縄・安保Newsクリップ（11/15～11/28）

【11月15日】石原慎太郎東京都知事が、沖縄県庁で稲嶺恵一知事と懇談。米軍基地
問題への対応についての連携を提案。▼那覇市長選挙に当選した翁長雄志氏が、那覇
市が本土復帰の1972年以来拒否している自衛官募集業務の受託に応じる考え、と沖縄
タイムス。
【11月16日】政府が、普天間飛行場の代替施設の15年使用期限問題について協議す
る機関を設置する考えがないと国会で表明。伊藤英成氏（民主）への答弁。
【11月17日】普天間飛行場の移設問題で名護市が、辺野古区など地元3区との行政連
絡会議の第2回会合。
【11月18日】嘉手納署が米軍関係者らと合同で読谷村や嘉手納町内の繁華街を合同
巡視した。風俗営業の実情視察が目的。▼新石垣空港のカラ岳陸上建設に反対の白保
住民が、「空港建設に反対し白保の自然を守る会」（迎里清代表）を結成。
【11月19日】沖縄総合事務局が、ポスト三次振計の在り方を検討するため本土復帰
後、三次にわたる沖縄振興開発計画に対する市町村の評価について分析した「市町村
の現状と課題に係る調査」をまとめた、と沖縄タイムス。▼普天間飛行場の移設問題
で、岸本建男名護市長が、二見以北十区など東海岸の反対派住民らとの対話集会を12
月中旬に開く、と沖縄タイムス。
【11月20日】琉球新報社が稲嶺恵一知事にインタビュー。代替基地の使用期限15年
問題について、問題解決のめどが立たない段階での着工はありえないとの見解を示し
た。▼新石垣空港のカラ岳陸上案の承認や県へ提示する振興策などを審議する白保公
民館の臨時総会が開かれ、賛成多数で公民館としての承認を決定。
【11月21日】普天間飛行場の移設に伴う代替施設の使用に関する協定を話し合う国
、名護市、県三者による実務者連絡調整会議の初会合が、那覇防衛施設局内で。▼米
軍用地強制使用で、沖縄県収用委員会の1998年5月の却下裁決をめぐり、那覇防衛施
設局が不服審査請求していた問題で、建設大臣が県収用委員会の裁決を違法とする取
り消し処分を下した、と沖縄タイムス。
【11月22日】新石垣空港の建設位置を確定する「建設位置地元調整会議」の第3回会
合。県が提示した7案のうち、原案から約180m陸側へ寄せた案を選定。
【11月23日】新石垣空港建設地の周辺洞くつで、絶滅危ぐ種のコウモリが生息する
ことが県の調査で分かった、と琉球新報。
【11月27日】来年3月末に使用期限切れとなる読谷村の楚辺通信所と浦添市の牧港補
給地区の一部土地をめぐる強制使用手続きで、沖縄県収用委員会が、契約拒否地主側
と強制使用裁決を申請した那覇防衛施設局から公開審理の日程などに関し、個別に意
見を聴いた。
【11月28日】米海兵隊の次期主力機となる最新鋭垂直離着陸機MV22オスプレイの配
備計画をめぐり、米本国の基地周辺住民から騒音、汚染、安全性に懸念の声が上がっ
ている、と沖縄タイムス。

----------------------------------------------------------------------
11・28　船舶検査法案に反対！
　　参院議面で抗議行動

　11月17日に衆院を通過した船舶検査（臨検）法案は、参議院では11月28日、30日の
たった2日間の外交防衛委員会の審議だけで、30日には本会議でついに成立した。し
かも当初、与党側は28日１日だけで審議打ち切り・採決に持ち込もうとしていたので
ある。
　委員会の審議日程が前日の27日になるまで分からないという状況の中で、急きょ28
日に参議院の議面行動を入れる、というドタバタのスケジュールだったが、前号に掲
載した11月16日の衆院での議面集会に続いて、参議院でも28日の午後5時半から議面
集会を行った。社民党の福島瑞穂議員、共産党の小泉親司議員が、かけつけた仲間た
ちに激励のあいさつ。
　今回の法案では、自衛隊の公海上での海上封鎖活動が発動される要件は、「国連安
保理の決議」がなくても、「旗国の同意」だけで可能なものとなる。ところが「旗国
の同意」という条項について言えば国際法上に明文の規定はなく、「黙示の同意」で
もよいという解釈になっている。つまり事実上、日米が海上封鎖作戦を発動し、制限
海域を設定すれば、そこを通る民間船舶はほぼ無条件に「臨検」の対象となるという
ことだ。
　院内の集会を終えた後、参加者は横断幕を広げて「船舶検査法案反対」のシュプレ
ヒコールを行って、この戦争法案に対する抗議の意思を表明した。
（新しい反安保実Ⅴ／国富）

----------------------------------------------------------------------
憲法調査会を改憲のための機関にするな！
11・30国会一日行動

　両院に憲法調査会が設置されてから約一年、新ガイドライン安保体制や、いま画策
されている有事立法体制と表裏一体で憲法改悪の動きが進んでいる。憲法調査会は発
足当初の「広範かつ総合的に調査する」という目的を限定的に自己規制した申し合わ
せに反して、事実上、改憲のための機関化している。
　11月30日の衆議院憲法調査会は参考人に石原慎太郎都知事と評論家の櫻井よしこを
招いて開かれた。石原知事はこの日も「内閣不信任と同様に憲法を国会の過半数の賛
成でいったん否定し、それからどこを直すのかの議論をすればよい」などと、憲法体
系に対するクーデター扇動まがいの発言をした。「憲法調査会を改憲のための機関に
するな！　異議あり、石原都知事の憲法否定発言。許すな！　櫻井よしこの改憲キャ
ンペーン　11・30国会一日行動」が、実行委員会に結集したさまざまな市民団体など
によって終日くりひろげられた。早朝、午前9時15分から衆議院の議員面会所での集
会につづいて、憲法調査会の傍聴と議員会館前での座り込み。昼には議員会館で130
名の市民の結集で院内集会、午後はまた傍聴と座り込み、そして午後5時半から総括
集会と、終日、多様な行動が展開された。これらの行動には社民党・共産党や無所属
の国会議員らが協力した。
　いま憲法改悪阻止の運動は全国各地に多様なあらたな市民運動を生み出し、強化し
ながら、2001年5月3日の憲法記念日の超党派の共同行動の開催（3日、午後、日比谷
公会堂を予定）をめざしている。（高田健／許すな！憲法改悪・市民連絡会）

----------------------------------------------------------------------
「ストップ核とミサイル防衛キャンペーンが」
　　海外ゲストを招いて集会

　東京の4つの市民団体で構成する「ストップ核とミサイル防衛キャンペーン」が、
11月24日（金）午後6時半から文京区民センターにて、海外ゲストを招いての緊急来
日講演会「ミサイル防衛構想（NMD/TMD）とは何か？」を行った。講師はアメリカの
NGO「宇宙の兵器と核に反対するグローバルネットワーク」代表のブルース・ギャグ
ノンさん。彼は、OHPや黒板をフルに活用して、宇宙の軍事化についてのアメリカの
戦略や政治的背景などを分かりやすく解説してくれた。
　アメリカ政府は「宇宙を支配するものが世界を支配する」というスローガンのもと
に、人工衛星を通じた管理システムを世界中に張りめぐらせ、情報の収集と宇宙兵器
の開発を進めている。NMDやTMDはより大きな戦略の一部と見ることが大事だ。ギャグ
ノンさんは、この危険な流れに対抗するために、市民のネットワークによる全地球的
な行動の必要性を強調した。
（ストップ核とミサイル防衛キャンペーン／石井澄人）

----------------------------------------------------------------------
各地集会・行動予定（12/4～12/23）

12月4日（月）いかに止めるか？ミサイル防衛　時間＊19:00～／場所＊文京区民セ
ンター（三田線春日駅・JR水道橋駅）／ビデオ上映／ディスカッション＊川崎哲（ピ
ースデポ）、池田五律（派兵チェック）／300円／主催＊ストップ核とミサイル防衛
キャンペーン／連絡先＊核廃絶紅天狗（03-3976-7986）ほか
12月10日（土）先住民運動――その抵抗の歴史といま　開場＊18:00／場所＊文京
区民センター（三田線春日駅・JR水道橋駅）／講師＊太田昌国／300円／主催＊アジ
ア連帯講座（03-3372-9401）
■サミット後の沖縄の状況を考える　時間＊13:30～／場所＊部落解放センター（JR
環状線足原橋駅）／講演＊崎原盛秀（沖縄から基地をなくし世界の平和を求める市民
連絡会）／主催＊「平和な島を」関西沖縄の会（090-8206-2846）ほか
12月14日（木）「住基台帳ネットワークシステム」とプライバシーの危機　時間＊
18:45～／場所＊宮坂区民センター（東急世田谷線宮坂駅前）／講師＊佐藤文明（戸
籍研究家）／500円／主催＊「国民総背番号制＝住基ネット」に反対する世田谷の会
（090-256-75147　馬場）
12月15日（金）生きとし生けるものが共に生きる武器のない世紀へ　時間＊18:30
～／場所＊渋谷勤労福祉会館（山手線渋谷駅7分）／発言＊鎌田慧、辛淑玉、吉川勇
一／800円／主催＊市民の意見30の会・東京（03-3423-0185）
12月16日（土）教育と天皇制の関係を問う　開場＊18:00／場所＊国分寺本多公民
館（予定）／講師＊北村小夜（元教員）／500円／主催＊日の丸・君が代いりません
！実行委（042-525-9036　立川自衛隊監視テント村気付）
■〈沖縄サミット〉対抗運動の検証　→１面参照
12月19日（火）台湾元「慰安婦」裁判　第6回口頭弁論　時間＊10:00～／場所＊東
京地裁627号法廷（地下鉄霞ヶ関駅）／傍聴を！／連絡先＊台湾の元「慰安婦」裁判
を支援する会（03-5540-5513　柴）ほか
12月16日～20日　連続講演・上映会　また戦争をしますか？　【16日（土）】今、
なぜ日本は憲法改悪・軍事大国化へ進むのか／18:00～／講演＊渡辺治（一橋大学）
／800円【18日（月）】「教えられなかった戦争・マレー半島」上映／報告＊村田久
、村田和子（元三菱化成社員）／1000円【19日（火）】「同　フィリピン編」上映／
報告＊アガリン・サラ・長瀬（ミンダナオ「真の開発のための連帯」）／1000円【20
日（水）】「同　沖縄編」上映／報告＊高岩仁／1000円／場所＊シニアワーク東京（
東西線ほか飯田橋駅）／主催＊同実行委（045-981-0834　高岩）
12月23日（土）グローバリゼーション下で象徴天皇制はどう再編されているか　開
場＊13:00／場所＊文京区民センター（三田線春日駅・JR水道橋駅）／問題提起＊小
倉利丸、天野恵一／主催＊反天皇制運動連絡会（03-3368-3110）

----------------------------------------------------------------------
【お詫びと訂正】本紙1号3面で、「国際反戦集会in関西」の記事及び見出しで、集会
開催日が10月10日とあるのは、20日の誤りです。また2号1面で「思いやり予算」違憲
訴訟判決の記事の見出しで、11月13日判決とあるのは17日の誤りです。重ね重ね申し
訳ありません。お詫びして、訂正させていただきます。（編集部）

----------------------------------------------------------------------
事務局から

◆購読料は3000円です。振替はこちらに！
　口座番号：00110-4-408708
　加入者名：全国FAX通信

◆購読料の領収書が必要な方は事務局まで連絡を。
◆FAX送信／郵送の別を明記してください。FAX送信の際に、送信エラーが出た場合（
紙切れなど）は、郵送に切り替えて送らせていただく場合があります。ご了承くださ
い。
◆封筒の宛名ラベルに◎印のついている方は、すでにお申し込みいただいた方です。
◆集会や紙面で紹介するパンフレットなど、情報を積極的にお寄せください。

=====================================
転載終り

((((((((((^0^))))))))))
toshimaru ogura
ogr@nsknet.or.jp
http://www.jca.apc.org/~toshi/
Repeal Wiretap Law!!
((((((((((^0^))))))))))

1998年　　　　　3月、4月、5月、6月、7月、8月、9月、10月、11月、12月

1999年　　　　　1月、2月、3月、4月、5月、6月、7月、8月、9月、10月、11月、12月

2000年　　　　　1月、2月、3月、4月、5月、6月、7月、8月、9月、10月、11月、12月

［キーストーンメーリングリスト　目次］