Date: Sun, 19 Nov 2000 02:44:43 +0900
From: 加賀谷いそみ <QZF01055@nifty.ne.jp>
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Subject: [keystone 3301] 16日F16訓練再開
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 米軍と自衛隊は十六日早朝、F16米軍戦闘機二機による十三日の衝突事故以
後、中止していた日米共同統合演習の防空戦闘訓練の再開を決めた。

 演習は同日午前八時に再開。演習空域は北海道、東北沖の日本海と道東沖の太
平洋の上空。自衛隊は空自の第二(千歳市)、第三(三沢市)、第六(小松
市)、第七(茨城県・百里)の航空団を中心とするF15、F4戦闘機など、米
軍は三沢基地のF16戦闘機など、日米合わせて百機以上が参加し、当初の予定
通り十七日まで実施。

 米軍は十五日、事故により行方不明となっている米軍戦闘機の乗員一人は海に
沈み死亡したとして、捜索を打ち切っている。

<北海道>
 町、町議会とともに、松前町上空での訓練中止を求めた松前さくら漁協の佐藤
正美専務理事「乗員もまだ一人不明なので演習はまだ再開しないと思っていた」
「地元要請を無視した再開は理解できず、遺憾だ」
福原賢孝・松前町長「事故の後は住民感情に配慮し、慎重な対応を望みたかっ
た」
 十四日に日米両政府に演習の即時停止を要請した道平和運動フォーラムの戸田
利正事務局長「軍事優先の流れが加速しており、強い危機感を覚える」
 原水爆禁止北海道協議会の岩淵尚事務局長「再開の前に原因を明らかにするの
が筋だ」
 事故現場に近く、F16の訓練飛行ルートに当たる桧山管内上ノ国町の町議会は
十六日、臨時会を開き、上空での飛行訓練の中止を求める決議案を可決。
「事故発生を危惧(きぐ)していたところ重大な事故が発生し、住民の不安感は
大きい」として、上空での訓練中止を強く求めている。
 併せて1)人の居住区域上空の回避、2)農漁業などの産業活動区域上空の回
避、3)夜間・早朝訓練の自粛、4)訓練の事前周知の徹底―の改善策を盛り込
んだ意見書案を可決。十七日にも、森喜朗首相や衆参両院議長らに送る。

 桧山管内江差町議会も十七日、臨時会を開き、同様の決議案と意見書案を可決
する見通し。

<青森県三沢>
米軍三沢基地のロイド・S・アターバック司令官は16日午前、三沢市役所を訪
れ、富田善作助役に「事故以来中止していた飛行訓練を、16日午前11時に再
開する」と通告。予定通り、同時刻すぎにF16の飛行を再開。
 アターバック司令官「われわれは航空機の安全を第一に考え、機体の整備を徹
底させて、隊員の再教育もした。あらゆる力を尽くし、安全に飛行できるだろう
と判断した」
 富田助役「15日に原因が究明されるまで飛行中止するよう在日米軍司令部に
抗議してきたばかりなのに」「(飛行再開については)市長や議会とも相談しな
ければならないので、現段階で意見を言うことはできない」

 基地周辺の住民で組織する三沢基地進入表面下町内会連合会の玉川健五郎会長
「身内に犠牲者が出ているのに、なぜこんなに早く再開する必要があるのか。市
民など眼中にないのではないか」「(訓練再開に)『まさか』と思った。憤りを
感じる。少なくとも一週間はかかると思っていたのに。市や市議会の要請を無視
したもので、日ごろの友好・協力関係はどうなるのか」「我々も対応を考えなお
さざるを得ない」
 同日夕、三沢防衛施設事務所を訪れ米軍あて、空自あての抗議文二通を提出。
抗議文は、事故原因についての発表がない段階での飛行再開は断じて容認できな
い−などとし、米軍に対しF16全面撤去を要求。「我々の代表の県知事、市長の
要請を無視したことは住民軽視にとどまらず、県民に対する挑戦」。空自に対し
ては「米空軍に追従し短期間で訓練を再開したことは国民感情になじまない」と
している。
 
  堀口地区に住む主婦(37)「住宅地での事故を考えると怖い。間を置かずに飛ば
さなくてはいけないのか。もう少し自粛してもいいのでは」
会社員の男性(44)「今までなら、ある程度の期間、差し止めていたが…。これが
軍のやり方なのだろうか」

 鈴木重令市長は十六日午後、記者会見し、米軍、空自、防衛施設庁との折衝の
経過を説明、「航空機再点検、隊員再教育も終了し飛行させてほしいとのこと。
私たちの要請を受ける前から整備点検を徹底させてきたことは了とせざるを得な
い」
 演習が日本全域で行われ、周到に計画されたことを強調し「四日間、演習を控
え、これ以上延ばすと何万人もの士気にかかわると判断したのではないか」「要
請・抗議の域を超えると安保条約、地位協定を踏み越えることになりかねない。
私からは、良いとも悪いとも言えない。ただ、昨日の今日ということは、非常に
引っ掛かる」
(北海道新聞、東奥日報、河北新報、朝日青森版11/16・17)

16日の空軍ニュースによると「正式の捜索救助は11月15日、午前10時2
2分に終わった」とのこと。 およそ30機の航空機が48時間以上を捜したんだ
から十分ではないかということらしい。 (U.S. and Japanese air and naval
forces worked together in a well-coordinated and selfless effort using
the latest technologies available.)
 そして航空団の司令官は「彼は自らの国を守ろうとして命を落とした」
(Warren died in the defense of his country.)と。
 防衛庁では FTXも「わが国が武力攻撃を受けた段階まで想定した」「情勢緊
迫段階から我が国防衛に際しての海上諸作戦等(海幕発表文)」、「我が国有事
における航空自衛隊の諸活動(空幕発表文)」などといっていましたが、何とい
うかまあ、「自らの国を守ろう」が駐留の目的。

星条旗紙でも、後悔はしているが、"We want to reaffirm the trust between
the city and Misawa Air Base. We have worked very deeply into all aspects
surrounding our flight operations. I am committed to safety,"
とむしのいいことを
で、演習のシナリオを消化してから、機体を引き上げるとのこと。一人二人のこ
とで、軍事行動が停滞していたのでは、指揮にかかわる。自衛隊にもこれからそ
このところをわきまえてもらわないとコマルから、一緒に再開しろと。
Earlier this week, base officials said a salvage operation to bring both
aircraft from the ocean floor was being considered.

フロリダではF―16戦闘機がセスナ機と空中衝突
  軍機に緊急脱出装置をつけているのは、戦力のロスを防ぐため。自衛隊の F15
パイロットは一人養成するのに5億4000万円もかかる(98年度)とのこ
と。「民間人」の値段はそんなにしない。軍隊は民間人を救出するなんて採算の
とれないことはしない。

(CNN2000.11.17)
 16日午後4時ごろ、フロリダ州ブレーデントン上空で、米空軍F―16戦闘機
と民間のセスナ機が衝突。戦闘機のパイロットは脱出し無事だったが、セスナ機
のパイロットが死亡した模様。(時事通信によるとセスナ機の乗員2名死亡)
   当局などによると、衝突事故があったのはゴルフ場の上空で、機体の破片など
がコース上に降り注いだが、地上でのけが人はなかった。戦闘機の破片の一部は
近隣の森に飛び散り、火災を起こした。
   戦闘機のパイロットはパラシュートで脱出し、近くの民家で電話を借りた。戦
闘機はムーディー空軍基地(ジョージア州)所属で、この日は通常の訓練飛行中
だった。
   セスナ機はフロリダ州クリスタルリバーの航空学校の所有。同校によると、セ
スナ機はこの日朝に離陸し、同日午後6時に帰着の予定だった。
   国家運輸安全委員会などが事故の調査に乗り出す。

日米の防空戦闘訓練終了
 米軍と自衛隊は十七日、F16米軍機の墜落事故があった日米共同統合演習の防
空戦闘訓練を終了した。訓練は十三日から十七日までの予定だったが、初日の事
故や行方不明乗員の捜索のほか、悪天候による訓練断念もあり、実施したのは十
六日だけだった。
 日米合わせて戦闘機約三百十機、艦艇約二十隻が参加した同統合演習は十八日
に終了する。
(北海道新聞11/18)

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 なおまだ詳しいことはわかりませんが、今回の演習には、群山基地から在韓米
空軍のF―16戦闘機も参加したもよう。2月に行われた「日本周辺地域」の
「緊急事態にどう対処するか」という日米統合連合図上演習「キーン・エッジ」
で、11月3日に終了した米韓共同演習「フォール・イーグル」と連携した日米
韓シナリオがつくられ、米の軍事的プレゼンスのアピールという従来のスタイル
に自衛隊がより軍隊らしい役目を果たしたということになろうかと。報道では軍
資金を出す日本向けの「後方支援」報道しかありませんでしたが、日米相互によ
る演習(FTX)では、王城寺原演習所場で、指揮所の警戒訓練・特殊武器防衛
訓練など「攻撃」をテーマにした総合訓練、饗庭野演習場で日米共同対遊撃行動
(ゲリラ・コマンド)訓練など、横田基地では負傷者を搬送する米軍との災害救
助訓練、岩国での警備訓練では、自衛隊が「武装」し、米兵はスマートな「平
服」で臨検して在外邦人等輸送訓練。
 

 韓国国防省は十六日、韓国空軍のC130などの輸送機二機が、自衛隊の招待
で十八日に埼玉県の航空自衛隊入間基地に着陸することを明らかにした。韓国軍
機が日本に着陸するのは初めて。
 音楽祭典に参加するための海軍軍楽隊員約五十人が搭乗する。
 韓国の通信社、聯合ニュースによると、韓国海軍艦艇は一九九四年以降、四
回、日本の自衛隊艦艇も九六年以降、三回にわたってそれぞれ相手国を訪問して
いる。
(産経2000.11.16 )

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 三沢市長が煮え切らないのは軍隊との「共存共栄」の旗印をあげたままだか
ら。それも空母の日本母港化からかなり住民との温度差が広がってきている。
 木村守男知事はF16墜落事故当日「県民に大きな不安を与えるばかりでな
く、米軍の安全管理体制に対する不信感を増幅させることにもなり、厳しく受け
止めている」とコメント(青森asahi.com11/14)

 軍隊に身を捧げたものと、平和憲法のもとで暮らしているものとの「安全保
障」の概念にも認識の違いは大きい。
 三沢基地では、思いやり予算で、司令部や、格納庫などの海軍航空施設を一
新。同施設はP−3C哨戒機やE−P3C電子哨戒機部隊、収集情報の解析・通
信支援部門。今どき対潜作戦とか、P−3Cでもないと思いますが、海軍施設し
かつくるものが残ってなかったらしい。

夜間離着陸訓練 米国人、新聞に“暴言”投稿

  三沢市などの中止要請にもかかわらず、米軍三沢基地で在日米海軍による夜間
離着陸訓練(NLP)が9月に実施され、三沢市と米海軍との友好関係が中断し
ている問題で、同基地の米国人の「NLP実施について謝罪すべきでない」とす
る投稿が10月17日付の米軍向け英字新聞「スターズ・アンド・ストライプ
ス」に掲載された。
 この投稿を受け市では幹部職員らが対応を協議、「英字紙を読む米国人に誤っ
た認識を持たれては困るし、共存共栄、友好の歴史がたった一つの投稿で崩れて
しまう恐れがある」(吉田耕悦企画部長)と反論文を送ることにした。
 同31日、吉田耕悦企画部長名で反論文を投稿。「現在も植民地的扱いをして
おり、身勝手な論理に怒りを感じる」「発言は威圧的で、市の日米友好の努力や
市民の願いを無視したものだ」
 吉田部長「『守ってやっている』という意識が根底にあり、騒音に苦しむ市民
に追い打ちをかけるような投稿だ。また自分たちの消費が、三沢の経済を支えて
いると思っているようだが、一ドル三百六十円の時代とは違う」「すべての米国
人がこのような考えを持っているとは信じたくない。だが今後は、米国人に対す
る見方を少し変えなければいけないかも」
 スターズ・アンド・ストライプス社によると、反論文は数日後に掲載予定。

 米海軍は九月五日から七日まで、二年八カ月ぶりにNLPを強行、市役所には
市民からの苦情が殺到。中止要請・抗議を無視された市は同十一日の庁議で対策
を協議。(1)米海軍三沢航空基地隊との友好関係中断(2)今後もNLPが実
施された場合、三沢基地からの米海軍撤去を要請する−などの方針を決めた。
 市は十月十四日に行われた海軍創立二百二十五周年記念晩さん会に招待されて
いたが、方針に従って出席を辞退。市主催行事にも招待しないことを申し合わせ
ている。
(東奥日報11月9日、河北新報 11月10日)

スターズ&ストライブ紙は、日本・ハワイ・韓国などで約三万部、三沢市で1000
〜1200部発行

(投書の訳)
2000年10月17日付け
スターズ&ストライブ紙 投書欄

 70年代に一度日本に赴任し、今回2000年にまた赴任しているが、様々の
上級幹部が日本の政治システムにどっぷりとはまっている状態を見るのは苦々し
い思いがする。私はこれを日本政府とアメリカ政府に対しての厳しい批判という
言うのではないが、最近日本の各基地で行われた海軍のNLPにより、地元の首
長や議会がNLPの全面中止を求める状況になった。
 私は三沢に住んでいるので三沢のことに関してのみ意見を言う。海軍航空基地
がNLPを中止せず、状況が自分の思い通りにならなかった鈴木市長は、海軍と
の関係を断ち切り、三沢に海軍は必要なく、市主催の公式行事にも歓迎せず、三
沢から去るようにと正式に言った。彼は市の経済にとって必要な空軍ではなく、
海軍にだけ去って欲しいことを明確にしている。
 我々は合衆国及び日本、太平洋地域の安定のためにここに赴任しているのであ
る。戦闘軍が即戦能力を保つためにやらなければならないことがあるのである。
これは時に、少数の地元民に迷惑をかけることになる。我々は良き隣人となるよ
うに最大限の努力をしなければならないが、必要なことはやらなければならない
し、そのことによって謝罪するべきではない。
 地元の政治家が海軍を快く思っていないと発言することは別に構わないが、公
に三沢では(海軍は)歓迎されず、空軍はよいが海軍は公式行事から外されるよ
うな状況に対し、全幹部は結束を固め、持てる権限のすべてを駆使してこの人物
に対抗すべきである。私に関して言えば、一つの軍(海軍)に対する侮辱は全軍
で感じることであり、同じやり方で対応するということを地元の市長が理解する
まで基地外での買い物や飲食をしばらくの間あきらめる覚悟ができている。
                  ラリー・L・スポルディング
                  三沢基地
 

(三沢市の投書の訳。00/11/17現在未掲載)
 NLPに対する三沢市長の姿勢としてラリー・L・スポルディング氏が、10
月17日投書欄にの投稿していることに対し、三沢市役所上級幹部20名は反論
する。
 スポルディング氏は前段において、「自らの上級幹部に対する歯がゆさと、日
本各地の基地所在地首長及び議会がNLPの全面中止を求めている状況になっ
た」と論じているが、氏は武力による弾圧や軍事優先の考え方を優先させてい
る。まさかすべての米軍人が同様の考え方を持っているのではあるまい。冷戦も
終結し世界が軍縮の方向に進んでいる中で、東アジアでは、韓国・北朝鮮首脳会
談やオルブライト米国務長官の北朝鮮訪問など、今まさに朝鮮半島は対話による
緊張緩和の方向に流れている時に。
 また、氏は、中段において「市の経済にとって必要なのは空軍で、海軍だけ
去ってほしいと明確にしている。」と述べているが、家庭の団らんや睡眠を引き
裂くNLPの爆音はすさまじいものがあり、三沢市民全ての願いである静かな暮
らしができる街への願いが一瞬のうちに吹き飛ばされてしまうNLPには絶対反
対であり、市民の切実な願いを無視してNLPを強行するのであれば、米海軍の
三沢基地撤去も辞さないという姿勢は三沢市長として当然のことである。そのこ
とを経済的に対抗すべきとの発言をしていることは的外れの論理である。
 さらに「任務執行のためには、少数の地元民に迷惑をかけることになる。謝罪
はすべきではない。」と論じている。
 日本政府が基地周辺住民の騒音被害の軽減を目的に、硫黄島に巨額の経費を投
じてNLP専用の施設を整備しているにもかかわらず、戦後50年以上経過した
現在も植民知的扱いをしている、氏の身勝手な論理に怒りを覚える。
 後段では、「全幹部は結束を固め、持てる権限のすべてを駆使して三沢市長に
対抗すべきである。」と論じている。
 三沢基地には、米空軍のF−16をはじめ約120機の航空機が常駐し、激し
い訓練を行っており、三沢市民は日夜航空機騒音に悩まされ続けているが、鈴木
市長は、市民の理解を得ながら基地との共存共栄を唱え、ジャパンデーやアメリ
カンデー、夏には新任の米軍人等が一日も早く快適な生活を送れるよう、市が経
費を負担して異文化理解教育講座などを実施して、長年にわたり基地内住民との
良好な関係を築いてきているはずである。
 氏の発言は威圧的で、三沢市の実情を何も理解せず、鈴木市長はじめ我々の日
米友好のための努力や市民の願いを無視したもので、この暴言を我々は断じて許
すものではない。
                      三沢市役所上級幹部20名
                      代表 企画部長 吉田耕悦
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 NLPが始まったのは1973年に空母「ミッドウエィ」が横須賀にやってき
てから。日本でもできるとわかって、徐々に定着。燃料の節約になるし、「出
張」しなくて済むから米兵にも家族にも好評というわけで、82年ころから本格
化。89年には、突然FA-18Aホーネット、A-6Eイントゥルーダーなどが訓練にき
て、三沢市民を驚かせた。91年に湾岸戦争で活躍したばかりの「インディペン
デンス」がきて97年に小樽へ「親善訪問」。「思いやり予算」で硫黄島に代替
訓練場をつくったんだけど、艦載機がいる厚木から飛行距離1,200キロは、遠い。
2年前にやってきた「キティホーク」は少なくとも10年は居座るつもりだとの
こと。原子力空母はまだ先の話だから気にするなと。過去150年も、西太平洋
にプレゼンスを保ちつづけているというのが米海軍の「誇り」。
 朝日新聞記者による、空母戦闘群司令官ロバート・ウィラード少将(九月着
任)インタビューによると、演習は対潜戦を重視、空母の艦載機は航空自衛隊の
演習にも参加。米韓演習と連動したものではないと説明。

15.16日 空母洋上取材(朝日神奈川県版11/17)
 米海軍横須賀基地を事実上の母港とする空母キティホーク(満載排水量八六、
〇〇〇トン、アレン・マイヤーズ艦長)は、二十日に横須賀に戻る。

 キティホークは九月二十六日に横須賀を出港。沖縄近海で訓練後、日本海を
通って十月十三日に北海道・小樽に寄港。十月下旬に韓国との合同演習「フォー
ル・イーグル」に参加し、韓国・釜山に寄港。
 十一月十日からは、海上自衛隊との共同演習「アニュアレックス」。演習の目
的は「日本への攻撃に対し、日米が共同で防衛するために必要とされる技術を強
化するため」

 記者は十五日、米軍の輸送機で厚木基地を出発し、秋田沖のキティホークに着
艦。キティホークは夜中に津軽海峡を抜け、太平洋に出た。FA18戦闘攻撃機な
どの艦載機はすでに厚木基地に戻りつつある。
 キティホーク報道部などによると、十五日はキティホークの周囲を海自の護衛
艦「ひえい」など六隻が固め、敵潜水艦を探して攻撃する訓練をした。
 FA18戦闘攻撃機やF14戦闘機もごう音と熱気を吐きながら次々に発艦し、暗
やみの中で火花を飛ばして着艦した。着艦誘導士官は「夜の着艦はきわめて難し
い」と強調した。 このほか、米海軍のF14が敵となって日本の空域に侵入し、
石川県・小松基地から航空自衛隊の戦闘機が迎え撃ったり、互いの軍艦に給油し
たりなどの訓練をしたという。
 

米空母キティ・ホーク、秋田県沖を通過(赤旗東北のページ00/11/16)
 2000年度海上自衛隊演習の日米共同訓練に参加している米海軍の空母「キ
ティ・ホーク」が十四日に秋田県沖を通過したことが米軍のホームページで十五
日わかりました。
 このホームページは、空母艦載群の位置を秘密保持のためとして直径約百キロ
くらいの円で示しているもの。ホームページが図示した十四日の空母の位置は、
円の中心点が秋田・青森県堺の西方約百八十キロくらいです。
 県水産漁港課によると、県内の漁船でもっとも沖合に出るのはベニズワイかに
かご漁業の船で、「水深八百〜千二百mのところで操業している。(ホームペー
ジの位置図を見る限りでは)ベニズワイガニの漁場より沖のよう」(同課)
 県農政部長は十月三十一日付文書で、「演習参加艦船の本県沖合の通過・滞在
の日時、種類・数を公表」するよう海自側に求めています。



 
  • 1998年     3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
  • 1999年     1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
  • 2000年     1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月

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