Date: Mon, 2 Oct 2000 19:21:33 +0900
To: keystone@jca.ax.apc.org
From: "M.Shimakawa" <mshmkw@tama.or.jp>
Subject: [keystone 3124] [aml]キティホーク小樽入港に関して(2)
Sender: owner-keystone@jca.ax.apc.org
X-Sequence: keystone 3124
Reply-To: keystone@jca.ax.apc.org
 

 * [aml 19222] Re: キティホーク小樽入港に関してー3
 * [aml 19229] キティホーク小樽入港に関してー4
 

   (from 『オルタナティブ運動情報メーリングリスト』 改行位置等若干変更)
 --------------------------------------------------------------------------

 Date: Sun, 1 Oct 2000 10:51:04 +0900
 From: Nakayama Hitoshi <nakayama@jca.apc.org>
 Subject: [aml 19222] Re: キティホーク小樽入港に関してー3
 

At 2:23 AM +0900 00.10.1, INOUE, Daisuke wrote:
>  豪艦船、「キティホーク」入港容認に続いて、随伴
> 艦もか、と思ったこの数日でしたが、今の情勢だと、
> これまで経験した「総負け」よりは一歩も二歩も成果
> をあげることが出来そうです。
>

中山です。

井上(メール上ではINOUE、という文字しか見あたらないのですが、きっとこの漢字
でいいですよね)さん、御苦労様です。

埠頭が民間船でいっぱいだからダメよ、ということは空いていたら拒否する理由が無
くなるわけですが、それでもそういう当たり前の理由を大義名分にして随伴艦の入港
を「断固拒否」しているということは、井上さん達の成果ですね。井上さん達が北海
道から引き出した「米軍の道内の港湾・空港の使用や道内における演習につきまして
は、(中略)、道内の港湾・空港の軍事利用化がなし崩し的にすすめられるのではな
いかと心配する声がある(中略)、そのようなことがあってはならないと考えており
ます。」の回答にも、大きな意味があると思います。

この流れは、前便でコメントを投稿した青木さん達がずっと問題提起してきた、自治
体と市民が一般法や自治体の主権を駆使して安保や基地を追いつめていこう、という
提起にも通ずるところがあると思います。

こういう経験を共有していくことが大切ですね。

井上さん、青木さん、ありがとうございました。

 ------------------
 

 From: "INOUE, Daisuke" <ezgoing@nifty.com>
 Subject: [aml 19229] キティホーク小樽入港に関してー4
 Date: Sun, 1 Oct 2000 14:59:46 +0900
 

 30日の朝日新聞では、大きく「キティホーク」の
ことが報じられています。その、見出しだけでもご紹
介します。
28面
 「軍港化・・・市民に募る不安」
 「親善行事拒めるか 事件事故への心配も」
 「周辺国に懸念与える 座り込みグループ抗議集会
に切り替え」
29面
 「ガイドライン 実績狙い?」
 「補給拠点に利用か 専門家の見方 挑戦有事を想
定」
 「新指針合意 自治体判断に圧力」
30面
 「米空母寄港正式に容認 小樽市長 随伴艦は拒
否」
 

 さて、
 29日の小樽市長の「入港容認」会見の要旨と、そ
れに関しての感想です。当方HPにも同様の内容を掲載
してます。

要旨(2000年9月30日付けの朝日新聞などを参
考):
 「小樽は札幌に近い港ということで選ばれたと思
う。空母の一般公開については自粛をお願いしたく、
申し入れを行った。後日文書も出す予定。随伴艦につ
いては、総領事館からは「ない」ということであった
が、唐突に28日、要請が来たので不審に思っている
(この件に関して小樽市長は「断固拒否」の姿勢)。
小樽には過去60隻もの艦船が入っているが、函館も
同数くらいの入港でもあり、軍専用埠頭を持っていな
いことから「軍港・母港化」はあり得ない。寄港時の
行事に関しては、市民感情などを考慮し、あまり出る
気持ちはない。頻繁な艦船の出入りにはいい印象はな
いが、平時の協力は認めざるを得ないところもある。
「有事」のことはゆっくり考えたい。今後も(艦船の
入港要請に対して)出来れば拒否したいが、今までそ
ういう例はない

感想:
・札幌に近い港では他に「石狩湾新港」があるが、交
通の便が悪く、事実上、札幌市に最寄りの港は「小樽
港」になる。1997年の「米空母インディペンデン
ス」のときには、小樽港、石狩湾新港以外にも、苫小
牧、釧路なども調査され、その中から小樽が選ばれた
のは、交通の便がよい、繁華街へ近い、、、などとい
うこともあったらしい。 
・一般公開については、1997年の「米空母イン
ディペンデンス」の時には、36万人ともいわれる人
出で、国道5号線、札樽道(高速道路)が渋滞し、港
は人で溢れた。また、1997年当時には建設中で
あった大型商業施設「マイカル小樽」は今は営業を開
始している。
・随伴艦「ビンセンス」については、接岸バースの手
配が出来ないことから「断固拒否」の姿勢を表明して
いる。
・小樽港への艦船の入港実績は群を抜いて多い。「函
館と同数くらい」と言うが、1990年以降でみる
と、小樽の入港実績は圧倒的である。函館について
は、1981年から1990年まででは、小樽10隻
:函館8隻。1991年からこれまででは、小樽13
隻:函館2隻という数。「同数くらい」どころではな
い。「軍港・母港」はなくても「準軍港・準母港」に
近づいている。(詳細なデータは、
http://homepage2.nifty.com/ezgoing/index.htm
から10.1付、「米艦船の道内港入港リスト」へ)

・「歓迎レセプション」などの関連行事への不参加は
プラスに評価できる。歓迎ムード」の印象を与えるこ
とは必要ないと思われる。
・「平時の協力」についても「有事の協力」について
も、例えば、周辺事態関連法などで「強制力」がある
とは規定していない。「法令を超えた対応を求められ
るものではなく」、「(協力の)求めがあれば権限の
適切な行使が期待される」(周辺事態法第9条の解説
書)としているところである
・「平時」の今回でさえこの状況なのだから、「有
事」に際しては、もっともっと圧力がかかることが予
想される。「ゆっくり」ではなく、「非核・平和港湾
条例」などの制定が急がれる

 ==========================================
 ┌───┐     INOUE,Daisuke
 │\_/│……
 └───┘     ezgoing@nifty.com 

 http://homepage2.nifty.com/ezgoing/index.htm

 ==========================================



 
  • 1998年     3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
  • 1999年     1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
  • 2000年     1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月

  • キーストーンメーリングリスト 目次