Date: Sun, 17 Sep 2000 00:50:06 +0900
From: 加賀谷いそみ<QZF01055@nifty.ne.jp>
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Subject: [keystone 3071] 米空母キティホーク小樽港寄港
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▽北海道新聞9月15日
共産党道委など、知事に米空母の小樽寄港反対を申し入れ
 米空母キティホークの小樽港寄港問題で共産党道委員会と同党道議団は十四
日、「一九九七年のインディペンデンスに次ぐ二度目の寄港で、事実上の軍港化
との小樽市民、道民に批判と不安の声が広がっている」などとして、道として反
対するよう堀達也知事あてに申し入れた。このほか小樽市の「米空母に反対する
市民の会」など道内各地の市民団体五団体、新日本婦人の会道本部・同小樽支部
もそれぞれ、寄港反対を堀知事あてに申し入れた。
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 神奈川県横須賀市の在日米海軍司令部では、9月北海道小樽港に、神奈川県横
須賀港を母港とする米海軍第七艦隊の空母キティホーク(八一、一二三t)が、
十月十三―十六日、通常入港(地位協定5条を利用した入港)すると発表しまし
た。

 97年の空母インディペンデンスが小樽港に入港したとき、新谷前市長は、出
港後の記者会見で「これを前例にしない」としたので、米軍はどうしてもそれを
くつがえしたいのです。
 インディペンデンスの後任として、九八年八月十一日に入港したキティホーク
は、そのときから小樽入港をもくろんでいました。実際、横須賀港入港後まもな
く小樽港寄港計画が浮上しましたが、具体化はしませんでした。新谷前市長は、
そのときも「小樽を拠点的に位置付けることにも賛成できない」と、拒否の意思
を示しました。

 キティホークは、ミッドウェイ、インディペンデンスに続く横須賀を母港とす
る空母です。空母には、海軍厚木航空基地に司令部を置いているCVW-5(第5空母
航空団)2.700名を含む、5.500名の海兵隊などの兵士が乗っていま
す。
 空母には、戦闘機F-14Aトムキャットや、攻撃戦闘機機F/A-18Cナイトアタッ
ク・ホーネットなどが搭載されています。これらは、私たちのところに突然やっ
てきてものすごい爆音をたてて低空飛行していくので、私は大嫌いです。
 そして最近、米海軍は、本来「タッチ・アンド・ゴー」は硫黄島でおこなわな
ければならないのに、厚木、横田、三沢の基地で、「キティホーク」艦載機によ
る夜間離着陸訓練(NLP)を実施しました。厚木では周辺地域で最大110.
4デシベルの騒音が観測されたといいます。カラオケの騒音で90デシベルくら
いです。
 キティホークはこんな暴挙を平気でする軍艦です。

 9月4日、海上保安庁から小樽海保を通じ、キティホークの小樽港寄港計画の
連絡が入ったことが明らかになったとき、山田勝麿・小樽市長は「米空母の入港
は一般の港湾業務に支障を来す可能性がある。今回で二例目でもあり、市民感情
を考えながら、受け入れるかどうか検討したい」と慎重な姿勢を示しています。
これは港湾管理権を持つ自治体の長である市長として、しごく当然の判断です。
 小樽港は、百年の歴史を持つ貿易港で、民間交流や観光の窓口としても大きな
役割を果たしています。艦船の入港が続くなか、小樽市民はインディペンデンス
の入港に危機感をさらに強め、戦前のように軍港としての役を担った港にしては
ならないとさまざまな取り組みをしてきています。

 そして、98年当時と2000年では、国内の事情が大きく変わりました。日
本政府が周辺事態法をつくったからです。この法律によって、自治体や民間人を
「一般的な協力義務」として米軍の行う戦争に動員することができるようになり
ました。この法律は、戦争放棄をうたった憲法によって排除すべき超法規なもの
ですから、法治国家であるこの国に住む私たちは従う義務もないし、政府も強制
することはできません。「周辺事態」が生じたとき発動させるためには、「平
時」に「前例」を積み重ねておこうという手段くらいでしか、政府は実効性を確
保できないのです。民間港への軍艦の入港はそんなたくらみをもっています。

 民間の協力も、事態法が施行される前から、やられていたことで、小樽にイン
ディペンデンスが入港したとき、秋田県の港湾業者も空母に傷がつかないように
台船をだしました。そのときは手配を請け負っている業者から依頼があり、ある
程度主体性をもって、厳しい条件を付けて応じたということです。それをこれか
らは国が、自治体を通したり、直接業者に否応なく「協力・依頼」するというの
です。
 空母を、入港させることは、これらの暴挙やたくらみを許すことになります。

 また、アメリカ海軍は、「通常」の動力を持った空母は、キティホーク、コン
ステレーション、ジョンFケネディの3隻を持っていますが、新規につくってい
るのは原子力空母だけです。キティホークは2005年から2007年度頃退役
する予定といわれ、この次空母が横須賀を母港とするとしたら、原子力空母で
す。1998年3月30日に国防総省のベーコン報道官は、将来の原子力空母の
横須賀母港化を認める発言をしています。横須賀基地12号パースの延長もその
準備です。いまも米原子力潜水艦が何十回も日本の港に寄港していますが、これ
も原子力空母の横須賀母港化をもくろんだ「前例」づくりだとおもいます。原潜
からの放射能漏れもすでに指摘されていますが、原子力空母ミニッツ(1979
年)やリンカーン(1989年)も冷却水漏れを起こしています。原子力空母は
船の上に、まるはだかの原子炉をのせて、そのそばに爆弾火薬をおいて走るよう
なものですから、どのくらい危険かは、予想できないほどです。
 いま空母に勝手なまねをさせると、原子力空母に日本の港を出入りさせること
にもなります。

▽原子力潜水艦がきょう入港/ホワートビーチ
 外務省から十四日午前、県に入った連絡によると、米海軍のロサンゼルス級原
潜「ツーソン」(六、〇〇〇トン、マーフィー艦長、乗組員百三十人)が、十五
日午前十時に勝連町のホワイトビーチに入港する。寄港目的は「運用上の理由」
としている。出港時間は同午前十一時。原潜の寄港は復帰後百六十一回目、今年
に入り九回目。
<沖縄タイムス2000年9月15日>

 米軍が小樽を出撃基地の拠点とし、それを突破口に民間港へ軍艦の自由な出入
りをめざしていることはあきらかです。そして小樽にもこれからいろんな「圧
力」が加えられることも予想されます。
 小樽市民は空母の寄港を阻止するために全力をあげて取り組んでいますが、自
治体が港湾管理権を正当に行使できるよう、小樽市民や小樽市長に励ましのメッ
セージを、伝えたいと思います。

−−−−−−−−−−−−−−−
 小樽市長 山田勝麿様

 報道によると、10月13〜16日に、小樽港に空母キティホークが入港する
予定とのことですが、小樽のみなさんの驚きと怒りはいかばかりでしょうか。
 小樽港は、100年の歴史をもつ貿易港として栄え、戦後は民間港として内外
の交流の拠点として友好を築いてきました。
 そのような平和な役割を担ってきた港に97年、軍隊の象徴ともいうべき空母
インディペンデンスが入港し、多くの市民を驚愕させたことは忘れられません。
そのとき新谷前市長が「これを前例にしない」と明言し、98年8月にキティ
ホーク入港の話が持ち上がったときも、「小樽を拠点的に位置付けることにも賛
成できない」と、拒否の姿勢を明確にしたことからも小樽市民の平和を願う強い
思いをあらわしています。
 このたびも山田勝麿・小樽市長は「米空母の入港は一般の港湾業務に支障を来
す可能性がある。今回で二例目でもあり、市民感情を考えながら、受け入れるか
どうか検討したい」と慎重な姿勢を示されたと言うことです。これは港湾管理権
を持つ自治体の長である市長として、しごく当然の判断で、小樽市民もどんなに
心強かったことでしょう。
 今後米海軍は、日本政府もまきこんで、入港を強要してくるでしょうが、どう
ぞ動じることなく、小樽市民の意思を代表する市長としての責務をつらぬかれま
すよう心からお願い申し上げます。

2000年9月16日
                         秋田県********
                             加賀谷 いそみ

■小樽市のHP
http://www.tokeidai.co.jp/otaru-city/
みなと小樽
http://www.tokeidai.co.jp/otaru-city/minato/mina.htm

▽小樽市へのご意見・ご要望
小樽市企画部企画調整担当
〒047-8660 小樽市花園2丁目12番1号(小樽市役所)
TEL 0134-32-4111(内線272)  FAX 0134-22-6727
 電子メールは
http://www.tokeidai.co.jp/otaru-city/iken/iken.htm
(フォームに書き込む形で、メールが送れます)
 

■北海道庁HP
http://www.pref.hokkaido.jp/menu.html

建設部空港港湾課のホームページ
http://www.pref.hokkaido.jp/kensetu/kn-kkwan/contents/port/top001.html
小樽港の紹介(管理者 小樽市)
 築港ヤード跡地に小樽の歴史・文化などと調和した海辺のまちづくりが進めら
れています。平成11年にオープンした複合商業施設やホテルには大勢の観光客
らが来訪しています。

▽「提案の広場」
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パソコン通信ID  NIFTYSERVE:XLA04457
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