Date: Sun, 13 Aug 2000 17:06:44 +0900
From: 加賀谷いそみ<QZF01055@nifty.ne.jp>
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Subject: [keystone 2974] <緊急>石原都知事靖国公式参拝
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            TO [aml][keystone][kenpo][cne]

全国の仲間のみなさんへの<緊急アピール>

 発信者   (アイウエオ順)

   井上 澄夫  (東京都は戦争協力をするな!平和をつくる市民連絡会、
              戦争に協力しない!させない!練馬アクション、東京都)
   奥田 恭子  (愛媛玉串料違憲訴訟最高裁大法廷勝訴判決記念集会実行委員会、
            愛媛県松山市)
   加賀谷いそみ(秋田県男鹿市、駄菓子屋店主)

 発信時=2000年8月13日

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《アピールの趣旨》
 8月11日、石原慎太郎・東京都知事は、定例記者会見で、来る8月15日に、靖
国神社に公式参拝することを表明しました。私たちは、全国のみなさんに、石原都知
事に対し、靖国神社参拝を取りやめるよう要求するFAXを、都知事秘書室に集中す
るよう訴えます。
 緊急事態への対応なので、このアピールへの賛同者を募る時間がありません。趣旨
に賛同する人は、ご自分の友人・知人に広めて下さい。

  都知事秘書室のFAX番号=03−5388−1200

《アピールの趣旨に関する若干の説明》
  石原都知事が本年の敗戦記念日(8月15日)に靖国神社を「公式参拝」すること
は、十分予想されていました。なぜなら知事は、昨年の9月22日、都議会でこう答
えていたからです。
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  靖国神社の近くに友人の会社があり、出向くたびに暇があれば参拝している。家内
の父親も英霊。もし来年8月15日に、遺族の方々から請われれば喜んで参ります。
  (議場から「知事がそんなこと言っていいのか」とやじが飛ぶと、その方向をにら
みつけながら)
  都知事として行くんですよ!
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《8月11日の定例記者会見での発言は、次のとおりです。》

 自らの判断で、東京都知事・石原として参拝をいたします。
 親戚とか女房のおやじが、みんなあそこにいるんですよ。
 遺族の方や英霊が少しでも喜んでくれるなら、喜んで参ります。
 (公式参拝か私的な参拝かというような)そういうくだらない識別を、今はもうす
る時代じゃないと思う。
 なんであそこに行っちゃいけないの、公人として。そろそろ、そういう訳の分から
ない迷妄から覚めた方がいいんじゃないの、日本全体が。
              (『毎日』『朝日』『産経』各紙の記事から構成)

 これ以上の説明は不要と思いますが、靖国神社「公式」参拝の宣言の背景には、

 ◎4月9日の「三国人・治安出動要請」発言で受けた痛手からの脱却の模索
 ◎9月3日実施予定の都による総合「防災」訓練「ビッグレスキュー東京200
0」  に、陸・海・空=三自衛隊を動員することへの地均(なら)し
 ◎自分への支持層を広め、固めるための人気取り
 ◎都知事就任後も中国を「シナ」と呼びつづけ、台湾支持・中国敵視を鮮明にして
きた、独自の「外交」政策

などがあると思われます。

 石原都知事の靖国神社「公式」参拝は、日本国憲法が規定する「信教の自由」や
「政教分離の原則」を侵犯するだけではなく、東アジアの政治的緊張を挑発的に激化
させるものとして厳しく批判され、中止を求められるべきものと私たちは考えます。

 私たちは、公職にある者が、特定の宗教法人である靖国神社に参拝すること自体が
問題であり、許されてはならないと考えます。「英霊が喜ぶなら」という発想自体が
明白に宗教意識に基づいており、都知事である石原慎太郎氏は、このような宗教行為
をなすべきではありません。

 石原氏は、現憲法を破棄し、天皇を元首とする新憲法を制定することを、都知事就
任後も主張していますが、憲法第99条は、公務員の憲法尊重擁護義務を明確に定め
ています。

 戦争責任・戦後責任が今なお曖昧にされたまま、戦前、帝国陸海軍が管理・運営し
た靖国神社がそのまま存在していること、戦後、靖国神社にA級戦犯が「英霊」とし
てまつられたこと、靖国神社が日本の保守派や右派・右翼勢力の「心の拠り所」に
なってきたことなどなど、靖国神社の存続とその政治的・軍事的役割に、アジア太平
洋地域の人びとは、厳しい視線を向けています。

 そのような事実を含め、さまざまな視点から石原都知事の靖国神社(「公式」)参
拝に反対する世論が沸き起こり、その声が都庁に集中されるよう、私たちは訴えま
す。



 
  • 1998年     3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
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  • 2000年     1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月

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