Date: Fri, 16 Jun 2000 03:31:19 +0900
To: aml@jca.ax.apc.org, keystone@jca.ax.apc.org
From: "M.Shimakawa" <mshmkw@tama.or.jp>
Subject: [keystone 2771] MV-22オスプリ墜落原因
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X-Sequence: keystone 2771
Reply-To: keystone@jca.ax.apc.org

                            [TO: aml, keystone]
 島川です。

 『軍事研究』7月号に、石川巌「オスプリ墜落、2006年沖縄配備」
 という記事が載っています。石川氏は、まず、オスプリはヘリコプ
 ターではないこと、従って、その配備が予定されている名護新航空
 基地は「ヘリ基地」ではないことを強調しています。

 この記事の主題は、墜落事故の原因とオスプリの展開計画について
 で、後半では米軍機低空飛行訓練についても触れています。以下、
 この記事の内容紹介です。
 

 *事故原因について
 海兵隊事故調査責任者マッコークル中将:最終結論ではないとしながらも
 「機体の欠陥やパイロットミスではなく、非常に稀なパワー・セトリング現象
 (浮揚力の停止)によるもの」

 *「パワー・セトリング」とは
 ヘリ研究者への取材:
 「ヘリはローターの回転によって上の空気を取り入れ、それを下に吹き下ろし
 て浮揚力を得る。その吹き下ろした渦巻き状の気流を”渦巻きの輪”という。
 今回の場合は、降下スピードが毎分三百mと非常に速く、しかも、前進スピー
 ドがあまりなかったので、右ローターが自分が作った吹き下ろし気流の中に入っ
 て、浮揚力を失ってしまった。そういう現象がパワーセトリングなのだそうだ。」

 事故直前の右バンクが「パワー・セトリング」のきっかけという推測です。

 *沖縄配備の予定
 *MV-22(海兵隊型)
 2006年度(2005年10月ー06年9月)に3機。次年度には24機に
 なり最終的には2009年度に計36機になる。代替基地ができていない場合
 は普天間基地に配属。
 *CV-22(空軍型)
 嘉手納基地に配備。

 *オスプリの事故歴
 原型機10機のうち2機が墜落(1991, 92)。
 今回の事故機は改修した初期生産型5機のうちの1機。
 現存は計12機。
 高価格と技術的信頼性については以前から問題が指摘されている。ペンタゴン
 は一度は予算を切ったが議会の圧力で復活。

 *調達予定(1996現在)
 MV-22       360機
 CV-22         50機
 HV-22(海軍型) 48機
 

 石川氏の記事は、MV-22についての現時点での総括的レポートとして
 まとまっているものだと思います。
 詳しくは、『軍事研究』7月号を参照してください。
 
 

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                                       島川雅史  mshmkw@tama.or.jp
                                                  mshmkw@jca.apc.org
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