To: aml@jca.apc.org, keystone@jca.apc.org
Subject: [keystone 2716] 戦争協力拒否FAX通信5月21日号
From: toshimaru ogura <ogr@nsknet.or.jp>
Date: Wed, 24 May 2000 03:02:40 +0900
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Lines: 495
Sender: owner-keystone@jca.ax.apc.org
X-Sequence: keystone 2716
Reply-To: keystone@jca.ax.apc.org

小倉です。定例のFAX通信です。

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        戦争協力を拒否し
   ---------------------------------------
  ∨∨∨ YYYYYYYY YYY   YY  YY ∨∨∨
   ∨∨ YY    YY YY   YY YY  ∨∨
   ∨  YYYYYY YY  YY   YYYY   ∨
   |  YY   YYYYYYYYY  YY YY  |
   全国 YY  YY    YY YY  YY 通信
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    新ガイドライン・有事立法に反対する
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●「戦争協力を拒否し、新ガイドライン・有事立法に反対する全国Fax通信」の
 ファクシミリと郵送での購読料は半年間3,000円です。
●この9月中旬から新たに再スタートとなります。ファクシミリ/あるいは郵
 送での定期購読者を募集しています。ぜひ、定期購読をお願いします!
●この【電子版】は、より多くの方々に読んでいただきたいという趣旨から公
 開していますが、もちろん、こうしたメディアを編集し、発行を継続してゆ
 くためには、様々な経費が必要です。
●この【電子版】をご覧になった方で、多少なりともこうしたメディア/取り
 組みに意味があるとお考えの方は、*是非カンパをお送りくださるよう*お
 願いいたします。
●下記に記載の郵便振替口座をご利用ください。

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【電子版】
戦争協力を拒否し、新ガイドライン・有事立法に反対する全国FAX通信
No.17 2000年5月21日(月2回発行)
◆◆◆第2期・第5号◆◆◆

東京都千代田区三崎町3−1−18 近江ビル4階
TEL:03-5275-5989
FAX:03-3234-4118
Eメール:tokada@jca.apc.org
HP:http://www.jca.apc.org/~toshi/NoWar_News/fax_tusin_index.html
購読料 3000円(半年間/第2期:2000.3〜9)
郵便振替 00110-4-408708 全国FAX通信
*〈Fax通信〉は情報の受け手が同時に発信者となるメディアを目指します。
*全国からの情報、企画、意見をお待ちしています。
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目次
●「民衆の安全保障」沖縄国際フォーラムを成功させよう!
  −−沖縄の米軍基地を撤去し、アジアと世界の平和を
    民衆の力で創造していくために−−
  ◆プログラム(案)
  ◆連絡・問合せ先
  ◆国際フォーラムへのご賛同のお願い
  ◆フォーラム東京連絡会・呼びかけ人
  ◆フォーラム沖縄連絡会・呼びかけ人
●ていこうせん
●ヘリ基地反対名護市民投票裁判に「うすっぺらな」不当判決!
●リレー連載「……こんな運動してます!」
  −−米空母に反対する市民の会(小樽)
●米軍海洋調査船の函館港入港に抗議!
  今後も米軍艦の入港・既成事実づくりに反対する取り組みを
●パンフ紹介
  合本『派兵チェック』(第51号〜第75号)
●沖縄・安保 News クリップ(5/2〜5/16)
●名護ヘリポート基地に反対する会
  学習交流会*『見えない戦争』を見る
●連続学習会 沖縄サミットとはなにか?
  “民衆の安全保障”の視点から
●第4回チャンプルフォーラム in くしろ
  6/12矢臼別の米軍演習を考える集い
●各地集会・行動予定(5/26〜6/10)
●事務局から

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「民衆の安全保障」沖縄国際フォーラムを成功させよう!
  −−沖縄の米軍基地を撤去し、アジアと世界の平和を
    民衆の力で創造していくために−−

 6月30日から7月2日、私たちは、タイのバンコクにある国際NGOの「フォーカ
ス」と共同して、沖縄・浦添市において、東北アジア、東南アジア、南アジア、
またアメリカ合州国からの活動家とともに「民衆の安全保障」沖縄国際フォーラ
ムをひらきます。
 私たちは、基地と軍隊による「国家の安全保障」に根本的な疑問を抱くように
なりました。国家の軍隊は人びとの安全を守るどころか、あまりにも多くの民衆
を殺し、傷つけ、暴力によってその生活を破壊してきたからです。
 私たちはそれにに対して「民衆の安全保障」の創造を追求します。それは、人
びとが、自分たちの生活、仕事、環境、自由を守り、飢餓や差別に苦しまず、殺
されたり傷つけられたりレイプされたりしない生身の平和と安全を、非軍事化を
つうじて、自身の力で創りだしていくことを意味します。
 沖縄国際フォーラムで、私たちは、(1)アジア・太平洋での米軍と米戦略の
役割をつきとめ、(2)アジア・世界のなかでの沖縄民衆の米軍基地に対する闘
いの意味を明らかにし、(3)アジア太平洋における国際的な平和の創造の条件
をさぐり、(4)女性たちの運動が明らかにしてきた軍隊・基地の性差別的な成
り立ちの認識を共有し、(5)国家による暴力的介入に口実を与えている地域・
宗教・人種間の紛争を民衆自身が解決する方策をさぐり、(6)アジアの民衆へ
の近代日本の関わりへの歴史認識を批判的に検討し、(7)その上で、民衆によ
る民衆の安全保障のための国境を越えたネットワークの形成をはかりたいと思い
ます。
 私たちは、「民衆の安全保障」の考えと行動がすでに沖縄の民衆運動のなかに
深く根ざしていることを知っています。同様な教訓が、ビルマで、インドネシア
で、東チモールで、フィリピンで、そして世界各地の人びとの経験の中から引き
出されています。
 「民衆の安全保障」沖縄国際フォーラムは、6月に沖縄で開かれる国際女性サ
ミット、国際環境NGOフォーラム、第三世界諸国の債務帳消しを求めるジュビ
リー2000の国際会議、グローバリゼーション下の地域自立と持続可能な発展の道
をさぐるピープルズサミットなどの、国家のサミットに対抗する企画と連携しな
がら、平和、環境、女性、労働などの運動の場からサミットに体現される大国主
導の覇権戦略への対抗構想についての討論を深めていきたいと思います。【以
上、「呼びかけ文」からの抜粋】

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プログラム(案/発言者には予定・交渉中も含む)
●6月29日(木)午前・午後◆基地を中心にしたエクスポージャー、夜◆レセプ
ション
●6月30日(金)9:00◆開会 冒頭報告(ウォールデン・ベロ、武藤一羊)、
10:00〜12:00◆全体集会(1)沖縄からの報告(新崎盛暉、高里鈴代)、13:00
〜15:00◆全体集会(2)アメリカの軍事戦略とグローバリゼーション(武者小
路公秀、マーゴ・オカザワ・レイ)、15:30〜18:00◆全体集会(3)民衆の歴史
認識(松井やより、テッサ・モーリス・スズキ、平良修ほか)、19:00〜21:00◆
分散会(1)南アジア、東南アジア、朝鮮半島、台湾海峡、日本の軍事化
●7月1日(土)9:00〜11:00◆全体集会(4)民衆の側からのアジアの安全保
障の枠組み作り(梅林宏道、ニック・マクレランほか、韓国、中国から)、
11:00〜13:00◆全体集会(5)軍事化・基地と女性・民衆の安全保障(メラニ・
ブディアンタ、スリチャイ・ワンゲオ、浦島悦子、宇井純、ほか)、14:00〜
16:00◆分散会(2)a:地域紛争への国家・軍隊の介入に反対する民衆の側か
らのオルタナティブ、b:軍事・経済的グローバリゼーションに対決する民衆の
ネットワーク、16:30〜19:00◆集約・全体集会
●7月2日(日)午後◆沖縄でオープンな集会を予定

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連絡・問合せ先:「民衆の安全保障」沖縄国際フォーラム
●沖縄連絡会◆平和をつくる琉球弧活動センター気付(Fax:098-867-4004)
●東京連絡会◆〒169-0072 新宿区大久保2-4-15-3F ピープルズ・プラン研究
所気付(Tel&Fax:03-5273-8362/E-mail:ppsg@jca.apc.org)

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国際フォーラムへのご賛同のお願い
 この「民衆の安全保障」沖縄国際フォーラムを成功させるために賛同者(賛同
団体)を募っています。賛同者(団体)のお名前は、差し支えのないかぎり公表
させていただきたいと考えています。また、賛同をいただいた皆様には、会議の
報告集をお届けします。どうか賛同をお願いいたします。
●賛同金 個人1口:2000円/団体1口:5000円
●郵便振替
 口座番号:00170-4-189754
 加入者名:「民衆の安全保障」沖縄国際フォーラム

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◆東京連絡会・呼びかけ人◆
秋山眞兄(日本ネグロス・キャンペーン委員会事務局長)、天野恵一(派兵
チェック編集委員会)、上原成信(沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック代表)、
梅林宏道(PCDS 非核平和太平洋運動)、太田武二(命どぅ宝ネットワーク)、
太田昌国(戦争協力を拒否し、米軍基地の沖縄内移設に反対する実行委員会)、
大津健一(日本キリスト教協議会総幹事)、加地永都子(日本YWCA中央委員)、
カリン蜒梶[(アメリカン・フレンズ・サービス・コミッティ)、木邨健三(日
本カトリック正義と平和協議会事務局長)、国富建治(戦争協力を拒否し、新ガ
イドライン・有事立法に反対する全国FAX通信)、ダグラス・ラミス(ピープル
ズ・プラン研究所)、田巻一彦(脱軍備ネットワーク・キャッチピース)、遠野
はるひ(APWSL アジア太平洋労働者連帯会議日本委員会)、花崎皋平(ピープル
ズ・プラン研究所)、原義和(名護へリポート基地に反対する会)、松井やより
(VAWW-NET Japan「戦争と女性への暴力」日本ネットワーク)、武者小路公秀
(フェリス女学院大学教員)、武藤一羊(ピープルズ・プラン研究所)、山下治
子(NO! レイプ NO! ベース 女たちの会)

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◆沖縄連絡会・呼びかけ人◆
安次富浩(海上ヘリ基地建設反対・名護市政民主化を求める協議会)、池宮城紀
夫(弁護士)、新崎盛暉(一坪反戦地主会代表世話人)、宇井純(沖縄環境ネッ
トワーク)、浦島悦子(ヘリ基地いらない「二見以北十区の会」)、金城睦(弁
護士)、島田善次(宜野湾告白教会牧師)、島田正博(一坪反戦地主会)、崎原
盛秀(平和市民連絡会事務局長)、平良修(日本キリスト教団うふざと教会牧
師)、高里鈴代(基地・軍隊を許さない行動する女たちの会共同代表)、知花昌
一(読谷村議)、中村信嗣(基地はいらない平和を求める宜野湾市民の会)、西
尾市郎(平和をつくる琉球弧活動センター)、真喜志好一(SACO合意を究明する
県民会議)、源啓美(基地・軍隊を許さない行動する女たちの会)、由井晶子
(元沖縄タイムス論説委員)

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ていこうせん

沖縄の新しい平和祈念館を見るには、かけ足では足りない。問題は残っていて
も、時間制限内で住民側の声が届くものにせいいっぱい近づいているのではない
か。◆米軍の記録フィルムには、ガマから出てきた赤ん坊に米兵が尊とそうにキ
スをするところがちゃっかり映っている一方、丸腰の人びとをバリバリ射撃する
場面もしっかり映っている。「記録をする」という行為自体が対象をコントロー
ルするのだ、という意志を改めて感じる。しかし次の部屋ではその支配者側の意
志を覆すように、沖縄戦を生き残った人びとの証言が並んでいる。誰にでも読み
やすい大きな活字で、一冊一冊に一人ずつ向き合わねばならない大きな本になっ
て、スポットライトを浴びている。◆そこを過ぎ、最後の部屋は何もない空間。
感想を書いて入れる箱と紙とペンだけが置かれている。広がる大きな窓。開けて
いるのはパノラマの海。波音。──すべてを自然に帰すわけにはいかないはずだ
──だけどそのように癒される必要がある人がいるのだ──きっと。(あ)

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ヘリ基地反対名護市民投票裁判に「うすっぺらな」不当判決!

 5月9日(火)那覇地裁で、ヘリ基地反対名護市民投票裁判(1997年12月のヘリ
基地建設の是非を問う名護市民投票の結果を無視し基地受け入れ表明をした比嘉
鉄也前名護市長と名護市を訴えた損害賠償請求裁判)の判決があった。原告と原
告側の傍聴人が約40人、傍聴席に入りきれない中、訴訟名等の読み上げの後、約
5秒で判決が言い渡され閉廷。「一 原告らの請求をいずれも棄却する。二 訴
訟費用は原告らの負担とする」というものであった。あまりにもあっけない幕引
きに、傍聴席からは怒号とともに溜息も。
 その後、「模擬裁判」を中心とした集会が行われ、判決に対する怒りを共有す
るとともに、「国策」に操られた前蛹ns長と意思を交わすことがいかに難しい
かをあぶりだす場となった。
 集会の場で初めて判決理由を見た訳だが、原告代理人の三宅弁護士も言うよう
に「うすっぺら」で、原告の訴えに正面から答えていないものであった。特に、
市民投票の結果の「尊重義務」を言いながら、前市長がそれを尊重したかどうか
を判断していない点に非常な「ずさんさ」を感じた。「尊重義務」については
「特段の合理的理由がない限り、これに反する処分をしない」という最高裁での
判例があるにもかかわらず、そのことを全く無視している。他にも「ずさんさ」
を指摘できる点はたくさんあり、多くの人の検証を期待する。
 一点、住民投票の結果と行政の判断の不整合が司法の判断の対象となった訳で
あり、初めての住民投票の効力に関する裁判として、今後に生かしていけるもの
でもあった。
 地方自治の問題としても、基地問題としても、「全国」的に注目されるべき裁
判であったと思うのだが、「本土」からの傍聴者がとても少ないのではないかと
感じた。控訴するかどうかは原告団で検討中だが、この裁判(結果)にさらなる
注目を!
●判決文を入手したい方はご連絡ください。
 [電話:090-1544-9350(原)または03-3329-4578(野口)]
(青崎百合雄/名護ヘリポート基地に反対する会)

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リレー連載 「……こんな運動してます!」
 −−米空母に反対する市民の会(小樽)

「継続は力なり?」井戸端会議的市民運動のススメ

 私たちは北の大地「アイヌモシリ」北海道小樽を拠点に様々な事柄に声を出し
ていこうと活動している市民グループ「米空母に反対する市民の会」といいま
す。3年前の1997年9月、米海軍の空母「インディペンデンス」が洋上軍事訓練の
あと、入港に反対する多くの声を無視して、「補給と休養」・「友好と親善」の
名の下に小樽に初の民間港への寄港を強行しました。その時、市役所前で入港許
可を出さないよう当時の小樽市長と議会に対し要求し、座り込みを行った事が
きっかけになり、「米軍だけでなくあらゆる軍事艦船・軍隊(自衛隊も)の行動
を許さず、平和な国づくりに軍隊はいらない、さらには、あらゆる差別や弾圧に
対して声を上げ、無くしていこう」と反対現地行動やデモ、そして、毎月一回、
最終日曜日に学習会・定例会を行っています。参加者は多くはありませんが、定
期的に来ている参加者の人からは、「色々なテーマを自由に学習・討論が出来
て、元気の出る定例会で楽しみにしています」と話してくれます。
 さて、4月30日の定例会をご紹介すると、メンバーが参加した、東京での沖縄
連帯集会で伝えられた「沖縄駐留米軍の名護市辺野古へのヘリ基地移転は30年以
上前から計画されていた」をテーマに報告し、基地の県内移設の偽りを明らかに
しました。そして、メインの報告は北海道AALA(アジア・アフリカ・ラテンアメ
リカ)連帯委員会の伊藤さんがアメリカ支配と米軍基地の駐留を拒否したした中
米「パナマ」と経済的な理由から米軍基地の駐留を許している「プエルトリ
コ」、東西部のビエケス島では基地が島の3分の2を占領して、基地公害に苦しみ
さらには、軍事演習の誤爆により多くの犠牲者が出て、命と島を守るため基地反
対の運動をしているビエケス島民の闘いの報告。米軍はどこにいっても沖縄と同
じような事をやっている事がわかりました。
 また、小樽の入浴施設が外国人に対して入湯拒否をしている人種差別問題も、
3月に続いて話し合いました。具体的な行動をどう創っていくか、次回も行う予
定です。
(小林ケン)
●連絡先:米空母に反対する市民の会 TEL/FAX:0134-62-5247

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米軍海洋調査船の函館港入港に抗議!
  今後も米軍艦の入港・既成事実づくりに反対する取り組みを

 函館の「非核・平和条例」制定運動は、活動を継続しています。5月1日もメー
デー会場でのチラシ撒きをして、昼前に事務所に戻りました。すると電話が鳴
り、「明朝、米軍調査船が入る」との情報でした。5月1日午前9時半に海保から
函館市に連絡があり、5月2日午前10時半に米軍海洋調査船ボーディッチが函館港
に入港、科学者2名を下船させてすぐ出港するとのこと。早速、監視・抗議行動
を決めました。
 5月2日、午前9時前に函館市港湾部を訪れ「断固拒否の姿勢を明確に」との申
入書を提出し、経過説明を受けました。その結果、市がバースが空いてないと返
答したため沖合停泊になったことや従来おこなっていた外務省や米国領事館への
核搭載の有無の照会がまだ行われていないことが明らかになりました。その後
GW中というのに約30名が函館港に集まり、堤防上からボーディッチに抗議の声
をぶつけました。
 今回の入港連絡に市港湾部は、緊急だったのだろうと一人合点していますが、
これを前例とされてはたまりません。4月24日、帯広空港に米軍機が無許可で着
陸し陸自で研修を行う兵士を降ろしたことに、帯広市長は「大変遺憾」を表明
し、再度の乗り入れに不同意を申し入れました。その結果、米軍は天候不順を理
由に乗り入れを断念せざるを得ませんでした。このような毅然とした市長の態度
が住民の安全を守り、地域の平和をつくるのです。函館市長もせめて外務省への
照会が終わるまで入港を拒否すべきでした。
 このような市長に米軍はやはり目を付けています。5月15日、今度は米軍巡洋
艦モービルベイの函館入港を通告してきました(5/30〜6/3)。入りたい時に入
る米軍の既成事実づくりに断固反対しようと、5月18日に函館市に申し入れに
行ったところ、なんとモービルベイの5月30日の入港はキャンセルされた、との
ことでした。理由は不明ですが、今後とも米軍艦の入港・既成事実づくりに反対
の取り組みを続けてゆきます。
 なお、昨年10月開催の『非核・平和条例全国交流集会 in 函館報告集』がやっ
とできました。1冊500円(送料別)です。どうぞお申し込み下さい。◆平和函館
市民条例を実現する会(電話:0138-27-3550/FAX:0138-27-3558)まで。
(大場一雄/非核・平和函館市民条例を実現する会・事務局)

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パンフ紹介
  合本『派兵チェック』(第51号〜第75号)

 92年9月より毎月欠かさず刊行され続けている反戦運動情報紙「派兵チェッ
ク」の3分冊目の合本(第1号〜第25号、第26号〜50号の二分冊は、分売不可で
5000円で97年7月刊行)。96年12月から98年12月分が収録されている。
 この時期は、96年4月の日米安保共同宣言を受けガイドラインの見直しが大き
な焦点として、反戦・平和運動が展開された。新ガイドラインを先取りしたイン
ディペンデンスの小樽入港など米艦船の全国各地の民間港利用の動きが活発とな
り、また沖縄からの実弾砲撃演習の強化された形での「本土」分散、自衛隊にも
強襲揚陸艦「おおすみ」(呉)やAWACS(浜松)といったより攻撃的兵器が配備
(98年3月)されていくなかで、反戦・反基地の運動もより広く全国各地を結ぶ
行動が必然化していった。それらは前年(95年)から燃え上がった沖縄民衆の米
軍基地反対・縮小・撤去の声に大きく勢いづけられ、沖縄との様々な連携を通じ
て「ヤマト」では繰り広げられた。沖縄現地では、96年12月のSACO最終合意が、
普天間基地の県内移設へ帰結し、それへの明確な拒否の声が、97年12月の名護市
民投票で示された時期でもある。
 そしてこの時期を通じてそして今日現在までも、ゴラン高原には自衛隊が派兵
され続けている(マスコミではほとんど報道もされない。半年ごとに部隊が交代
され、2年ごとに派遣期間が延長されているのに!)。
 昨年の第145国会における周辺事態法等新ガイドライン関連法案の可決、年末
の名護市長による普天間代替基地の辺野古受け入れ容認と、結果から見れば「最
悪」だが、この間の運動の記録を改めてまとめて振り返ればそこには得るものが
多い。
 拡散しがちな小冊子がきれいに製本されて部屋も片づくし、なおかつ、巻末に
総目次、項目索引、執筆者索引が付されて非常に便利だ。
 合本ゆえに部数は50部限定。早いもの勝ち! ぜひご購読を!
(梶野宏/派兵チェック編集委員会)
●定価:2500円
●発行:派兵チェック編集委員会(電話&FAX:03-3368-3110)
●購入のお申し込みは、FAX通信事務局でも受け付けます。

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沖縄・安保Newsクリップ 5/2〜5/16

 【5月2日】沖縄サミットに来県する各国首脳や関係者を歓迎するための「サ
ミット参加各国歓迎準備委員会」が那覇市内で。▼嘉手納町による1999年度の航
空機騒音測定結果がまとまったことを受けて宮城篤実町長が、米軍嘉手納基地に
第18支援群司令官を訪ね、騒音の軽減など基地内の環境問題で要請。同町の測定
では、70デシベル以上の騒音が前年より約200回増加。▼サミット支援のため、
沖縄県と関係自治体と地元経済界などでつくる「沖縄県サミット推進県民会議」
の活動を賄う募金が、予想を下回っている、と沖縄タイムス。5月1日までで目標
の3億5千万円の半分以下。
 【5月3日】米軍普天間飛行場の返還後の跡地利用を検討する国、県、宜野湾市
のプロジェクトチームが2日までにそれぞれ設置された、と沖縄タイムス。国は
防衛庁など15省庁と内閣内政審議室、県が参加するプロジェクトチームを4月10
日に設置。沖縄県は4月中旬、各部局でつくる県跡地利用促進連絡協議会を拡充
強化し、関係する企画開発部や商工労働部など38課で初会合。宜野湾市は2日
に、宜野湾市軍用地跡地開発プロジェクトチームの設置を決めた。
 【5月6日】米軍普天間飛行場の移設問題で、名護市議会与党会派「和(なご
み)の会」の議員6人が、代替施設の15年使用期限を米軍高官に訴えることなど
を目的に米国に向け出発。16日までの日程。
 【5月7日】1996年3月に海兵隊恩納通信所跡で見つかったPCBや水銀などを含ん
だ汚泥、約120トンの処分が4年余も宙に浮いている、と琉球新報。汚泥は航空自
衛隊恩納分屯基地内で仮保管されたまま。
 【5月8日】恩納村のキャンプ・ハンセン内廃弾処理場付近で原野火災が起き
た。爆破訓練が原因。
 【5月9日】名護市民投票裁判の判決が那覇地裁で。原告の請求を棄却。
 【5月10日】在沖米海兵隊の水陸両用車が、宜野座村沖合でサンゴ礁などに被害
を与えた問題で、海兵隊司令部は、抗議行動に訪れた同村漁協組合長に陳謝。
 【5月12日】米海兵隊は11日までに、MV22オスプレイの4月の米国内での事故は
構造的な欠陥によるものではなかったとし、数日後にもテスト飛行を始める意向
を示した、と沖縄タイムス。▼「5・15平和行進」が、沖縄本島内3コースに分か
れて出発。
 【5月14日】小渕前首相死去。▼沖縄サミットの主会場・万国津梁館の落成式。
▼「5・15平和とくらしを守る県民総決起大会」が、宜野湾市の海浜公園で。約6
千人が参加。▼昨年6月4日に米軍嘉手納飛行場で起きた米海兵隊ハリアー機の墜
落事故は、沖縄と鹿児島近海を結ぶ低空飛行ルート「パープルルート」での訓練
に向かう際に起きたことが分かった、と琉球新報。
 【5月16日】瓦力防衛庁長官が閣議後の会見で、沖縄サミットの海上警備は、海
上保安庁と連携し、海上自衛隊の護衛艦などを派遣する方針を明らかにした。

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名護ヘリポート基地に反対する会
  学習交流会*『見えない戦争』を見る

●講師:新藤健一さん(共同通信社)
●日時:5月28日(日)15:00開場/15:30〜
●会場:四谷新生教会(新宿区四谷1-14、JR中央線四谷駅、徒歩5分)
●資料代:300円
●主催・名護ヘリポート基地に反対する会
   (電話:090-1544-9350 原、または 03-3329-4578 野口)
●講師の新藤健一さんは、70年代から現在まで何度も訪沖して軍事基地の取材を
重ねています。名護に新しく基地をつくることの意味や、キャンプ・シュワブと
はどのような基地なのかなど、新藤さんの長年の取材の蓄積から学びたいと思い
ます。ぜひ参加を!

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連続学習会 沖縄サミットとはなにか?
  “民衆の安全保障”の視点から

 4月15日に行った第1回目の講師、武藤一羊さん(ピ−プルズ・プラン研究所
運営委員)のお話はサミットの歴史や、これまでなにが議論されてきたのかとい
う話から始まり、沖縄でやることの政治的意味は、沖縄が戦略的拠点であること
を示すという場であること、背景にはグローバリゼーションを支えるという位置
付けがあることがかたられました。武藤さん自身は「民衆の安全保障」という
フォーラムを準備されているとのことでした。お話はパンフ化します。
 私たちは沖縄の基地問題を語ることはサミットを語ることと同じことだという
視点で連続学習会を企画しています。それにしてもあまりにもサミットのことが
問題視されていないぞ! もちろん世間でのことですが。サミットにこだわる
ぞ!(不戦へのネットワーク)

第2回連続学習会
●6月10日(土)18:30〜/名古屋市女性会館・第2研修室/講師:天野恵一さん
(派兵チェック編集委員会)/参加費700円 *第3回目は、7月にダグラス・ラ
ミスさん[政治学])を予定。 ●主催:不戦へのネットワーク/電話&FAX:
052-881-3573/Eメール:husen@jcp.apc.org/ホームページ http: //
www.jca.org/husen/index/htm)

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第4回チャンプルフォーラム in くしろ
  6/12矢臼別の米軍演習を考える集い

 来る6月4日(日)から別海町の自衛隊矢臼別演習場において在沖縄のアメリカ
海兵隊による実弾砲撃演習(今年はやらないとされていた)が8日間にわたって4
年連続で行われようとしています。今回の演習規模は中隊規模(過去3年はいず
れも大隊規模)とされ日数も2日間少ないと言われますが、休止予定の実弾演習
が強行されることになった背景には、政治的な思惑や利権がらみの動きがあった
と言われています。
 それは、3月7日に厚岸町澤田町長が町議会で次のような発言したことで明らか
になりました。「佐野別海町長に抗議すべきだと言ったところ、佐野町長はすで
に防衛施設庁に呼ばれて、『鈴木宗男代議士からやはり矢臼別が一番錬度が高い
訓練が出来る。従って継続して使用できないものかという申入れがあった。つい
ては別海町として毎年受け入れてはどうか』と言われた。/また別海町長はSACO
関連予算で矢臼別演習場に5億円の交付金がくるが今年は中規模なので4億円にな
る。もし矢臼別でやらなけば3億円になる。だから厚岸町も認めてほしい」と
言ったというのです。
 また3月には別海町建設業協会が研修会として沖縄米軍基地のキャンプハンセ
ンを30名で訪問し、米軍の招待で夕食会が開かれたとの報道もあります。
 人殺しのための実弾演習が強行される裏で、政治家の暗躍や利権がらみの動き
があるのはなんとも許しがたいことだと思います。一方沖縄ではサミット開催や
北部地域の経済振興と引き換えに名護市へのヘリポート移設が県民の多くの声を
無視して進められようとしています。私たちはあらためて矢臼別の米軍移転と実
弾演習を考え、沖縄の人々そして全国各地で新ガイドラインや米軍の演習に異議
の声をあげている人々の声を聞き、交流をはかっていきたいと思います。
●日時:6月12日(月)18:30〜 ●入場無料
●場所:釧路市厚生年金福祉会館3F大ホール
●報告:沖縄からの声(現在来釧交渉中)、太田昌国さん(戦争協力を拒否し、
米軍基地の沖縄内移設に反対する実行委員会)
●主催:市民フォーラム946(くしろ)

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各地集会・行動予定(5/26〜6/10)

 5月26日(金)落選運動に成功した韓国では 時間*18:30〜/場所*渋谷勤労
福祉会館(渋谷駅7分)/1000円/主催*自公保ストップ首都圏ネットワークほ
か/連絡先*03-3715-9603(宮本)
 5月27日(土)沖縄に新たな基地をつくらせない女たちのアピール 【リレーア
ピール】12:30〜/場所*有楽町マリオン前【交流会】15:00〜/場所*新富区民
館(日比谷線八丁堀駅)/沖縄から*真志喜トミ、安里英子/主催*NO! レイプ
NO! ベース女たちの会(03-3402-3238 婦人民主クラブ)
■ゴラン高原10次派兵反対!5/27小平集会 時間*13:00〜/場所*小平中央公
民館(西武多摩湖線一橋学園駅7分)/講師*池田五律/ビデオ上映あり/集会
後デモ/主催*ゴランPKO派兵に反対する三多摩行動(042-525-9036 テント
村)
■戦争責任と戦後責任 時間*16:00〜/場所*日本キリスト教会館(東西線早
稲田駅)/講師*伊藤晃/主催*「昭和の日」制定反対!「皇室外交」に異議あ
り!4i月行動/連絡先*日本基督教団靖国・天皇制問題情報センター(03-
3205-7363)
■航空毒ガス戦と新型爆弾開発 時間*18:30〜/場所*浜松市教育文化会館/
講師*矢田勝(静岡県近代史研究会)、大村藤四郎(同)/主催*NO! AWACSの
会(FAX:053-422-4810)
 5月28日(日)国家主義とジェンダー 時間*13:30〜/場所*新橋区民会館
(山手線恵比寿駅東口10分)/パネリスト*辺見庸、中島通子、松井やより/
1000円/主催*アジア女性資料センター(03-3780-5245)
■練馬北町・第一師団解体!練馬自衛隊基地撤去集会とデモ 時間*12:30〜/
場所*徳丸第二公園/主催*反安保・反自衛隊・反基地闘争を戦う東京北部実
(03-3931-9615 東水労芝崎)
■NPT再検討会議の報告 時間*13:30〜/場所*初台区民会館(京王線初台駅)
/報告*川崎哲/300円/問い合わせ*石井(03-3976-7986)
 6月2日(金)「憲法調査会」を問う 時間*18:30〜/場所*文京区民センター
(三田線春日駅・丸の内線後楽園駅)/講師*古関彰一/700円/主催*国連・
憲法問題研究会(03-3264-4195)
 6月3日(土)皇室と人権 時間*17:30〜/場所*文京区民センター(三田線春
日駅・丸の内線後楽園駅)/パネリスト*北原恵(表象文化論)、山口正紀(人
権と報道・連絡会)、天野恵一(反天連)/共催*人権と報道・連絡会、反天連
(03-3368-3110)
■すべての命のチャンプラリズム 開場*14:00/場所*上野水上音楽堂(山手
線御徒町駅ほか)/出演*知念良吉とパラダイスドンドン、李政美、福島泰樹ほ
か/前売2000円、当日2500円/問い合わせ*チャンプルー街(03-3928-0417)
 6月10日(土)沖縄現地状況と対抗サミット 時間*18:00〜/場所*文京区民
センター(三田線春日駅)/講師*国富建治、武藤一羊/300円/主催*アジア
連帯講座(03-3372-9401)
■許すな!米兵の犯罪 時間*14:00〜/場所*渋谷勤労福祉会館(渋谷駅7分)
/お話*海老原大佑(米軍人・軍属による事件被害者の会)/500円/主催*米
軍人・軍属による事件被害者を支え、損害賠償法をつくる会(03-3267-0156)

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