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Subject: [keystone 2680] ヘリ基地反対名護市民投票裁判に判決出る
Date: Wed, 10 May 2000 00:49:23 +0900
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X-Sequence: keystone 2680
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名護ヘリポート基地に反対する会(事務局・神奈川)の青崎百合雄です。

5月9日(火)13時10分より那覇地方裁判所において、ヘリ基地反対名護
市民投票裁判(名護市民504名が1997年12月のヘリ基地建設の是非を
問う名護市民投票の結果を無視し基地受け入れ表明をした比嘉鉄也前
名護市長と名護市を訴えた損害賠償請求裁判)の判決がありました。

原告と原告を支援する立場の傍聴人が約40人、傍聴席に入りきれない
状態の中、冒頭2分間の報道機関の撮影時間、訴訟名と原告・被告名
の読み上げの後、約5秒で判決主文が読み上げられ、閉廷しました。

主文
一 原告らの請求をいずれも棄却する
二 訴訟費用は原告らの負担とする

裁判長は異動したため、代読という形でした。

閉廷後、原告代理人弁護士の三宅さんも述べていましたが、判決理由
は非常にうすっぺらなものでした。
例えば、市民投票の結果の「尊重義務」を言いながら、前名護市長がそ
れを尊重をしたかどうかを判断していないなど、法律の「専門家」でない
者が読んでも非常にずさんな判決です。

判決後、場代を移して「模擬裁判」を中心とした原告団による事後集会
もありましたが、原告のみなさんと怒りを共有する場となりました。

ただ、住民投票の結果と行政の判断の不整合が司法の判断の対象と
なった訳であり、初めての住民投票の効力に関する裁判として、今後に
生かしていける部分もあるということです。

この判決理由のずさんさを、ひとつひとつ吟味していければいいのです
が、今日のところはここまでとします。

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 青崎百合雄(ym9y-aosk@asahi-net.or.jp)
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