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X-Sender: kaymaru@mail.jca.apc.org
Date: Tue, 14 Mar 2000 01:32:52 +0900
To: aml@jca.apc.org
From: "MARUYAMA K." <kaymaru@jca.apc.org>
Subject: [keystone 2459] 「思いやり」廃止・要請への賛同のお願い
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X-Sequence: keystone 2459
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 「思いやり予算」違憲訴訟・東京事務局からのお願いを転載します。

===================== 転載ここから ==================================

 「思いやり予算」・特別協定の廃止を求める要請行動への参加を呼びかけます。
 

「思いやり予算」違憲訴訟(東京)は次回口頭弁論(3月21日)で第10回を迎える。
原告側は、在日米軍駐留経費の日本側負担によって平和的生存権や租税負担者の基本
的権利が侵害されていることを論証してきた。さらに、さまざまな資料によって、日
本の負担が他の「同盟国」の負担と比べてきわめて異常であることも明らかにした。

 来年度の予算案では、防衛庁の概算要求にある「思いやり予算」が大蔵省によって
初めて削られた(2.8%減)。しかし、これは一部を先送りにしたにすぎず、SACO関
係経費は19億円増加して140億円である。しかも、この予算案には普天間飛行場移設
関連の費用(10年で1000億円の振興費、建設費1兆円)は盛り込まれていない。

 安保条約にも地位協定にも基づかない労務費・水光熱費の100%負担などを盛り込
んだ現行の特別協定は2000年度に期限切れとなる。年始早々行われた日米防衛首脳会
談で、瓦防衛庁長官は日本側の財政事情の悪化を理由に負担削減を求めたのに対し、
コーエン米国防長官は米議会に米軍の日本駐留を説得する材料としての高負担の維持
を要請したという。

 米側は既得権を手放すものかと、削減に反対する牽制キャンペーンを開始した。フ
ォーリー駐日米国大使は『朝日新聞』の「論壇」(2月10日)で、駐留軍経費の日本
側負担は「“思いやり”でなく“同盟戦略”」であり、「国益の中でも最優先すべき
安全保障は、単なる予算上の問題ではない。……、95年から99年までに日本が支払っ
た各年当たりの総額は平均して国家予算の0.25%未満にとどまる」と書き、国務省の
「アジア太平洋地域における受け入れ国支援(ホスト・ネーション・サポート)の概
要」(2月22日付)にも同様の記述がある。クリントン米大統領までが河野外相との
会談で、「思いやり予算」の維持求める発言をしたと伝えられている(2月19日)。
米議会に対して、日本は駐留経費の76%(97年度)を負担し、他のどの同盟国よりも
寛大で、日本に駐留するのは米国におくよりも安上がりであると説明しているのとは
対照的である。

 一方、天文学的長期債務(地方債を含むと国民一人あたり約500万円!)を抱える
超借金国・日本の大蔵省は見かけは削減を求めているが、防衛庁や外務省は削減に消
極的だ。岡崎久彦・元駐タイ大使は『産経新聞』の「正論」(2月15日)で、「思い
やり予算は日本の金看板/米軍駐留の意義を考えたい」と削減に反対し、柳井駐米大
使は日米安保条約の効果的運用は日本のためにも重要で、「思いやり予算」の通称は
適切な表現ではないと述べた(2月17日)。被告・国は準備書面で、――「在日米軍
の維持のために年間約7000億円もの税金を支出し」との記載があるが、原告らが主張
する額は、実際に支出されていない提供普通財産の借り上げ料資産分を含んだもので
あり、これを除く平成10年度の支出は約4749億円にすぎない――と書いており、真剣
に削減を考えているとはとても思えない。

 裁判によって、在日米軍駐留経費の負担の違法性を問うと同時に、特別協定の期限
切れを来年に控えたこの時期に、日本政府へ特別協定の廃止を要求する運動を広げる
必要がある。訴訟の原告とともに、日本政府に対する要請行動に参加しませんか?
 

■次の行動スケジュール■
  外務省への要請行動
   日時:3月21日(火) 11:00〜
   集合:外務省正門前   10:45

 ●同日は、午後1時10分より東京地裁713号法廷にて、「思いやり予算」違憲
訴訟(第10回)口頭弁論)もあります。
 

 [呼びかけ]米軍への「思いやり予算」を返せ!訴訟・東京事務局
 [連絡先] 東京都千代田区三崎町3−1−18
            近江ビル4F 市民のひろば気付
 [電話とファックス]03−5275−5989

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 上記の趣旨による「思いやり予算」およびその根拠となる特別協定の廃止を求める
要請文を要請先(次は外務省)へ提出します。賛同いただける方(できましたら団体
で)は、書きに記入の上、ファックス03−5275ー5989までお送り下さい。
要請文をお送りし検討いただいた上で、要請文に名前を連ねていただきたいと思いま
す。

 「思いやり予算」・特別協定の廃止を求める要請行動に賛同いたします。

 団体名:
 要請文の送付先FAX:

===================== 転載ここまで ==================================
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 MARUYAMA K.  kaymaru@jca.apc.org
 2GO GREEN (JCA-NET)
 http://www.jca.apc.org/~kaymaru/2GG_JCANET.html



 
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