島崎会長あいさつ


 
全国集会に遠くから足を運んでいただきありがとうございました。本当にこの場でいろんな方と会えて実感が出てきました。全国集会を引き受けていいものか複雑な思いがありました。今日の日を迎えるまで、(集会が)無事終わるまで気が気でないというのに、どういう働きがあったのか教えていただきたいくらいなのですが、タンポポの会がみなさまに集会をお届けすることになりました。
 「タンポポ通信」に書いてあったとおり、私が加害者であったのです。加害者として、今、世の中の困難を起こしてきた加害者として謝罪から始めたいと心に決めてきました。よかれと思ってやってきたのですが、身近な主人を傷つけてきました。ものみの塔の組織に対して学べば学ぶほど主人を傷つけていったという悪循環の中で本当の被害者はエホバの証人の家族、そして子ども3人を愛していたのに輸血を拒む状況に巻き込みかねないような、親として子供の命をどうやって感じてきたのかという、自分の人格を疑うような状況にいたことを本当に悔やむものです。ただ、今ここで言えるようになったのは、エホバの証人のままでいれば到底気がつかないで正しいと思い突き進んでいたようなその状況にいた私に、根気強く、あきらめないで、おかしいんだぞと訴え続けた主人に感謝いたします。離婚を考えていた主人の言葉の中に何があったか、今ここで語り尽くせませんが、一人一人の中に被害者としての気持ちがあることを思うと、一人一人が被害者として、何が何でもこの問題が拡大しないように、特に何も分からない子どもたちが親の信仰の犠牲になっているという状況をみなさま一人一人がよい方向に導いていく一人になっていただけますようお願いします。一人の力では何もできない弱い者ですけれども私自身、実感しているのはこの会を発足させた1月、ドーゲン先生に来ていただいて名古屋の地でも困っている人が多くおりまして、みなさまの気持ちと思いが一つ一つ実現していくような会になればいいなという思いがセミナーを重ねるごとに大きくなっていきました。
 今日は、中澤先生をお招きして被害者の実態という貴重なお話を伺えます。今日いらっしゃらなかった方々からファックスをいただいておりますので簡単にご紹介をいたします。ウッド先生からは、今日は多忙ですが、今度アメリカのカルト・リハビリ・センター所長のポール・マーチンさんを日本にお招きしますので名古屋でも囲むセミナーを開催して欲しいという依頼がありました。とてもタンポポの会に期待を寄せていただいていることをここでお伝えします。第2回のセミナーにお招きしました自由が丘教会の阿部先生からは、教会のホームページにタンポポ通信をのせますという暖かい励ましをいただいております。北九州の被害者集会の催しをされている方からは励ましの手紙をいただきました。関わって10年になるそうでたくさんの方と励まし合ったり悩んだり、憤りをぶつけあって出口のないトンネルの中をさまよっていたような気がいたします。
 大勢の方から相談を受け、自分の家庭はもう解決したから手を引こうと思いましたが、まだ悩みを続けている方々のお話を聞くと少しでもお役に立つことができればとがんばらせていただいております。セミナーの参加者は1/3が元証人、1/3が被害者家族、1/3が教会関係者です。ということでみなさんによろしくというファックスをいただきました。いろんな複雑な問題がかさむ問題ですのでいろんな方と協力してできるというのは励ましであり、私たち始めたばかりの者にとって10年近く運動されている方のご意見は、すべて乾いた砂に水がしみこんでいくような勢いで役に立っています。
 たくさんのビデオなり、セミナーの記録された本なり、今日もドーゲン先生からいくつか用意してますので後ほどごゆっくりご覧ください。これからしばらく皆さんとともに被害者として、いったい何を訴えたらいいのか、加害者として何を償っていったらいいのか、そうしたことを考えていければうれしく思います。


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