開会あいさつ

       エホバの証人問題を考える会会長  山口富雄


 まず、地元で準備をしてくださいました人たちにお礼を申し上げます。
第1回を開いたときにこの問題で困っている人が無くなるまで続けたいと
思いました。中澤先生からは運動とは10回続けないと意味がないんだと
うかがいました。それも、あと2回に近づいています。名古屋の人たちが
苦労されている、がんばっているとお聞きしました。挨拶をさせていただ
くほど日常的に以前ほど動いていないのに来たのですが開会の言葉をさせ
ていただいております。去年の大会から今年にかけてのニュースと言いま
すと、世界的、特にアメリカを中心に大きな変化が生まれていると言えま
す。私たちの判断では(数年前には)輸血がOKになるだろうという形でエ
ホバの証人が舵を切ってきたと言うことで、命を落とす人がなくなり始め
るのではないかと、特に欧州の情勢ではそうでしたが、今年5,6月にカ
ナダで行れました少女の輸血拒否の資料をお配りしましたが、それを見る
とエホバの証人かかなり頑固に解釈を変えながらもそう簡単に蒸りそうも
ない動きもあります。しかしながら情勢の変化は大変大きいのです。エホ
バの証人の中に改革派という派があり、その一人の長老は裁判に出て輸血
拒否はおかしいんだということで証言をするまでになった。しかもその方
はまだ処分はされていないというのです。ですから、(これは詳しくは
中澤先生からふれていただけると思うのですが)、これだけの大きな変化
がものみの塔の中で起きている。
 幼児虐待の問題では日本のエホバの証人の救出する牧師の方でさえ、
(幼児虐待はないといっている冊子の冒頭で)エホバの証人の幼児虐待は
ないといって印刷物を配っているのです。アメリカの情報によるとNBCの
ニュースでは全国規模で、30分のドキュメンタリーを組んでエホバの証
人がいかにひどく幼児を虐待をしているか、現役の証人を使って証言させ
ている情勢も生まれています。ですから日本でいろんな運動をして宣伝物
にしている人も多いんですけれども、世界の状況はいろいろ凹凸が常にあ
ります。アメリカの状況とは、いろいろ違いがありますが、日本とカナダ
は似てます。カナダでは裁判闘争をするとお金がかかります。訴えられた
方がそのお金が無くなるのをねらってエホバの証人が裁判攻勢に出るとい
うことが行われています。そういうことで輸血拒否、幼児虐待を含めた真
相を広めることがいかに大事か、こういう集会の役割は非常に大きいと考
えています。拉致問題もマスコミがずってやっていますが、家族がエホバ
の証人をやっていて自分の近くで、あるいは、ずっと遠くに隠されている
人も含めると、拉致家族よりもっと多くの方たちが苦しんで毎日を送って
おります。(拉致事件は)国家権力によって隔離されるとはっきり分かる
けれども、エホバの証人(の問題)は自由と民主主義の国といわれる中でな
かなか真実が広がらないために苦しみが続いております。私たちはいろん
なところで集会を開くことは大いに意味があると思います。 
 そういう点で今回名古屋で一生懸命やって開いていける力が生まれてき
たということで今後に明るい見通しが見えてきたと思っております。マス
コミの力を利用しないと。9.11の後、ブッシュ大統領が高い支持率の元、
イラク攻撃をしようとしております。新聞で明らかになってますが石油資
本とアメリカの軍事産業の支援する予算はものすごいものがあるそうです。
北朝鮮の問題では誰がマスコミを動かしているのかを見ないと私たちは本質
を見逃してしまうおそれがあると考えます。この問題は10年、100年
単位で見たときにはっきり黒白が見えてくるんだと思います。あと50年、
100年見越して運動をやっている人もいるんですが、とにかく現在苦し
んでいる人がいる。家族を引き裂かれ、人生生きてきた意味が無くなると
現実に思っている方が全国に多くいます。世界ではその何十倍、何百倍の
人たちが同じ苦しみを味わっています。これを少しでも処理していかなけれ
ばと思っております。



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