ものみの塔聖書冊子協会統治体および日本支部の皆さん


 私たちエホバの証人・ものみの塔被害者全国集会はこれまで20年もの長きにわたりものみの塔聖書冊子協会の「聖書の教え」と称するさまざまな教義によってもたらされる離婚、家族離散、自殺、精神疾患など多くの悲劇がなぜ起こるのか、検討を重ねてきました。
 なかでも輸血拒否の教えによって今も多くのエホバの証人が適切な医療を受けられず、死に至っています。命を落したエホバの証人は私たちの大切な家族であり、友人でもありました。ものみの塔が輸血担否の教えを説かなければ今も生きていることができました。
 この輸血拒否の教えはものみの塔聖書冊子協会の創始者、ラッセルの教えではありません。1950年代にものみの塔統治体が言い出した教えです。世界中で輸血を担否することが聖書の教えであると言っているのはものみの塔聖書冊子協会だけです。また、貴協会が独自に編集・発行している『新世界訳聖書』のどこにも輸血と言う言葉はありませんでした。多くの人命を奪っている輸血拒否の教えは、ものみの塔聖書冊子協会が説いているものであり、その責任はすべて、ものみの塔聖書冊子協会続治体にあります。
 私たちは生命倫理および人道上の観点から、速やかに輸血拒否教義の即時完全撤回を求めるとともに次のことを世界中のエホバの証人の家族、友人を代表して要求します。
(1)ものみの塔聖書冊子協会統治体はその出版物から輸血担否について言及している箇所を削除し、今後一切の医療への介入を行わないこと。「目ざめよ」「ものみの塔」などの定期出版物で、輸血拒否の教えが聖書の誤った理解によるものであることを認めること。
(2)これまでの輸血拒否の教えで命を奪われたエホバの証人の家族、友人に謝罪し、世界中の資産を売却して、損害賠償などの要求に誠意を持って対応すること。貴協会はこれまでもハルマゲドンの到来時期などさまざまな教えについて変更と調整でその誤りを認めてきました。輸血担否の教えについても速やかに変更と調整をおこない、世界中のエホバの証人、家族、友人をこの教えから解放されることをここに強く要求いたします。

                         2014年9月13日

       第20回エホバの証人・ものみの塔被害者全国集会        
        代表 林 俊宏


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