エホバの証人の現状報告

                                                      林俊宏

 

 私は15年前に『エホバの証人の悲劇』を執筆して以来、エホバの証人問題に関わってきました。カルトの問題の目標は自分を改革することです。このような場で問題を理解し、認識し、これから新しい人生を考えることがカルト問題を克服する道だと思います。

 エホバの証人の現状ですが、世界では信者の数は七百万人です。研究生を含めると1200万人です。日本では15年前は研究生を含め、36万人でした。今年の死の記念式の出席者は31万人と言われています。十数年間で五万人減っています。実質的なエホバの証人の数は21万人です。昨年の地域大会のテーマは「エホバの元にとどまりなさい」でした。内部から締め付けているなという印象でした。組織はかつての終末思想から「神の王国が来ますように」になり、組織にとどまりなさいというふうに変わっている印象がします。それでもマインドコントロールで独特の価値観を押しつけていくやり方は変わっていません。家族との軋轢や証人自身の人生の行き詰まりは絶えません。このエホバの証人問題は苦しみを伴います。ここで何を学ぶかがテーマです。新しい価値観や人間関係が作れれば意味があります。


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