開会の言葉

 

 本日は北は東京から南は熊本まで大勢の方にご参加いただきました。カルトで悩んでおられる方がたくさんおられる実態がこの人数に現れていると思います。今から私がこの問題に取り組むきっかけになったものをお話しします。ある年の大晦日の日に我が家の玄関のチャイムが鳴って、中年の男性が訪ねてきました。それから私は赤い本を買ってみました。それからは、この日を境に我が家には家族崩壊の運命が待っていました。
 解決するまで十数年かかりました。ウッド先生がおっしゃっていた「してはならないこと」の数倍はやってきたと思います。反省しながら解決しましたが、私の思いはいろいろありました。私に本を売った長老に対する恨み・辛み、それから組織に対する復讐心です。ずっと持ち続けてきました。私はその長老の家の前に立ちました。平成8年8月でした。長老に対する恨み、組織への怨念がアドバルーンのように充満していました。長老に対する今までの思いをすべきはき出しました。そして断絶届けを家族と共に渡しました。今までの苦労はこれですべtて終わったんだと認識しました。しかしまだ残っているものがありました。家内は一週間から十日ほどはセミの抜け殻のように放心状態でした。この宗教は恐ろしい宗教だという認識を新たにしました。私は解決したのですが、今まで一緒に闘ってきた仲間はまだ解決していないという思いでした。皆さんの力になれればという思いで今までがんばってきました。
 皆さんの抱えている問題は一人一人、家族ごとに違うと思います。明日への活力として、自分で解決できるという思いをセミナを通して持っていただき、皆さんの家族の平和が取り戻せるよう祈念しております。


目次に戻る