私はものみの塔の研究生でした。妊娠していたため輸血問題に関心がありました。しかし研究生では医療連絡委員の助力は得られませんでした。
 輸血拒否を想定して、病院に行ったら医師に何と言うか、司会者とは練習をしていました。私は異常分娩でしたので胎児に輸血する必要がありました。
 大学病院では輸血拒否を表したところ、手術を拒否されました。
 長老に無輸血手術をする病院の紹介を頼みましたところ、まず自分で探してください、断られてもそこの病院で紹介されるかもしれませんと長老から言われました。とてもショックでした。
 それで自分からほうぼうに電話をかけました。無輸血手術をしてくれる病院を探しましたがとても探せませんでした。時間だけがどんどん過ぎていきました。
 人間のやり方次第で人命が左右される――これで本当に神の組織なのだろうか、疑いの目を向けました。無輸血手術をする病院に行きましたら胎児はすでに死亡していました。
 長老からは慰めのことばもありませんでした。それどころか、長老からは組織の参考のために書類を出すように言われただけでした。組織の利益だけを優先する態度でした。
 信者を研究生とか、伝道者といった身分で差別していると、日本支部に手紙を書きましたが、おざなりな返事が返ってくるばかり……。慰めの言葉もありませんでした。日本支部に手紙を書いたことを聞いて長老は激怒しました。会衆内では事実を隠蔽していました。

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