ナージャの村
(ポストカード)

悲しみの大地、と人は呼ぶが、ここで暮らしている人々のことは知らない。放射能のたべもの、放射能の家、放射能の大地、そして放射能のふるさと。問題は放射能ではなく、いのちのことなのに。いのちとつながっている、ふるさとのことなのに。いのちでつながっている、ふるさとのことなのに。そんなことはだれも云わない。ただ危険だから逃げろ、と云う。いまだに花も咲くし、穀物だって収穫できる。美しい藍色の空はひろがり、落ち葉が舞う。何もかわらない、わたしのふるさとだ。悲しみの大地、と人は呼ぶが、この大地にいのちを葬りたいという気持ちを、だれも知らない。チェルノブイリ、ベラルーシ、ドゥヂチ村。ここが、わたしのふるさとなのに....(ポストカードの言葉より)
■制作・ポレポレタイムス社
■写真・本橋成一
■印刷・山福印刷
この作品はJCF事務局で取り扱っています。(定価500円)
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