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訪問団記録(第1次〜第10次)
第1次訪問団(期間:1991年1月9日〜17日)
- メンバー
- 鎌田 實(JCF理事長・諏訪中央病院院長)
- 大友 慶次(JCF理事・福祉施設職員)
- 野沢 喜代(JCF理事・信越放送ディレクター)
- 高橋 卓志(JCF事務局長・神宮寺住職)
- 目的
- ・基金の目的をすすめていくために、現地の信頼できる個人・団体等との関係をつける。
- ・チェルノブイリ原発事故による被害と治療の実態を医学的、社会的観点から把握し日本国内での具体的な援助計画を組み立てる。
- 訪問地
- モスクワ・キエフ・チェルノブイリ・ゴメリ・チェチェルスク・ミンスク
- 成果
- ・チェルノブイリ事故の後遺障害を調査し、今後の支援の指針を策定した。
第2次訪問団(期間:1991年3月26日〜4月5日)
- メンバー
- 菅谷 昭(信州大学医学部第二外科学教室講師)
- 小池 健一(信州大学医学部小児科学教室講師)
- 大友 慶次(JCF理事・福祉施設職員)
- 高橋 卓志(JCF事務局長)
- 飯島 恵(JCF事務局・駒沢大学四年生)
- 目的
- ・基金の目的をすすめていくために、1st Delegationの結果を分析したうえで、信州大学の専門医よる病院システムの調査、検診をおこない医療援助の実効に役立てる。
- ・専門医による検診活動の開始。
- ・チェルノブイリ原発4号炉の視察と環境調査、および現地科学者との意見交換。
- ・ゴメリ州チュチェルスク市の社会背景を調査し長期援助計画を具体化する。
- 訪問地
- モスクワ・ミンスク・ゴメリ・チェルノブイリ・チェチェルスク
- 成果
- ・甲状腺ガンと小児白血病の専門家が現地調査を実施したことで、今後の長期的な調査と援助の計画を策定した。
- ・ミンスク第一病院での意見交換。
- ・白ロシア母子健康センターでの意見交換。
- ・ミンスク州立医学センターで意見交換。
- ・ミンスク放射線医学センター付属病院で意見交換。
- ・チェルノブイリ診療所の視察・意見交換。
- ・チェチェルスク地区病院での小児科・外科検診(300名)。
- ・ゴメリ州立病院でのシステム調査および白血病の治療状況の見学。
- ・ミンスク第一病院、チェチェルスク地区病院、ゴメリ州立病院へ救援医療品の贈呈。
第3次訪問団(期間:1991年6月28日〜7月7日)
- メンバー
- 飯田 太(信州大学医学部第二外科学教室教授)
- 小宮山 淳(信州大学医学部小児科学教室教授)
- 本橋 成一(写真家)
- 神尾 京子(カタログハウス社員)
- 斗ケ沢秀俊(毎日新聞記者)
- 西本 創(TBS記者)
- 岸波 和彦(TBSカメラマン)
- 岡部 統一(TBS)
- 山本 晶洋(TBS)
- 高橋 卓志(JCF事務局長)
- 鷹野 和美(JCF事務局・常磐大学大学院人間科学専攻)
- 目的
- ・JCF現地事務所をモスクワに開設する。
- ・信州大学医学部の教授が同行し、今後の治療計画を策定する。
- ・日本に招待する子どもをセレクトする。
- ・松本市長の親書をチェチェルスク市長に手渡す。
- ・チェルノブイリ原発4号炉を訪れ調査する。
- 訪問地
- モスクワ・ゴメリ・チェルノブイリ・チュチェルスク・ミンスク
- 成果
- ・ゴメリ州チェチェルスク市において、二才から七十才までの306名を対象に甲状腺疾患に関するスクリーニングを行なった。
- ・小児白血病の基幹病院であるミンスク第一病院の視察を行なった結果、支持療法に問題点が多く発見され、今後重点的に支持療法に必要な援助を行なうことを決定した。
- ・ゴメリ州立病院で、来日研修する若手の医師(小児血液専門医)を小宮山教授が選考。医療機材の使用法の指導。
- ・実践的で効果のある医療援助に向けて、信州大学と現地の病院が連携することを確認。研究に関しては必ず協定書を取り交わし、情報整理を確認。
第4次訪問団(期間:1991年8月21日〜30日)
チェルノブイリ・セミパラチンスクに放射能測定器をおくる会と合同
- メンバー
- 大友 慶次(JCF理事・福祉施設職員)
- チェルノブイリ・セミパラチンスクに放射能測定器をおくる会
- →小泉 好延(東京大学アイソトープ総合研究所)
- →河野 益近(京都大学原子核工学教室)
- →中地 重晴(環境監視研究所)
- →都築 建(TAU技研)
- →鈴木千津子
- 目的
- ・チェルノブイリ原発事故による環境汚染を計測し、今後の移住計画、防護対策の策定の一助とする。
- ・汚染地域に測定器をおくる。
- 訪問地
- モスクワ・ゴメリ・チェチェルスク・メルクロビッチ・チェルノブイリ
- 成果
- チェルノブイリ事故による環境汚染を測定する目的で作成した「たんぽぽ」で環境測定した結果、高汚染地域に隣接する非汚染地を発見した。
- チェルノブイリ診療所ヘシリンジ、ニードルを贈呈。
第5次訪問団(期間:1991年10月23日〜11月7日)
- メンバー
- 菅谷 昭(信州大学医学部第二外科学教室講師)
- 小池 健一(信州大学医学部小児科学教室講師)
- 増田 裕行(信州大学医学部第二外科学教室助手)
- 浅沼 和彦(信州大学医学部第二外科学教室医員)
- 千原 幹司(メディカルエンジニア)
- 高橋 卓志(JCF事務局長)
- 鷹野 和美(JCF事務局・常磐大学大学院人間科学専攻)
- 谷 匡(JCF事務局・大阪教青大学大学院東欧経済専攻)
- 目的
- ・チェチェルスク市の十才から十五才を対象に甲状腺スクリーニングを実施する。
- ・郵政省国際ボランティア貯金から助成された医療機器を届ける。
- ・チェチェルスク市の社会学的調査に着手する。
- ・甲状腺検診のコントロールとして非汚染地ボブルイスクとコンタクトする。
- 訪問地
- モスクワ・ゴメリ・チェチェルスク・ミンスク・ボブルイスク
- 成果
- ・チェルノブイリ原発事故による身体的影響とそれ以外のものとを識別するためにチェチェルスク市の十才から十五才の713人を検診した。
- ・検診は、触診・超音波・血液によるホルモン測定という形式で行なった。
- ・現地で必要としている各種の最新鋭医療機器を設置し、使用方法の指導を行なった
- ・ゴメリ州立病院にてロザンスキー院長、ミハイル医師と意見交換。
- ・同病院にて産婦人科ワシレツ部長と意見交換。
- ・チェチェルスク地区病院にてスキダネンコ院長と意見交換。
- ・ミンスク第一病院にてオリガアレイニコワ医師と意見交換。
- ・ME千原氏による医療機材の設置と使用法の指導。およびメンテナンスの方法の策定を行なう。
- ・甲状腺検診のコントロールと閑てボブルイスクを選定したため、ボブルイスク当局と以後の予定を検討する。
第6次訪問団(期間:1992年1月20日〜24日)
- メンバー
- 高橋 卓志(JCF事務局長)
- 目的
- ・信州大学での医学検査を受けるために来日する子どもたちの来日手続きをする。
- ・日本でホルモン検査するために前回採取した血清を持ちかえる。
- 訪問地
- モスクワ・ゴメリ・チェチェルスク
- 成果
- ・子どもたちの来日に必要な現地での手続きを完了した。
- ・甲状腺ホルモン検査のための血清を持ち帰った。
第7次訪問団(期間:1992年4月13日〜18日)
- メンバー
- 菅谷 昭(信州大学医学部第二外科学教室講師)
- 高橋 卓志(JCF事務局長)
- 竹内 京子(JCF事務局・信州大学医学部)
- 目的
- ・信州大学での医学検査を受けるために来日する子どもたちとその両親に検査の必要性と方法、安全性を伝える。
- ・5th Delegationの結果を報告する。
- 訪問地
- モスクワ・ゴメリ・チェチェルスク・ボブルイスク
- 成果
- ・遠い日本で検査を受ける子どもたちとその両親に事前の説明を行なうことで無用の不安を消すことができた。
- ・第8次の検診に関する依頼をボブルイスクおよびチェチェルスクで行なう。
- ・信州大学小児科で研修するゴメリ州立病院小児科、ミハイル・ボガチェンコ医師を松本まで案内した。
第8次訪問団(期間:1992年5月13日〜24日)
- メンバー
- 菅谷 昭(信州大学医学部第二外科学教室講師)
- 倉科 憲治(信州大学医学部歯科口腔外科学教室講師)
- 浅沼 和彦(信州大学医学部第二外科学教室医員)
- 浜 善久(信州大学医学部第二外科学教室医員)
- 北和田修介(信州大学医学部附属病院中央検査室)
- 本橋 成一(写真家)
- 貝原 浩(画家)
- 小室 等(歌手)
- 大賀 明美(シグロ)
- 大友 慶次(JCF理事・福祉施設職員)
- 笠井 篤(JCF事務局・前原子力研究所環境第二室長)
- 鷹野 和美(JCF事務局・信州大学医学部衛生学教室)
- 目的
- ・チェチェルスク市の十六才から二十才までの甲状腺疾患のスクリーニングを実施する。現地の歯科診療の実態をリサーチする。
- ・IAEA本部にて意見交換を行なう。ICRP本部での意見交換を行なう。
- ・JCF文化部を中心に現地の人々と交流する。
- 訪問地
- モスクワ・ゴメリ・チェチェルスク・ボブルイスク・チェルノブイリ・ミンスク・ウィーン・ロンドン
- 成果
- ・現地での年長少年を対象とした500名の甲状腺スクリーニングにより、要精密検査率が高いことを確認した。
- ・歯科検診の結果非常にう蝕が多く今後の治療の必要性を認識した。
- ・チェチェルスク・ドリーム(歯ブラシを汚染地域に送る運動)展開の基礎作りを行なった。
- ・IAEAのチェルノブイリ調査の実態が把握できた。
- ・現地でのコンサートなどを通して文化的な交流を行なった。
- ・次回に訪れるボブルイスクでの検診体制と、日程の調整を行なった。
第9次訪問団(期間:1992年8月24日〜9月4日)
- メンバー
- 菅谷 昭(信州大学医学部第二外科学教室講師)
- 倉科 憲治(信州大学医学部歯科口腔外科学教室講師)
- 浅沼 和彦(信州大学医学部第二外科学教室医員)
- 浜 善久(信州大学医学部第二外科学教室医員)
- 本橋 成一(写真家)
- 笠井 篤(JCF事務局・前原子力研究所環境第二室長)
- 佐竹 保雄(JCF京都)
- 谷本 善男(JCF京都)
- 高橋 卓志(JCF事務局長)
- 神谷さだ子(JCF事務局・ロシア語通訳)
- 鷹野 和美(JCF事務局・信州大学医学部衛生学教室)
- 目的
- ・非汚染地域であるボブルイスク市の10才から15才の甲状腺スクリーニングを行ない、チェチェルスク市の検診結果と比較検討することで放射能の影響による疾患を識別する。来年、信州大学医学部第二外科で研修する外科医をセレクトする。
- 訪問地
- モスクワ・ゴメリ・チェチェルスク・ボブルイスク・ミンスク
- 成果
- ・ミンスク第一病院デミドチェク教授との間で、共同研究のためのプロトコルを交わした。
- ・ボブルイスク市では約八百名にのぼる青少年の検診をおこない、検診方法を現地医療スタッフにレクチャーした。
第10次訪問団(期間:1992年10月8日〜15日)
- メンバー
- 小池 健一(信州大学医学部小児科学教室講師)
- 薮原 明彦(信州大学医学部小児科学教室助手)
- 塩原 正明(信州大学医学部小児科学教室院生)
- 竹内 京子(信州大学医学部小児科学教室)
- 笠井 篤(前原子力研究所環境第二研究室長)
- 鷹野 和美(JCF事務局次長・信州大学医学部衛生学教室院生)
- 神谷さだ子(JCF事務局・ロシア語通訳)
- 目的
- チルドレン・プロジェクトで判明したチュチェルスクのこども達の免疫能の低下について、地方病等の放射能の影響以外のファクターとの識別のため、近隣の非汚染地区との比較を行なう。低下した免疫能が再び活性を取り戻すことが既に実験により確認されているので、今後の悪性新生物の発生の防御に寄与する。そのためにチェチェルスクとボブルイスクのこども連の生血を採血から30時間以内に信州大学に輸送する。
- ゴメリ州保健局のラボラトリーに最新の放射能測定器を設置し、ゴメリ州の環境部門を強化する。
- 訪問地
- モスクワ・ゴメリ・チェチェルスク・ボブルイスク
- 成果
- チェチェルスク地区病院、ボブルイスク小児病院とも現地関係者の全面的協カによりスムーズにそれぞれ30人の採血ができ、モスクワスタッフの努力により、最長でも27時間で輸送を完了した。
- 最新式の放射能測定器をゴメリ州保健局に設置し、作業のスピードアップおよび精度の向上に寄与したことにより、ゴメリ州から感謝状を贈呈されることになった。
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