アジア太平洋地域の個人データ保護法は専制政治に悪用されている

以下に訳出したのは、JCA-NETが加盟しているAPCのウエッブサイトに掲載されていた最近のアジア各国における個人情報保護法制の現状についてのレポートです。一般には個人情報保護の法律は市民のプライバシーの権利などを保護する法制度という建前を持ちますが、以下にあるように、この法制度を転用して情報の隠蔽や市民運動、社会運動の弾圧に用いるなど様々な問題が生じてきています。

(共同書簡)表現の自由とプライバシーを脅かすSTOP CSAM法

JCA-NETは下記の公開書簡の署名団体になりました。STOP CSAM法は米国で検討されている法案です。表向きの理由は子どもの性的搾取や虐待を防止するためのオンライン規制の法案とされていますが、下記の書簡にあるように、暗号化を弱体化させ、リプロダクティブライツやLGBTQ+などマイノリティグループの締め出しや広範囲にわたるコンテンツの監視を強化するという隠された意図も指摘されています。

暗号はオンラインのコミュニケーションを第三者から守る最後の砦といってもよいものです。しかし、暗号化を弱体化させて、プラットフォーム企業による監視や検閲を促し、捜査機関などにより多くの権限を与えようとする動きはこのSTOP CSAM法だけではありません。英国ではオンライン安全法が成立し、EUでも同様の趣旨の「チャットコントロール」の法制の動きが活発になっています。日本も例外ではありません。この意味でもこの書簡に注目していただければと思います。(小倉利丸:JCA-NET理事)


2023年9月25日

RE: 表現の自由とプライバシーを脅かすSTOP CSAM法

グローバル声明 顔認識による監視を今すぐ止めなさい!

JCA-NETは下記の声明の署名団体になりました。
なお、現在、専門家(テクノロジー、プライバシー、データ保護、人権の研究者、学者、アドバイザー、弁護士、その他の専門家を含む)および団体の賛同を募集しています。
下記の声明を読んだ上で、賛同を希望される個人または団体は
https://cloud.edri.org/index.php/apps/forms/s/fFiK6BrDxFM2YFor83gndgGk
から署名してください。下記に日本語による署名方法の説明がありますので、参考にしてください。
https://www.jca.apc.org/jca-net/sites/default/files/2023-09/%E7%BD%B2%E…

JCA-NETセミナー2023年9月のお知らせ(オンライン会議、国連サイバー犯罪条約)

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JCA-NETセミナー2023年9月のお知らせ

JCA-NET (2023/9/8)
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Table of Contents
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1. セミナー1:2023/09/19(火) 19時から―オンライン会議システムとAIビジネス―ZOOMが巻き起こした波紋の教訓
2. セミナー2:2023/09/23(土) 15時から―国連サイバー犯罪条約―今争点となっている深刻な課題とは
3. セミナー3:2023/09/27(水) 19時から―フォローアップ
4. 参加方法

ガボン共和国大統領アリ・ボンゴ・オンディンバ宛公開書簡:次期選挙期間中もインターネットをオープンでセキュアな状態に保つよう求める

ガボン共和国大統領アリ・ボンゴ・オンディンバに次期選挙期間中もインターネットをオープンでセキュアな状態に保つよう求める公開書簡が発表されました。JCA-NETもこの公開書簡の共同署名者になりました。しかし残念なことに、26日にガボン政府はインターネットを遮断し夜間外出禁止令を発令したと報じられています。(ロイター)

ガボン共和国大統領Ali Bongo Ondimba殿

(公開声明)インド、マニプール州政府への公開声明:何百万もの人々に影響を及ぼしている、現在進行中のインターネット遮断を中止せよ

JCA-NETは下記の声明の共同署名者になりました。

マニプール州政府への公開声明:何百万もの人々に影響を及ぼしている、現在進行中のインターネット遮断を中止せよ

PUBLISHED: 22 August 2023LAST UPDATED: 23 August 2023

内容注:以下の投稿には、性的暴行、虐待、暴力、性差別、女性嫌悪、殺人に関する言及が含まれている。

アジア太平洋地域、そして世界の国々は、人々が最も必要とする時、つまり重要な国家的イベントや危機の時に、オープンで自由なインターネットにアクセスできるようにしなければならない。私たちは、インド全域の当局に対し、#KeepItOnを常に維持するよう求める。

民主人権無國界 ~ 万国の労働者、民主と人権と未来のために団結せよ ~ 香港(ロンドン)- 東京 オンライン集会

JCA-NETは、下記の集会の共催団体になりました。

民主人権無國界 ~ 万国の労働者、民主と人権と未来のために団結せよ ~
香港(ロンドン)- 東京 オンライン集会
2023年9月17日(日)18時~21時(東京時間)
★要申込

#KeepItOn ジンバブエ政府への要請:2023年の選挙期間中、インターネットとソーシャルメディア・プラットフォームはオープンで安全な状態を維持せよ

JCA-NETは、以下の国際共同書簡の署名者になりました。

#KeepItOn ジンバブエ政府への要請:2023年の選挙期間中、インターネットとソーシャルメディア・プラットフォームはオープンで安全な状態を維持せよ
公開日: 2023年8月17日最終更新日: 2023年8月18日 2023年8月18日

2023年8月16日

ジンバブエ共和国大統領 エマーソン・ダンブッゾ・ムナンガグワ殿

CC:

市民社会声明:セネガル政府はインターネット遮断の常態化をエスカレートさせるな!

JCA-NETは、政府などによるインターネットの遮断措置に反対する国際的なネットワーク#KeepItOnのメンバーとして、下記の共同声明に参加しました。

PUBLISHED: 3 August 2023LAST UPDATED: 4 August 2023
アフリカ全土、そして世界各国は、人々が最も必要とするとき、すなわち重要な国家的行事の際に、オープンで自由なインターネットにアクセスできるようにしなければならない。私たちは、セネガル共和国当局に対し、ネット接続を常に維持する(#KeepItOn)よう求める。

ヨルダン国王への公開書簡: 2023年サイバー犯罪法を廃止せよ

JCA-NETは下記の国際共同書簡に署名しました。

ヨルダン国王への公開書簡: 2023年サイバー犯罪法を廃止せよ

アブドラ2世・アル・フセイン国王陛下
ハシミテ王宮
ヨルダン、アンマン
2023年7月31日

陛下、

私たちは、地域および国際人権団体と市民社会のメンバーからなる団体です。私たちは、最近ヨルダン議会で可決された「2023年サイバー犯罪法」の草案について深い懸念を表明するために、陛下に手紙を差し上げます。この法律案は、現在の形では市民の自由を損なうものです。この法律は、その法的側面、社会的意味合い、人権への影響について十分な検討がなされることなく、性急に制定されたものです。私たちは陛下に対し、ヨルダンの基本的権利と自由を守るために介入するよう強く求めます。