以下は、Access Nowのサイトから、ミャンマーでのインターネット接続遮断がクーデータを起した軍によって引き起されている件への非難の声明です。AccessNowは、途上国で起きているネットアクセス問題などに取り組んでいる団体です。社会的格差がもたらすアクセス格差だけでなく今回のミャンマーのように政府によるアクセス規制や検閲がますます拡がりつつあります。日本からどのような支援ができるか、いろいろ知恵をしぼらないといけなくなっています。ミャンマーは軍事政権だからネット遮断が起きたという単純なはなしではなく、スーチー政権でも以前から独立運動もあるラカイン州のネットアクセスを遮断してきた前科があり、ロンギャへの虐待とも関って、事態はとても深刻です。
スーチー政権下で起きたネットアクセス遮断についてはJCA-NETのサイトの下記をごらんください。
(ミャンマー政府に対する共同声明)運輸通信省による221のウェブサイトをブロックするように4つの電気通信サービスプロバイダーに対して出された命令に関するデジタル権利組織その他の市民社会組織による共同声明
https://www.jca.apc.org/jca-net/ja/node/77
(小倉利丸:JCA-NET)


Access Now、軍事クーデターによるミャンマーのインターネット停止を非難

1 FEBRUARY 2021 | 4:35 AM
2月1日の今日、ミャンマーでは、軍部が第2次文民政府からの支配権を奪取しようとしているため、インターネットが停止しているという複数の報告が出ています。複数のアカウントによると、ヤンゴンとネピドー、マンダレーとサガイン地域、シャン州とカチン州では、インターネットと音声通話の両方の接続が中断されています。ミャンマーの携帯電話通信サービスプロバイダーや他のインターネットサービスプロバイダーからの定期的なインターネットトラフィックの大幅な低下は、今日の早い段階で経験され、その後、メディアや他の関係者からのインターネットのシャットダウンと混乱-特にモバイルインターネットサービス-の現場での確認された報告が続いています。

Access Nowのシニア・インターナショナル・カウンセル兼アジア太平洋政策ディレクターであるラマン・ジット・シン・チマは、「民主主義への移行を妨げるためにインターネットを停止し、通信を混乱させることは容認できない」「このような時に接続を切断することは、虐待や弾圧を隠蔽し、不敬罪を助長するために使われることがあまりにも頻繁に起きている。軍隊を含むミャンマーのすべての当局は、政治的信条に関係なく、国内とすべての人々に途切れることのない接続性を回復するために、直ちに行動しならない」と述べている。

この混乱は、文民政治指導者たちが軍事独裁の復活に反対するデモを公然と呼びかけたことで起こっている。世界がミャンマーを注視する中、今回の明らかな軍事クーデターは世界中の政府やから非難されている。

「インターネットサービスプロバイダーとミャンマーの通信部門のすべての企業は、インターネット停止命令に積極的に抵抗しなければならない」と、Access Nowのキャンペーン担当者で#KeepItOnのフェリシア・アンソニオは述べている。 「彼らには人権を守る責任があり、人権が悪用されるような空間を作らないようにしなければならない」と述べている。

アクセス・ナウと#KeepItOn連合は、さらなる展開のために状況を監視し続ける。