Interdoc AsPac のすすめる asialink プロジェクトの現状報告 昨年11月末にバンコクで開かれた Interdoc ワークショップは、アジアにおけ る「情報提供型NGO」と、「ネットワーク提供型NGO」が協力して、NGO 間のデータの共有とコミュニケーションをはかるための具体策を討議するもので した。この報告では、その会議で決まったことの概要と、その後の展開について まとめたいと思います。 「ネットワーク提供型NGO」としては、APCネットワークの3つのノードす なわち GreenNet(イギリス)、Sangonet(南アフリカ)、Ecuanex(エクアドル) と、APCとパートナーシップをもって活動している、アジアの7つのネットワー クすなわち、E-mail Center(EMC, フィリピン)、IndiaLink(インド)、Lanka Net(スリランカ)、PACTOK (マレーシア他)、OpenForum(カンボジア)、 NusaNet(インドネシア)そしてJCA(小倉忠行、橘 雅彦)が参加しました。 Interdoc のアジア太平洋支部 Interdoc AsPac では、数年前からこのプロジェク トを asialink と名付けて推進してきましたが、今回はじめて、その具体的な内 容とコーディネータを決めたのです。 内容についてのみ、まとめますと、 [Interdoc ジョイントプロジェクト]  1.電子会議室の共有     一般的な話題については asia.*、     プロジェクト自体に関する話題は asialink.* で扱う。  2.ニュースレター発行  3.データベースソフトの開発改良     多くの資料センターが、より使いやすいインタフェースのデータベース     を欲しており、そのニーズに応える。  4.スタッフトレーニング     EMC, Indialink, GreenNet, Sangonet, IGC は受け入れ可能。ただし     ファンディングが必要。また、Inet のトレーニングワークショップへ     の参加を申し込むことになった。  5.ユーザーキット・マニュアル作り     NGO活動家が電子ネットワークを使うためのソフトとそのマニュアル  6.ファックス・サーバ     EMC, LankaNet では既に実用化。国際間は電子メール、そこから先は     ファックスを使う。商用インターネットプロバイダとの差異化ができる  7.CDROMによるデータ共有     WWWブラウザのような形式で各NGOの持っている情報を一枚の     CDROMにし、頒布する  8.コーディネータ  9.1996年のInterdoc meeting     9月か10月にインドか香港で。 その中で真っ先に具体化されたのが、asialink project を進める人々同志の情報 交換のルートを確保することでした。JCAがホストになって作った二つのメー リングリスト(asialink-policy, asialink-tech)は、現在活発に使われています。 asialink-tech は、まさしく電子ネットワーク技術に関する情報交換で、Linux のインストールの仕方とか、ウィルスの噂への対処などが話題に上っています。 どこでも、安いマシンで効率的にネットワークを組むにはどうしたらよいか、知 恵をしぼっていますが、PC ベースで動く UNIX 互換 OS である Linux への注目 が高いのはうなずけるところでしょう。 もう一つの asialink-policy では、現在かなり重要な議論が進行中です。 バンコクでも話題になっていたことですが、NGOのサポートを行うBBSであ るということに安住していては、現在の急激な通信インフラの拡張と商業化、競 争といった事態の中を生き抜いていくことはできない、という認識を、参加した 多くのネットワークが感じていました。状況の把握、今後どういう風に展開する か、議論は多岐にわたっています。 (詳しい議論に関してはJCAネットの Asialink 会議室で読むことができます)。