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伐採地の状況 |
伐採地の状況現地最新情報トップメニュータスマニア世界遺産的価値のある森林の開発に対して現地住民が道路封鎖 (2002.2)タスマニア州南西部、国立公園に隣接するウェルド渓谷において、タスマニア林業公社によるオールドグロス林を含む森林開発が行われようとしています。貴重な自然生態系の保護を訴え、林道と橋の建設を阻止するために地元住民や環境保護活動家が2月4日から座りこみ行動を開始しました。 この開発は、「サウスウッド」を呼ばれる開発計画の一部で、現在タスマニア林業公社が提示している同計画によれば、木材チップ工場、木材燃料発電所、州南西部からスティックス渓谷やウェルド渓谷を結ぶ道路建設事業が盛り込まれています。これら地域は、国際自然保護連合(IUCN)をはじめとしたいくつもの組織によって世界遺産登録候補地として推されるほどの貴重な高木オールドグロス林を擁しています。現地保護団体、Native Forest Networkの担当者は「橋が建設されることによって4000ヘクタールのオールドグロス林の伐採が可能になり、タスマニア南部地域にあるいくつかの貴重な未開発の森林へつながる道路網の重要な拠点となるであろう」と話しています。 座りこみ行動は31日間に及びましたが、3月6日、60名の警察が突入し、わずか5時間のうちに強制排除されました。警察は突入の際、現場から4kmの範囲の道路を封鎖し、「進入禁止区域」とすることを宣言、保護派、マスコミ、一般の人々は現場に入ることができなくなりました。その際、保護派のカメラマン他2名が逮捕され、この事件を撮影できないようにしたことは明らかです。 地域住民は、すばらしい森林を守るために今後も活動を続けることを明言していますが、今後の成り行きを見守っている状態です。警察側は、進入禁止区域は5月12日まで続けると宣言しており、橋を建設するには十分な期間です。 一方、地域の行政委員会は、3月12日、いずれも貴重な森林地域であるウェルド、ピクトン、ヒューオン渓谷におけるオールドグロス林の伐採を停止する動議を5対4で可決しました。この委員会は、昨年12月に「サウスウッド」計画を同じ投票数で了承したばかりです。現地保護団体、Tasmanian Conservation Trustの担当者は「タスマニア林業公社が二次林だけを伐採対象としているという宣伝文句に、委員が騙されていることを示している」と話しています。委員会は、今後数ヶ月かけて計画内容を調査し、政策が決定される予定です。 以下の現地団体のサイトに、現状を紹介する写真などが掲載されています。バナーには「孫のためのオールドグロス」とあります。
苦難が続くタスマニア (2000.12)タスマニアの森林伐採問題は最大の難局を迎えています。タスマニアの1999年の木材チップ輸出量は、前年度比48%増という最悪の数字。それにもかかわらず、雇用は5%減少しています。新たに5施設の建設(木材チップ工場、製材工場、合板工場、輸出用の港のほか、木材を原料とする発電所)が、タスマニア南部のヒューオンビルという町で計画されています。2000年12月10日には、保護派の住民たちが危機感を強めて、700人がデモ等を実施しました。2001年に入っても、3月31日に州都ホバートで行われた集会には3000〜5000人が参加し、メディアも大きくとりあげました。 デモの写真は、以下の現地サイトで見ることができます。 東ギプスランドオーストラリアで最も長く、象徴的な保護活動地域、グーロングックで伐採開始 (2002.3)3月5日早朝、東ギプスランド、エリヌンドゥラ国立公園の南側に位置するグーロングックで、保護活動家が5年間にわたって世界遺産的価値のある森を伐採から守ってきた砦が、50人の警察官と州政府役人によって取り払われました。この地はオーストラリア国内でも貴重な冷温帯雨林地域で、樹齢500年以上のユーカリの原生林や樹齢1000年を超える巨大なシダ植物、絶滅に瀕した様々な動物をはじめとした、東ギプスランドにあるすべてのものが存在しています。この森の保護活動はオーストラリアで最も長く、象徴的なもので、1997年に約300人の保護活動家が伐採を止めようとして逮捕されたり、2000年2月に伐採業者による保護活動家への暴力事件が起きた場所でもあります(下の記事参照)。現地の保護家は「ここを守ることができなければ、他のどこも守ることができないだろう」と言います。緑の党の連邦議会議員ボブ・ブラウン氏も、生態系としての価値が非常に高いとして、グーロングックの森を伐採計画から外すよう求めています。保護派は、5,000ヘクタールのグーロングックの森を隣接する国立公園に組み入れるキャンペーンを行ってきました。 3月6日には、州政府側によって道路にゲートが設けられ、一般の人々は入ることができなくなり、9日朝には、2ヶ所で伐採が始まりました。伐採業者は警察と州政府職員によって24時間体制で守られ、伐採作業を行っています。警察は投光機や赤外線装置などを使って、人々が伐採現場に入り込み、現場を見られないよう見張っています。伐採用の重機は警察の護衛の下、運び込まれています。10日には、この模様を撮影していたカメラマンが州政府役人から暴行を受けました。12日には、進入禁止区域が伐採現場から半径25kmに拡張され、保護派のキャンプがその区域内から移動させられる際に乱暴を受けました。 3月17日には、50人の保護派が道路の封鎖活動を行い、その中で4人が逮捕されました。そのうち一人は、進入禁止区域に入ろうとしたために逮捕・拘留されました。「若い女性がグーロングックを守るために拘留されることを覚悟したのは、人々の情熱と決意の表れである。公有林に立ち入ることを政府が制限する権利に対して、彼女は異議を唱えたのです」と、現地保護団体の担当者は話しています。 3月20日まで、勇敢な保護活動家が伐採地域内で高さ50mの木の上に登り、4日間伐採を阻止していました。その間に、警察は彼の水や食料を奪い、周りの樹木を伐り開いて彼に水や食料が供給されないようにしたり、その木の周りでチェーンソーの音を鳴らし、ブルドーザーを走り回したりしました。彼には夜も投光器が当てられ、サイレンも10分おきに鳴らされていました。何人かが彼に水と食料を届けようとしましたが、政府職員に止められ、彼の命を守ろうとしただけで2人が逮捕されました。こうした状況の下、彼は警察によって降ろされ、逮捕されました。 3月31日の日曜日には、"Forests Forever"と"Easter Picnic"というイベントが行われ、約200人が集まってグーロングックで行われていることを視察しました。120人の人々が進入禁止区域内に歩いて入りましたが、逮捕された人はいませんでした。4月1日には、50人の人々が道路を封鎖し、木の上に横断幕を張ったりしました。8時間にわたって交通が遮断されましたが、午後には警察によって構造物は撤去され、4人が逮捕されました。 伐採が開始されてから4月1日までに、混乱を防ぐために州政府が費やした費用は42万ドル(約3千万円)以上であることが報告されています。現地紙は、これは伐採によって得られる推定25万〜35万ドル(約1800〜2500万円)の収入を超えるものであるとしています。 保護活動家は非暴力の抗議に徹しているにも関わらず、3月31日までに70人の保護派が禁止区域への侵入や公務執行妨害などによって逮捕されました。「森林も道路も公有のものであり、私たちはここで権利を行使している」と現地保護団体の担当者は話しています。専門家の中からは、進入禁止区域設定の法的根拠に対する疑問も出ています。 こうした中、4月10日には予定されていた4ヶ所の伐採が終わり、90haの森林が失われたものと見られています。さらに、今後の伐採のための道路建設が行われることが予想され、進入禁止区域は6月まで続けられるものと見られています。 ここで伐採された木材は、現地のハリス大昭和社(大昭和製紙と伊藤忠商事が全株式を保有)の工場に運ばれて木材チップとなり、日本に輸出されて書籍や雑誌、コピー用紙、ノート、カレンダー、包装紙などの紙になります。最近得られた情報によると、州政府に払われる伐採権料は1トンあたりたったの10セント(約7円)です。貴重な原生林がたったこれだけの値段で売り払われているのです。ちなみに、日本での上質紙の値段は1kgあたり120円前後です(単位が異なることに注意)。 以下の現地団体のサイト(英語)に、現地の様子の写真などが掲載されています。 ※大昭和製紙は合併により2003年4月に日本製紙となりました。 エリヌンドゥラ・ディンゴ川地域で伐採再開 (2002.2)エリヌンドラ地区、ディンゴ川地域で伐採が再開されました。この地区は、温帯雨林が分布する国立公園のすぐ外側(北側)に位置しており、昨年4月の現地住民による封鎖行動により伐採が停止されたところです(次の記事参照)。 この地区には、未開のオールドグロスが生い茂っており、絶滅に瀕しているオニアオバズク(フクロウの一種)の生息地でもあります。また、現地保護団体によると、この地区の伐採は様々な規約や法令に違反しているとしており、伐採の合法性については裁判が行われている最中で、評決はまだ下りていませんが、その前に伐採を行ってしまおうという意図が伺えます。さらに、近い内に伐採許可量が削減される(現在はそれを40%オーバー)ようで、その前の駆け込みという意味あいもあるようです。 エリヌンドラ地区では、ディンゴ川地域だけでなく、グーレングックでも封鎖活動が行われていますし、サーベイ道路でも1月に封鎖を行っていた活動家27人が逮捕される事態が起きています。この地域の伐採業務に関与しているのはハリス大昭和社です。 国立公園のすぐ外側の伐採活動に対して反対行動 (2001.5)2001年5月に、東ギプスランド・エリヌンドゥラ国立公園のすぐ外側で、原生温帯雨林の伐採に対する保護活動家による反対行動が行われ、その模様を撮影していたフリーのカメラマンを含む数人が逮捕される事態に至りました。 以下の現地団体のサイトには、原生温帯雨林が伐採されて焼かれる様子や、反対行動をしていた保護活動家や撮影をしていたカメラマンが、理由もなく逮捕・連行された時などの数多くの写真が掲載されています。逮捕された人の中には、以前伐採に従事していたがオールドグロス林の伐採に耐えられなくなって保護活動を始めた人もいました。とても生々しい写真が数多く掲載されていますので、是非ご覧下さい。 Walk Against Woodchips (2000.11)2000年11月27日に「木材チップ用伐採に反対するための行進(Walk Against Woodchips)」が、オーストラリアのキャンベラから大昭和の木材チップ工場まで行われました。日本大使への手紙も渡されました。 環境保護活動家が50名の伐採業者に襲われる (2000.2)2000年2月21日の深夜、東ギプスランドのグーロングック森林で、3人の自然保護活動家が伐採業者とその子供(男の子)を含む50名によって暴行を受ける事件がありました。 西オーストラリア西豪州で森林保護派政党が勝利! (2001.2)2001年2月に行われた西オーストラリア州の選挙にて、労働党が勝利を収めた。同党は、オールドグロス林の伐採を直ちに停止し、同州の南西部に世界最大の保護区を設定すると公約していた。 原生自然保護協会(The Wilderness Society)は、この選挙のために数カ月にわたる一般向けの情報広報活動を行い、その結果、オールドグロス林の保護の問題は3つの最も重要な問題のうちの一つとして取り上げられるようになった。また、これが前政権である自由党と労働党との最も際だった政策となっていた。選挙当日は、800人のボランティアが135ヶ所の投票所にて「森林のための投票を」と書かれた紫色のTシャツを着たり、森林保護のために最もよい結果を得られる候補者の順位を示したカードを配ったりした。労働党の勝利は、環境に関心のある有権者によってもたらされた。 原生自然保護協会では、今後新しい政府が伐採会社や経済界の圧力に屈せず、公約を守るよう見守る必要があるとしている。 |
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