伐採地の状況
チリ
伐採が進むチリの天然林は、主に国際市場の木材生産の需要増加によって、減少の一途をたどっています。また、海外からの木材チップとパルプの需要は、チリの天然林を脅かすと共に様々な問題を国内外問わず、生み出しています。
チリの原生林
チリには、世界に現存する温帯原生林の3分の1が存在しています。チリに生息する動植物の90%以上はチリ特有のものであり、他では決して見られないものです。チリの原生林は世界の温帯林の中で種の多様性が最も高く、森林伐採による生物多様性の減少、土壌侵食そして砂漠化といった問題を引き起こしています。
総面積: 748,800 平方km(イースター島とサライゴメス島を含む)
土地利用: 耕作地: 5%、牧草地: 18%、森林及び林地: 22%、その他:
55% (1993年)
チリにおける森林総面積は156,478平方km(チリ総面積の約20.8%)で、そのうちの25%の森林が保護されていますが、すべての森林のタイプが保護されているわけではありません。
チリの天然林伐採と植林地転換
チリの天然林における一つの大きな問題は、天然林を単一種(マツ又はユーカリ)に転換することであり、チリは世界で一番ラジアータ・マツの植林がされており、その広さは約120万ヘクタールにも及びます。
毎年、14,000ヘクタールのチリの天然林が植林地に転換されています。また、チリに元来存在した森林の45%は農業用などに転換されてしまいました。現在、チリにおける林業は植林地域の生活水準を下げ、環境破壊をももたらしています。
1986年から木材チップの生産のために天然林の伐採は加速され続け、製紙用材として、ほとんどすべてが日本へ輸出されています。約20,000ヘクタールの森林地域が輸出用として破壊されつづけており、天然林はユーカリの植林地に転換されます。日本の三菱は最も大きな木材チップ輸出業者であり、子会社であるAstillas
Exportaciones社を所有しており、植林事業とともにオールドグロース林からも木材チップを生産しています。
チリはラジアータ・マツ単一の林業を主として発展させてきました。この樹種の渡来は今世紀始めにまでさかのぼり、1965年以来、チリでは林業を奨励してきました。そして産業の発展と植林地拡大のために、法律や制度が制限されてきました。
一つには、チリの経済発展のためと安定の影では、国際的な貿易自由化が大きな影響を与えています。チリの関税の引き下げと国際貿易協定は海外市場に参入するために、ますます勢いを増し続けています。1999年の1月には、チリの特恵なしの関税が11.0%から10.0%に引き下げられ、これは引き続き2003年に6%に達するまで毎年1%ずつ引き下げられ続けます。
追い出される人々
地域の人々は、国の林業開発による恩恵を受けることがないばかりか、たいていは植林が進められる前よりも、実際に悪い状況に置かれています。現在の林業開発の形態は、多くの地域の人々にとっては、生活していく上での脅威であるとさえみなされています。林業の発展は雇用を増やすどころか、小規模農業を営む人々や賃金生活者を地域から排除する原因になっています。
林業の拡大により、地方から地方へ、地方から都会への移住が生み出されており、その結果として貧困のレベルがますます拡大していることや、植林が大規模に行われている地帯では、人々の移住が強制的に行われており、極度な貧困を招いているということが、公式にも認められています。また、地方の人々は、新しい林業の職を求めるために町から町へ移住しなければなりません。
資料提供:Defensores
Del Bosque Chileno
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