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オーストラリアの森林がさらされている脅威

 毎年約20万ヘクタールに及ぶオーストラリアの森林が伐採され続けています。これは、フットボール競技場の約10万個分に相当します。

 オーストラリアの天然林で伐採された木材の半分以上が木材チップになっています。現在、600万トン以上の木材チップが、紙やボール紙を生産するために、毎年オーストラリアの天然林から日本へ輸出されており、大半は使い捨てにされています。

オーストラリア社会は森林を保護したがっている

 1996年に行われたRoy Morganによる1059人を対象とした国内世論調査では、98%のオーストラリア人が「原生状態の自然を保護する必要性がある」と考えていることがわかりました。

 1998年にクイーンズランド州政府と連邦政府間の地域森林協定(RFA)によって行われた、南東部クィーンズランド州で無作為に選ばれた2000人を対象に行った調査では、南東部クィーンズランド州の伐採事業継続を支持するのは、わずか17%であることがわかりました。

 1999年7月に西オーストラリア州のパース市民400人を対象に行われたQuantum Harrisによる世論調査では、74%がオールドグロス林の伐採に反対、83%がオールドグロス林の木材チップ用伐採に反対、87%がオールドグロス林の皆伐に反対、76%がオールドグロス林は保護すべきであると考えているという結果が得られました。

 1999年12月に行われたMorganによるビクトリア州西部ミッドランド地方の406人を対象とした、CobawとWombatの州有林の伐採に関する世論調査では、68%が木材チップ用伐採に反対しており、73%が木材業界が天然林伐採から植林木利用へ移行することを支持するという結果が得られました。

植林木は代替になる

オーストラリアのユーカリ植林木供給量予測 オーストラリアには、約100万ヘクタールの木材生産のための植林地があります。すでにオーストラリア国内で利用される木材の半分以上は植林地から供給されており、製材については3分の2を占めます。

 木材チップ用のユーカリについても、利用可能な植林木の量は着実に増加し、数年後には、現在の木材チップ輸出量に達すると予想されています。

「私たちは、利用可能な植林地からの木材製品が3〜5年後には相当増えると予想しています。2〜5年後には、天然林の伐採を一切せずに済む段階に入るでしょう」(オーストラリアのマツ製造の第一人者であるAuspine社取締役Adrian De Bruin, 1995)

「もし天然林伐採産業が終わり、明日去ることになっても、住宅建築のすべての仕事ができるでしょう」(Lance Duvals, Associated Kiln Driers, 'The Sunday Age', 22/1/95, p. 17)

観光事業の発展

 オーストラリアの独特な自然環境の主要な要素である森林は、重要かつ貴重なもので、これからのオーストラリア観光業発展のためにも大切なものなのです。オーストラリア観光委員会によって1989から1992年までに行われた17カ国からの観光客1000人に対する調査によると、86%がオーストラリアの奇観(自然)に「きわめて」あるいは「とても」興味があるとの結果を得ました。国内観光業は1998年には430億ドル以上の収益を上げたと報告されている。

 例えば、コアラ(森林地帯に生息する有袋動物)だけで、毎年10億ドル以上の収益をオーストラリアの観光業にもたらしている。

 1998年11月2日のSydney Morning Herald新聞の8ページには、森林保護のために天然林を用いた製材工場を閉鎖した結果について、「Coolah Tops国立公園は、州政府の森林政策の誇りである。抗議をしている製材工場労働者達も公園管理者となり、木材産業は観光業に取って替わった」と書かれている。

資料提供:The Wilderness Society

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