|
伐採地の状況 |
伐採地の状況オーストラリアオーストラリアの森林の状態ヨーロッパ人の移住以来、オーストラリアの森林の半数と多雨林の75%が皆伐され、オールドグロス林の90%が伐採された。 森林は現在オーストラリアの5%を覆っているに過ぎない。多雨林は現在オーストラリア全体の0.5%、オールドグロス林は1%以下である。オーストラリアの森林の17%のみが保護されている。この保護林の面積の半分で伐採が行われた。保護を受けず、伐採されていない森林はオーストラリアの森林の10%、即ちオーストラリアの総面積の0.3%である。 オーストラリアの森林の驚くべき価値オーストラリアには、世界に残る最も高い温帯オールドグロス林のいくつかが存在している。 オーストラリアにそびえるユーカリの森林は、かつて世界で最も背の高い森林であった。最大の木は伐採されたが、オーストラリアのユーカリ林は、現在も世界で最も高い顕花植物・広葉樹で、北米のセコイアの木に次いで2番目に高い。
オーストラリアの森林地帯は世界で最も生物多様性に富んだ森林地帯のひとつであり、世界の植物*と陸上動物**の5%が生存する。無脊椎動物を計算に入れれば、オーストラリアの温帯ユーカリ林は生物多様性の点で熱帯雨林を越えるであろう。 仮にオーストラリアの森林地帯を国として考えた場合、植物*の生物多様性の点で世界15位、陸上動物**の生物多様性の点では26位である。オーストラリアの森林にはヨーロッパ全体よりも多くの植物種が存在する。オーストラリアの生物の半数以上(76%の植物、53%の陸上動物**)は森林に生息している。 森林に生息する脊椎動物の113種が、州政府あるいは連邦政府によって絶滅危機種として公式リストに載せられている。これはオーストラリアの陸上動物種の5%以上である。ススイロメンフクロウ、キミミクロオウム、オオフクロモモンガ、オナガイヌワシなどのほか、コアラも絶滅危機種としてあげられている。 * 植物とは高等植物を指し、樹木、低木、花などの通常植物として認識される種である。 ** 陸上動物とは、哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類である。 オールドグロス林の重要性
オールドグロス林には、通常たくさんの大きな古木、枯れ木、倒木がある。木の洞は樹齢100年以上の古木のみに存在する。 オーストラリアの陸上動物(哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類)の20%(約400種)は、この木の洞を利用しており、そのうち180種は森林に生息している。伐採は洞のある木を切るため、オールドグロス林の伐採は180種の動物種を危機に陥れる可能性がある。なぜなら、これらの種の多くは、生息のために広い面積の原生林を必要とするからである。たとえば、大型の鳥類や有袋類の中には、ユーカリの木にできる洞を住みかとするものが多くいるが、そのような洞は、樹齢100年から200年を超えてからやっとできるもので、樹齢の若い植林地などでは彼らは生活できない。ここに、原生林伐採と絶滅危惧種との関係が指摘されている。 皆伐されたオールドグロス林を元の状態(例えば、同じくらい豊かな洞に生息する生物、枯れ木、倒木など)に戻すためには1,500年から2,500年かかる。 オーストラリアの元来の(ヨーロッパ人移住以前の)オールドグロス林は、その8%以下を残すのみとなっている。これは、現在森林全体の20%以下で、その半分が保護区に指定されているのみである。 オールドグロス林は有機炭素を多く貯蔵しているので、それが伐採時に大気中に放出されると温暖化を促進する。 |
|
※JATANの活動は、会員の皆様のご支援と寄付によって成り立っています。JATANの活動をご支援いただける方は、会員・ボランティア募集のページをご覧下さい。 |
オーストラリア | タスマニア | 東ギプスランド | 西オーストラリア | 最新情報 | チリ | アメリカ南東部
紙はどこから? | 伐採地の状況 | 日本の紙生産・消費 | 紙と森林伐採Q&A | 紙と森林伐採リンク
世界の森林の現状 | 熱帯林の破壊 | 紙と森林伐採 | 写真館 | 日本の木材消費 | 私たちにできること
ホームページ | 世界の森と私たち | JATANの活動 | 参加者募集 | 出版物・販売物
© 1999-2003 熱帯林行動ネットワーク(JATAN)