私たちにできること
森林破壊を止めるために私たちにできることは、いろいろあります。できることから始めましょう。
まずは、自らの木材消費生活を変えることがひとつの方法です。大量消費につながっている生活を見直すほか、環境に配慮した製品を選ぶことによって、森林破壊につながっている製品を拒否し、環境に配慮した製品の生産を支持することができます。さらには、政府や企業に対して働きかけを行ったり、森林保護団体の活動に参加すると、より大きな貢献ができるでしょう。
購入時に木材原料に配慮した製品の選択をする
木材製品を購入するときに、その木材がどこでどのように生産されたかを考慮して選択しましょう。熱帯材、原生林材、合板、バージンパルプなどで作られた製品ではなく、
FSCなどの信頼された制度によって認証された製品、
エコマークが付いた製品、
リサイクル材や古紙、国産人工林材や間伐材を利用した製品
などを選択しましょう。また、木材原料の産出国や樹種を確認することによって、どのように生産された木材であるかを推測できる場合もあります。
- 紙製品は再生紙のものを購入する →詳細
- 印刷物発注の際に再生紙を指定する
- 熱帯木材や合板で作られた家具を避け、国産材や集成材を用いたものなどを選ぶ
- 家を建てる時は、できるだけ合板の使用を避け、国産の人工林材やFSC認証材を用いるよう注文する
- 職場や学校で扱っている木材製品の原料や事務用品についてグリーン購入を進める →詳細
※グリーン購入ネットワーク事務局のホームページにて、環境に配慮した紙製品や文具・事務用品の検索ができます。
木材の消費量を削減する
環境や社会に影響を与える形で生産された木材製品は削減する必要があります。大量消費につながっているものを使わない(Reduce)、使ったものを再利用する(Reuse)、リサイクルする(Recycle)を3つのRとして、心がけるとよいでしょう。
- 紙消費を削減する →詳細
- コピーや印刷は必要最低限のものだけにする。 コピーや印刷をする際は両面でするか、裏紙を使う。
- 雑誌や新聞を必要以上に買わない。
- 使い捨てのコップやペーパータオル、ナプキン、紙おむつなどを極力使わない。
- チラシやダイレクトメール、新聞の折り込み広告、電話帳、買い物時の過剰包装など、必要のないものの受け取りを拒否する。
- OA用紙、新聞紙、雑誌、段ボール、牛乳パックなどをリサイクルする。
- 家具等の木材製品は、大切に使う
- 購入時には長持ちするものを選び、壊れても捨てずに修理する。
- リサイクル店で購入する。
- 使わなくなった家具は、人に譲ったり、リサイクルに回す。
- 長く住まえる家を建てる
- 耐久性に優れた長寿命住宅にする。
- ライフサイクルの変化に対応できるリフォームしやすい工法の家を選択する。
政府や企業に働きかける
個人消費よりも、政府や自治体、企業による取り組みの方が重要かもしれません。政府や自治体、木材や紙を扱っている企業に対して、環境や社会に配慮した政策や木材調達を推進して欲しいと要望しましょう。
- 自治体の公共工事で使われる木材や、学校で用いられる机やイスなどについて、環境や社会に配慮した政策や木材調達を推進して欲しいと要望する
- 住宅、家具、新聞、出版、印刷、事務用品など、木材や紙を取り扱っている企業に対して、環境や社会に配慮した木材調達を推進して欲しいと要望する →製紙会社等への手紙
- 木材や紙製品を取り扱っている販売店「お客様の声」などで、森林破壊につながっていない商品を取り扱って欲しいと要望する
- 森林破壊に関与している政府の開発事業や企業に対して、意見を送る
※JATANでは、熱帯林破壊のコピー用紙を取扱っている会社に再考を求める活動や、森林破壊をもたらしている製品をやめ、適切な森林管理によって生産された製品の利用を進める違法材・原生林材不使用キャンペーンを行っています。
活動に参加する
個人で活動するよりも、グループで活動する方が効果的ですし、知識や人脈も広がります。仲間と森林保護活動を行ったり、森林保護団体の活動に参加しましょう。
- 学校や職場、地域で勉強会などを行う。スライドやビデオ、出版物などを用いる →紙の事例
- 木材が輸入される港や木材加工工場、リサイクル・ごみ処理施設などを見学してみる
- 国内の林業の現場を見学したり、林業ボランティアに参加してみる
- 森林破壊が進んでいる現場へのスタディーツアーを行う
- JATANや他の森林保護団体の活動に、ボランティアとして参加したり、会員として支援する
世界的視野に立って生活を見直す
突き詰めて考えれば、森林問題は単なる環境問題ではなく、世界的な南北間の経済格差や、日本を含めた先進国の大量消費を前提とした経済構造や労働慣習によるものであるといえます。こうした大きな構造を変えるには時間がかかるでしょうが、人類が避けて通れない問題でしょう。世界的な環境問題を解決し、持続的な社会を築くために何が必要かを考えていきましょう。
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