木材貿易と森林 | |
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チリチリとアルゼンチンの南部に広がるパタゴニアは、世界に残る最後の秘境の一つである。たいへん広大な地域なので、本当にその地に何が生息するのか誰もわかっていない。しかし、世界の温帯雨林のおおよそ3分の1がこの地域に現存していると推測されている。長く、細いチリのパタゴニアの海岸線は、およそカリフォルニア北西部(フンボルト郡)からアラスカ(Ketchican)に続く森林地域に相当している。特に、この10年間、この森林は乱開発され続けてきたが、多くは今もなおほとんど手つかずのままで、世界で最後の現存する原生林の一つになっている。 ボイジ・カスケード社およびルイジアナ・パシフィック社は、本国で論争の的になっている悪名高い米企業2社で、チリの天然林を木材チップに変えるるために、計り知れない力を注いできている。ボイジ・カスケード社は、世界最大の木材チップおよびOSB(ボード類の一種)工場をBahia Illqueの未開の水源地帯に建設することを計画している。幸いなことにそのプロジェクトは現在中断している。林産物、特に木材チップは、チリ経済の発展のけん引役を果たしおり、南米で最も強力なもののうちの一つだと評価されている。チリの総輸出額は1987年から1994年の間で2倍なのに対して、林業分野の輸出額はほぼ3倍になった。同時に、木材チップ生産はほとんどゼロから木材産業供給量全体のほぼ5分の1を消費する巨大産業になった。 パタゴニアは、その大きさと現地調査が難しいことから、現存する情報は食い違っていたり、質が悪いことが多い。さらに、チリとアルゼンチンの2ヶ国にまたがっていることが情報の質や一貫性において更なる困難を招いている。手に入る情報が不足していることが、この地域の保全計画が出来ない一因になってきた。その結果、どの地域が保全の価値が高く、保護することが必要であり、一方、どの地域が消費材資源の生産にもっとも適しているのかを、決定する手続きがほとんど進展していない。一部地域の際立った美しい景観だけが、世界的に観光に重要であるという理由で保護されている。 パタゴニアのはるか南端に、ほぼ九州の大きさのフエゴ島が横たわっている。フエゴ島(主島)および近隣諸島の未開で吹きさらしの山脈やステップ地帯(樹木の生えていない広大な大草原)は、世界最南端の森林(lengaおよびcoihue広葉樹林)の自生地となっている。これらの森林は、世界のはずれのこの土地の適切な管理についての国際的論議の注目を集めている。トリリアム・コーポレーション社(ワシントン州)は、他の米国企業およびチリの提携会社と共同で、この大きな島の、主に原生lenga林が占める40万ha近くを購入した。トリリアム・コーポレーション社は、1994年からフエゴ島の森林伐採を行っている。 日本の団体の関連ホームページ:熱帯林行動ネットワーク「チリの天然林伐採」 |