森林・木材認証制度マレーシアの認証制度森林・木材認証制度は、日本にとって重要な地域である東南アジアでも取り組みが進められており、その中でも、マレーシアにおけるものが最も意欲的で、議論の的となっている。 マレーシアでは、1998年に国家木材認証協議会(NTCC。後に「マレーシア木材認証協議会:MTCC」に改名)が設立され、持続可能な森林経営に関する基準と指標(MC&I)の作成の中心的な役割を担ってきた。その後、マレーシア独自の基準と指標では国際市場に受け入れられないことから、 FSCの承認を得るための手続きが開始された。 FSCの国内基準を作成する際には、すべての関係者が参加しなければならない。2000年12月にワークショップが開催され、先住民問題に取り組んでいるNGOを含め、様々な関係者が参加した。しかし、このワークショップは政府と企業に支配され、先住民グループの意見が取り入れられることはほとんどなかった。 FSCの規準2と3には、先住民の土地所有権や権利について明記されている。マレーシアでは法律が地域住民の慣習権を認めていないため、先住民社会の生活は守られていないにも関わらず、NTCCは法律が十分であるとみなした。マレーシアで、ある地域に森林経営区画(Forest Management Unit)が与えられると、伐採だけがその地域で許され、先住民による利用は認められなくなる。実質的に、政府は法の下に先住民の土地権をすべて一掃している。MC&Iによる認証は、先祖から受け継いできた先住民の権利を奪う行為をさらに正当化するだけの道具になりかねない。 2001年7月、MTCCプロセスに参加していた13団体は、以下の点で同プロセスに重大な欠陥があるとして、プロセスから脱退した。
こうした状況の中、MTCCは2001年12月に木材認証制度を開始し、木材加工業者や伐採業者からの申請受付を始めた。しかし、MC&Iは、FSCの規準と指標に従った基準に達することはできないものと思われる。このような先住民や地域社会の権利が守られない認証制度は、不十分であるのは言うまでもない。 関連情報...
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