違法材・原生林材不使用キャンペーン

はじめに

違法伐採と木材輸入

原生林の保護

森林・木材認証制度

提言

得られる利益

段階的方法

日本企業の調達方針

欧米企業の取り組み

関連情報

原生林の保護

 森林経営は合法であればよいだけでなく、持続可能なものでなければならないという考え方は世界共通の概念である。持続可能な森林経営とは、林産物の生産力が維持される状態だけでなく、環境への影響や社会への影響をも考慮したものである。中でも、原生林生態系としての価値は高いことから、欧米では原生林から産出された木材の使用停止に取り組む企業が増えている。

日本に供給される木材と原生林材 日本が輸入している木材のうち、原生林から伐採されたものがどれくらい含まれているだろうか。日本が木材を輸入している主要各国における状況は、以下の通りである。

  • 原生林(未開拓林)の伐採や皆伐は、カナダの全伐採の約90%を占めている。(Global Forest Watch Canada, "Canada's Forests At A Crossroads - An Assessment in the Year 2000")
  • 日本がロシアから輸入している木材が産出されている極東地域では、成熟・過熟林の割合は42%である。(Sheingauz, A. et al., Shividenko, A. et al.)
  • インドネシアで伐採権が与えられている4100万haの土地のうち、45%が原生林である。(GFW/FWI, "The State of the Forest: Indonesia", 2002)

 これらの情報と、世界資源研究所(WRI)が世界各国の未開拓林の面積を調査したデータや、日本の輸入統計における樹種別データを合わせて考えると、国産材を含む日本で消費される木材(丸太、製材、合板)の約4分の1程度が原生林から産出されたものであると推測される。アメリカの森林資源研究者であるR.A. Sedjoは、2000年現在の世界の産業用材伐採量のうち、原生林(オールドグロス林)の割合は22%と推測 しており、上記の推測も同様の結果となっている。

 近年は、原生林やオールドグロス林に代わって、「保護価値の高い森林(High Conservation Value Forest:HCVF)」が用いられるようになっている。

 保護価値の高い森林(HCVF)とは以下のような森林で、これらの森林生態系を破壊するような伐採は避けるべきであると考えられている。

  • 固有種や絶滅危惧種などの存在する生物多様性の価値が高い森林
  • 気候・地理・地形・生態の組み合わせにおいて世界的に希少な森林
  • 人間の活動によって稀少となった未開発の森林
  • 水源の保護や土壌浸食防止などの水土保全の価値が高い森林
  • 先住民や地域社会にとって生活や健康など基本的ニーズを満たすために欠かせない森林
  • 先住民や地域社会の伝統的文化を維持するために重要な森林など

 詳しくは...

※JATANの活動は、会員の皆様のご支援と寄付によって成り立っています。JATANの活動をご支援いただける方は、会員・ボランティア募集のページをご覧下さい。

JATANの歴史 | 現在の活動 | 違法材・原生林材不使用 | 熱帯林破壊のコピー用紙 | 資料室

ホームページ | 世界の森と私たち | JATANの活動 | 参加者募集 | 出版物・販売物

© 1999-2003 熱帯林行動ネットワーク(JATAN)