攻撃にさらされるブリティッシュ・コロンビア州の内陸部雨林

Steve Viscelli, Forest Communities Project

 スローケン・ヴァレーは、一度訪れたら離れられなくなってしまうような所である。カナダBC州の南東に位置するこの谷の住民は、公有林の利用と保護のバランスを求めつつこの20年を過ごしてきたが、いま、そのコミュニティと生活基盤である森林が危機的状況下にある。というのはBC州最大手の木材会社スローケン・フォレスト・プロダクツ(SFP)が、今後5年間にスローケン・ヴァレーの内陸部にある温帯雨林の大部分を伐採する計画を持っているからである。この無責任極まりない計画によって、安全な飲料水・山林での仕事・動物(グリズリー・ベア、シンリントナカイ、絶滅の危機に瀕しているオショロコマ(鱒の一種)や淡水サケ)の生息地といった多くの社会的、経済的、生態系の価値が脅かされている。伐採は、地滑りや侵食を引き起こし、生態系や経済面の多様性を滅ぼしてしまうからである。

 スローケン・ヴァレーにあるような内陸部温帯雨林は、このBC州の南東部以外には、世界中のどこにも存在しない。そしてこの森林を適切に管理することは、イエローストーンからユーコンに至る回廊地帯と3つの一級の州立公園の生態系にとって絶対に不可欠である。1997年の夏と秋、BC州の森林省とSFPは地元住民の水源になっている4つの分水界で、道路建設と伐採を開始した。何百人ものスローケン・ヴァレーの住民と支援者が暴力を使わずに抗議をしたが、35名が逮捕された。

 (この記事を書いている今から)2、3週間もすると、SFPはもう2ヶ所の分水界に入る許可を得る見通しである。そこも何百人という住民の水源になっている。科学的調査により、道路建設と伐採は飲み水を危険な状態にすることが明らかになっている。谷の住民は、汚染のない飲み水を求め、道路建設を止めさせるために立ち上がる決意でいる――しかし、彼らだけでは阻止できない!

 BC州政府は、スローケン・ヴァレーの草の根抵抗運動をつぶそうとしている。警察は、地元住民と環境保護団体を脅せば、木材界の大物に対する抵抗をやめるだろうと考え、大量逮捕を行ない、逮捕者を単に支援しているにすぎない抗議者を相手取って、訴訟を起こした。スローケン・ヴァレーで反対運動をする何百人もの人は、すでに出来うる限りのことはした。今、かれらは国際的な環境保護団体の支援を必要としている。

 Forest Communities Projectは、スローケン・ヴァレーを守るために活動する合衆国のボイコットキャンペーンである。合衆国のガネット社は、USA TODAYや、84の地方紙、その他多くの地方放送局を所有しており、SFPから新聞用紙を購入している。過去に労働運動、社会運動、環境運動をする人物に冷ややかな態度を取った経歴を持つガネット社は、北アメリカ最大の新聞用紙の消費者である。この巨大企業が一日に販売する新聞は重さにして何百万ポンドにもなる。もうそろそろガネット社は、破壊している森林に対して責任を取る時がきている(それが合衆国の南東部にあろうとBC州の南東部にあろうとも)。われわれは、ガネット社がSFP、そのパートナーや、子会社から新聞用紙を購入するのを中止して、環境を守り、森林に依存するコミュニティを守る方針を打ち出すことを期待している。

 どうかわれわれのプロジェクトにご参加ください。みなさんの援助が必要なのです。  ■

 「News And Resources For The Grassroots Rainforest Action Movement」 1998年11-12 月号より。

※ この文の内容に関しては、かつてJATAN NEWS No.34で、オイコスの倉沢七生さんが記事を書いてくれていますので、参照してみて下さい。

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