熱帯林Q&A◆熱帯林減少の大半は、地域の人々の薪炭材採取が原因ではないのですか?
世界統計において、薪炭材の生産量の方が産業用材の生産量より多いことを理由に、薪炭材の採取がより大きな森林減少の原因であるという主張をよく見かけます。この主張の大きな誤りは、生産量の大きさをそのまま森林減少の原因の大きさとしていることです。 薪や炭の生産量は、家計調査に基づいて一家族あたりの消費量に人口をかけて算出されており、森林で伐採される木材生産量から算出されるものではありません。また、薪や炭は二次林、しかも地域住民の耕作地で採取されるものが大半です。さらに、枯れ木を拾い集めたり、枝木をはらったりして採取することが主で、大木を伐採して薪炭材として利用することは少ないのです。したがって、薪炭材の採取の多くは森林の減少には結び付いていません。 確かに、メキシコなどにおいて、人々の生活や権利を無視した様々な国内・国際政策がとられたことによって薪の過剰採取を招いた例や、人口密度が非常に高い半乾燥地域において、人々が生活のためにやむを得ず樹木を伐採して砂漠化が進行する例はあります。このように、地域によって状況は異なりますが、少なくとも東南アジアの熱帯雨林では、薪炭材のために立木が伐採されることはほとんどありません。 詳しくは... |
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