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◆熱帯林の減少は焼畑が原因ではないのですか?

 焼畑とは、森林や草原を刈り払い、倒れた樹木や草などを燃やしてから陸稲、イモ類、雑穀類などを栽培する農業のことです。

 焼畑は、同じ畑で数年間作付けした後、その畑を放棄して別の場所に移動して耕作することを繰り返します。放棄した畑では、植生が自然に回復していきます。別の場所で耕作と移動を数回繰り返している間に、元の土地で二次林が十分に成長すると、再び畑として利用します。

 すなわち、焼畑は以前利用した土地で循環して行われるものであり、新たに原生林が切り開かれることはありません。したがって、焼畑民族によって営まれている伝統的な焼畑農業は持続可能なもので、熱帯林破壊の原因ではありません。

 一方、商業伐採が行われた後に農地を求めてやってきた入植者や、国の政策によって移住した移民などが、持続可能でない地力収奪的な火入れ開墾を行なうことがあります。こうした非伝統的な焼畑は、熱帯林減少の原因のひとつとなっています。

 このように、農民が森林に火を入れて行う農業をまとめて「焼畑」として捉え、熱帯林減少との関係を論ずると誤解の原因となるため、区別して考える必要があります。

 詳しくは...




伝統的な焼畑農業。奥に回復している二次林が見られ、
循環的なものであることがわかる

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