労働相談ボランティア・団体交渉ボランティアの声

       労働相談ボランティア・団体交渉ボランティアに参加して

 現在、多くの有志の方が労働相談ボランティア・団体交渉ボランティアに応募していただいています。
 実際に、メール相談、電話相談、団体交渉に大活躍されています。
 その活動のなかでのご苦労とか、考えさせられたこと、感激したこと、またボランティアへの呼びかけなどを、随時労働相談ボランティア・団体交渉ボランティアの方に書いていただきます。





        当事者を支え続けることが交渉を前に進める大きな力

                                                                                                H.M.


少し前ですが、団体交渉にボランティアとして参加しましたので、その感想を、簡単ですが、書きたいと思います。

事件概要ですが、飲食店経営者による部下へのパワハラに対し、謝罪と慰謝料を求めたもので、1回目は加害者が参加せず、弁護士を交えた2回目の交渉で謝罪と慰謝料を支払う意思を確認できました。

現在は慰謝料の額について弁護士とのやりとりが組合の専従を通じて続いています。

感想ですが、やってみないとわからないという交渉の性質が印象的でした。

今回は短期間で要求の一部を実現することができましたが、もし会社側が不誠実な態度を続けていたらどうなるかわからなかったでしょう。

長期化すれば交渉を続ける意欲が失われ、がんばったけれども何も残らないという結末もありえたと思います。

頭ではわかっていたつもりですが、この結末に対する不安定さというのはとても深刻な問題なのだと改めて意識しました。

しかし、だからこそ周りのサポートが非常に重要なのだと思います。

多くの支援者が参加し、会社の不誠実な態度を許さないと同時に、当事者を支え続けることが交渉を前に進める大きな力になります。

今回の事件は私一人の参加でしたが、ぜひ他のボランティアの方々も団体交渉に参加してみてください。

(2014年10月22日)




        団体交渉ボランティア体験記


                                                  中曽根 和彦

 

団体交渉参加の発端は、労働相談ボランティア研修会での石川理事長のお話からでした。

一年間メールによる相談の対応をしていて、自分では何とかある程度は答えられるようにはなったつもりですが、答えを書いていて何か現実とは離れていくような、答えが宙を舞っているような不安を感じていました。

もちろん、日本でも最も実績のあると言ってよい人たちが、私の書いたメールをチェックしてくれているので心配はないのですが。

石川理事長は、労働相談は相談を受けたところから解決に至る全過程を知る必要があるという趣旨のことを述べておられたかと思います。

一人のボランティアでは自分が受けた相談が決着するところまで担当することは現実的には不可能でしょうが、自分の受けた相談ではなくても、労働問題の色々な現場で体験することは必要であると思っていました。

4 月に行われたボランティア研修会の後で団交の参加の申し込書に記入して申し込んだところ、 2 週間後くらいに団交参加要請の電話がありました。

団交は約一週間後、幸い都合のつく日でしたので、参加させてもらうことにしました。

私はうかつにも、団体交渉と言えば、何しろ「団体」交渉なので、労働側は大勢の人がいて、私は後ろで見ていれば済むのではないかとお気楽に構えていました。

当日、指定された時刻にセンターの事務所に行ったところ、 A さんと副理事長の矢部さんが打ち合わせをしていました。

聞けば、労働側は A さん、矢部さんと私の 3 人とのこと。

A さんの会社・職場は数名の規模ですが、組合に加入しているのは A さんだけ。

争点は、社会保険料の長期にわたる未払いと、一方的な賃金の減額(正社員全員が月 13,000 円ダウン)ということでした。

相手は社長さんですが弁護士や社労士を連れてくる可能性があると言われました。

話を聞きながら、私は自分の準備不足を恥じ、冷や汗をかくばかり。

さて、団交の場所に行ってみると、会社側は社長さん一人でした。

団体交渉の主役はその会社で働いている A さんですが、矢部副理事長が仕切って交渉が行われました。

社長さんは事前に年金事務所や弁護士さんなどと確認・相談しており、保険料の未払いや一方的な賃下げは法的に許されないことは充分に認識していたので、声を荒らげることもなく交渉は進みました。

会社内の労働組合員は A さん一人ですが、 13,000 円の賃下げは正社員全員にわたって撤回。

社会保険も全員について加入することになりました。

社会保険の加入時期や、年金について A さんの受けた不利益の損害の補償については、年金事務所と確認・相談の後で回答するということになりました。

終りに、 A さんから年休取得の話が出されました。

これまで年休は3日程度しか認められていなかったので、法令に沿って認めてほしいという要求です。

それまで平静を保っていた社長も顔を紅潮させ、若干抵抗しましたが法令には勝てず、回答を約して団体交渉は終わりました。

終りに、初めて団体交渉に出て感じたことを述べてみたいと思います。

一番感じたのは、やはり労働法で認められた労働者の権利を実現するためには労働者が団結することが必要だということです。

今回は労働組合による団体交渉では大きな成果を得たと言えます。

しかし、 A さんが職場に帰ったときに社長さんがどのような態度を取ってくるか心配です。

労働者は団結することが自分たちを守る最善の手段です。

職場の人たちの協力がとても大切です。

A さんの努力で会社側に賃下げを撤回させたことは職場の人たちにも大いにアピールできるはずです。

職場の人たちの支援も期待できるのではないでしょうか。

また、団体交渉の力を増すためには交渉員の人数をそろえることも大切なことであるし、また大変なことだと思いました。

一人でユニオン、合同労組に入っている場合、団交を行おうとすれば交渉員の人数そろえることもままならないわけです。

今回の団交の時は、私は適切な発言も出来そうにないので黙って見守る他はありませんでしたが、それでも人数がいることはそれなりに心強いことには変わりはなかったようです。

ほかの相談員の皆様も都合がつくようでしたら是非とも参加してい頂きたいと思います。

労働相談では労働組合に入ることを進めていますが、実際、労働組合の結成や加入が力になることを目前で見て、体験したことにより、以前に増して自信を持って相談に答え、組合加入を勧められるようになったと感じています。

 

(2014年6月7日)

 



        Eメールを利用した労働相談


                                                  日本産業カウンセラー協会関東支部 漆畑 典子

日本産業カウンセラー協会機関誌「産業カウンセラー」2011年6月号掲載
「シリーズ ボランティアボランティア」

 

私は、全国一般労働組合全国協議会東京東部労働組合が母体となっているNPO法人の労働相談センターでメール相談のボランテイアを3年以上続けています。

産業カウンセラー資格を取得した当時専業主婦だった私は、勉強したことが活かせる活動はないかと探していましたが、ネット検索で偶然このボランテイア活動を見つけました。

ボランティアの内容は労働相談センターに寄せられた一般労働者からの相談メールの返信文を作成することです。

方法は以下の手順で行われます。

@週に一度(相談員の希望曜日)、労働相談センターから相談メール1通が転送される。

A労働法、相談先などを調べ、返信文を作成し、労働相談センターへ送信する。

B労働相談センターの担当者が誤り等をチェックし相談者のメールアドレスへ転送する。

  初めは質問の答えがわからなくて、まごつきましたが、「相談者が訴えたいことは何か」「一番困っていることは何か」を考え、労働法や対処法をネット検索で調べるうちにだんだん回答の要点が見えてくるようになりました。

このボランテイアは、自宅のパソコンでできるため、無理なく続けられます。携帯電話を利用すれば外出先でもできますし、用事などがあってできない週は、事前に連絡し休むこともできます。

他にも以下のようなメリットがあります。
●労働法の勉強になり、ブラッシュアップにも繋がる。相談内容は、労働保険関連、パワハラ、解雇、休業、休職、残業代の未払いなど多岐に渡り、また労働関連法の改正は毎年のようにあるため、その都度インターネットなどで調べている。
●様々な職種の労働者が置かれている状況がわかる。
●事務所まで通える時聞がある場合は、電話相談や面接相談のボランティアにも参加できる。
●履歴書に書けるなど、自分自身のキャリアにも繋がる。

相談される方は、会社の理不尽な対応に対する怒りや無力感を感じていることも多くあります。そのような時は、相談者の気持ちに沿い、なるべく前向きな気持ちになれるような文章にするように気をつけています。相談者のお礼メールが転送されることもあり、不況下で苦境に立たされている労働者の助けに少しでもなっていると思うとやりがいや喜びを感じます。

問い合わせ先
〒125-0062東京都葛飾区青戸3-33-3
野々村ピル1階NPO法人労働相談センター
http://www.rodosodan.org/
電話03 -3604 -5983
ファックス03 -3690 -1154
Eメールconsult@rodosodan.org
参考URl http://www.jca.apc.org/j-union/cente
r/boranthia/borantia.htm
http://www.jca.apc.org/j-union/center/boranthia/
bosyumokuji.htm


 


 

 「企業内の労働問題の解決手段として労働組合がある」ということが忘れ去られている

                                                                                 インターンシップ学生 山崎

 労働相談について、残業代の未払いと、辞めたくても辞められない問題が深刻なように感じました。サービス残業と、退職拒否は「普通」のこととなりつつあるのは本当にまずいと思います。また、「企業内の労働問題の解決手段として、労働組合がある」ということが忘れ去られているように感じました。

 労働問題に直面した当事者の方の話を聞いて印象的だったのは、「多くの人が企業で起こっている問題は違法であることを知らないから、残業や減給を当たり前のこととして感じてしまう」と仰っていたことです。

では、なぜ労働法は軽んじられているのか?それに違反しても何らかの罰則が科せられるという意識が企業や世間に定着していないからです。使用者は労働法を破っても不利益がないから、労働者に過酷な労働条件をさらに付け加えていきます。確かに、組織の上にいる人間と下にいる人間に距離できることは仕方のないことで、「現場で働いてみろ」と言ったところで、現実的にすべての職場の労働状況を使用者が見ることは困難です。だからこそ、経営者も労働者も言いたい事が言える一定のルールとそれを守らなかったときの罰則が必要です。その強制力を作るのは、判例であったり、労基署の判断であったり、労働組合が動いて企業の労働問題が解決した、という実績であるわけですから、それらが増えていくことは大きいと思います。

 私は、行動につながらない精神論は嫌いです。「こうすべきだ、こうなるのが理想的だ」「それは必要だと思う。しかし自分が動く余裕はない」しかし誰かが何とかしなければ問題は問題のままで更に悪化し続けるし、問題の多い嫌な社会だなー、ではなくてそれをどうしたら改善できるかを考えるのは、人間として生きている上で当たり前なことだと感じています。しかし現実的には、それに対して反感を抱けるのも今、経済的に自分が自立していないからであって、いざ何らかの社会的組織に入ってしまうとなかなか行動につなげられないのは仕方がないと思います。

それでも、署名やデモなど、腰を入れて行動する余裕はなくても身近に参加できる方法はあります。それから、問題が解決する一番最初のステップは「多くの人がその問題について知る」ことだと思います。例え知っていても知らなくても、問題はそこにあり、誰もが何もしなければそこに在り続けます。私もこれから、もっと多くを知っていかなければならないと痛感しています。

一週間本当にお世話になりました。ありがとうございました。

                                                                                   (2007年8月20日 )



        うつ病から無事復職できました

                                                                                          Y.M

 私が、労働相談センターのボランティアをさせて頂くきっかけとなったのは、私がうつ病で休職していた3月末に「職場復帰」のリハビリの一環として、又、休職前は2年間、人事部で給与計算の仕事に従事していて、自分の知識が少しでもお役にたてればいいなと思い、応募させて頂きました。
 最初のうちは、相談者からのメール回答にも時間がかかり、又、電話相談がきても受話器が取れないといった散々たる状況でしたが、周りのスタッフの方のご支援を頂きながらやっていくうちに徐々に自信をつけていき、2ヶ月たった今では、電話に出るのが楽しみになり、又、メールの処理スピードも1日4〜5件をこなせるようになり、日を増す毎にスピードアップしていきました。
 当ボランティアをさせて頂いて一番印象に残っていることといえば、東証一部上場企業で働いていた私にとってはとても考えられない程、労働問題で苦しんでいらっしゃる方が多い事に驚かされ、正に目から鱗が落ちる思いでした。あと、ボランティア開始初日に苦労して作成したメールに対し、翌日即御礼のメールが返ってきた事です。このことで「こんな私でも、苦しんでいる人の役に立てたんだな」と実感出来、それからは、メールの回答を作成するにあたり、自ら率先して他のスタッフの回答メールを読んだり、書籍、インターネット等で調べていくうちに、どんどん知識として身に付いて行くことが実感でき、とても楽しい有意義な日々を過ごさせて頂きました。
 又、事務所の雰囲気もとても明るく且つ事務所全体が活性化されていて、最初はうつ病で暗かった私が、日に日に明るく、又、楽しくなるようになり、本当に良いスタッフの方に巡り会えてよかったと実感しています。
 当ボランティアの仕事は、報酬こそ頂けませんが、それに変わる「仕事をすることの喜び」を味あわせて頂いたことは将来の自分にとって必ずプラスになるものと確信しております。
 これから私は、職場復帰することになりますが、当センターのボランティアは引き続き日曜日のみ続けていきたいと思っておりますので今後とも宜しくお願い致します。

                                                         (2006年6月6日)


うつ病の人たちにかかわる仕事をしています

H.S.

   私は今、うつ病の人たちにかかわる仕事をしています。病気になる前は、彼らのほとんどが平日はもちろん、休日までも仕事漬けの生活をおくっていたようです。その結果、心身ともに疲れ果ててしまったのでしょう。一旦休職しても、後に復職していくわけですが、良くなった実感がはっきり持てないまま復職することもあり、とても辛い状況にあると感じています。

 私は、彼らをしっかりサポートしていきたいと思うのですが、まだ勉強不足で力が及ばないことを常々悔しく思っていました。また、私自身が会社勤めの経験がないので、仕事の現場のイメージがわきにくいと言う悩みがありました。それで、労働者の問題に直接ふれられる所を探していて、この労働相談センターとめぐり合いました。

 今は週に一日、主にメールでの相談を3件くらいやらせていただいています。相談を経験して、実際に多くの労働者が不利益を受けていることに驚きました。 今はまだわからないことばかりですが、それでも、いろいろアドバイスをもらいながら、メールの返信を書いていくうちに、労働者側が権利を行使して交渉していく方法もあるのだと言うことを知りました。

 ボランティアを始めて間もない頃、知人に「働いた分の賃金はもらえるよ。」とアドバイスをしたことがありました。彼女はアルバイトを始めたものの、二日間働いて予想以上に仕事が大変なことがわかり辞めることにしました。「結局ただ働きだ。」と嘆いていたのですが、その後、雇用主に掛け合って二日分の賃金を払ってもらうことが出来ました。常識的に考えると、二日分の賃金などあきらめるところなのでしょうが、粘り強く交渉した彼女のパワーに私は感心しました。

 そのとき、学んだことが役に立つことができて本当によかったと思いました。今後も続けて参加していって、いろいろと勉強をさせてもらおうと思っています。(2006年1月16日) 


労働基準法を経営者に認めさせる戦いは最重要

                                                          
和田  進

私が、労働相談ボランティアになって、2年の時が経過しました。この2年間で50数件の相談を担当させて頂き、様々な多岐に亘る相談に「自分自身が労基法等を真剣に学習したのは、20数年前の組合結成以来の事でした。労働相談に携わって、驚いた事は、殆んどの相談内容が労基法を違反している事です。             
 20数年前よりも現在のほうが露骨に労基法を違反していると言えます。                       
 劣悪な労働条件の下で苦しんでいる相談者を救出する労働相談活動は、私たちの責務として捉える必要があります。「労働基準法を企業・経営者に認めさせ、守らせる戦いは、『労働者の生活と権利を守る』ために最も重要である。」といえます。この為にも今後ともより一層、労働相談活動を頑張っていきたいと思います。       


職場で困っている方に自分が学んだことが役に立てばいいと思って

菅原一恵

私が週1回のメールでの相談員として労働相談ボランティアに参加させていただいたのは2005年5月からです。

参加した理由は、職場で困っている方に少しでも自分が学んだことが役に立てばいいと思ったからです。しかしそれは思い上がりだと一番初めの相談でわかりました。私が勉強した知識は本だけのこと、そして自分が体験した職場は労働現場のほんの一つの現場にすぎないことを知り、毎週労働現場の大変さに圧倒され、できるだけ解決の糸口が見つかればと勉強を重ねています。

労働関係法を勉強した関係で、毎週労働に関するご相談に応じていますが、毎週さまざまな悩みを抱えたご相談者に対して苦心して回答を続けています。苦心している理由は、例えば相談内容が解雇でも同じ状況での解雇は一つもないということ、メールだけの少ない情報でその方の立場に立った適切な回答をしなければならないからです。

今後はもっとたくさんのご相談に適切に応じられるよう一層の勉強を続けていこうと考えています。(2006年1月16日)


私自身、労働者としてさまざまな問題に悩み、学んだ
          

              樋口 和美

参加のきっかけは、労働相談センターのホームページでした。相談件数の多さにこの活動の重要性を認識し、微力でも自らの経験が生かせればと思い参加を決めました。

私自身、労働者として様々な問題に悩み、学んだ経験が積み重なって現在の自分があります。その都度たくさんの出会いや支えがありました。この活動を通してそのことを改めて振り返ることとなりました。そして今度は相談できる場所・相談できる相手側としての活動が、また新たな気づきと力を与えてくれました。同時に、この機会をくれた労働相談センターとそこで活動する仲間の存在も貴重なものとなりました。

私の場合は遠方のためメール相談が主です。日頃より業務上労働相談に携わっていますが、顔の見えないメール相談にはそれ故の難しさがあり、当初は戸惑いました。しかし、これからも研鑽に励み、この活動を続けて行きたいという気持ちは変わりません。法律知識のみならず、実務上のアドバイスや現状に即した回答で、相談者の方と誠実に向き合って行きたいと思っています。


相談員というと構えてしまうかも知れませんが

 

                                      匿名希望

  労働相談センターに寄せられるメールを読んで感じるのが企業の倫理観と労働基準法に対する意識の希薄さと、立場の弱い人ほど虐げられる日本の歪んだ仕組みです。

 賃金が低いと法律家に頼る資金がない、仕事におわれて相談に行く時間もない、と下流社会はモラルのない企業が意識的につくりあげているのではないか?とすら思えます。 

 私は以前、新聞社から学費を借り、販売店で働きながら返済していく「新聞奨学生」でした。表向きは新聞社の慈善事業なのですが、劣悪な待遇の中、借金で縛られているため辞めたくても辞められない学生が続出し、未成年の過労死者まで出した大いに問題のあるシステムです。高校を出たての学生はお金はもちろん、抵抗する知識もありません。そういった社会的弱者を救うために現在ボランティアとして参加させていただいています。 

 相談員、というと構えてしまう方がおられるかもしれませんが、スタッフの方々にアドバイスを受けることができるので、心配はありません。

公正な企業活動を促すため、なにより社会的な弱者を救うため参加してはいかがでしょうか。
(2006年1月16日)


労働相談ボランティアのおすすめ

 矢部 明浩

 1年余り電話、対面、そしてメールによる労働相談に従事しております。

 「日本社会の縮図」と大見得を切ってしまうと、いささか過言との誹りは免れませんが、社会の一断面を垣間見ている“錯覚”に囚われてしまうのが、実に不思議なところ。

若き「IT長者」や「起業ブーム」に便乗しての“にわか社長”が有象無象に輩出される、こんなご時世とはいえ、社会人としての第一歩はやはり、「労働者」からというのがまだ一般的ですよね。

この社会的多数を占める勤労者の実態=「社会の趨勢」が、労働相談をお受けしていると透けてくるのです。不当解雇を初めとして、長時間労働、残業代等賃金未払い、労働・社会保険への未加入、セクシュアルハラスメント、パワーハラスメント(上司によるイジメ・いやがらせ)、未熟練職種への配置転換、有給休暇取得に関する会社との軋轢、退職時における損害賠償の請求、労災隠し…。

いかがでしょう。ちょっと覗いてみませんか?相談者にとっては“一大事”のお話がほとんどですから、興味本位での“怖いモノ見たさ”趣味は歓迎できませんが、ときには自らの琴線に触れ、あるときは正義感の原点に誘われること請け合いです。

あなたの「最初の一歩」、心よりお待ちしております。
                                                    (2006年1月10日)