いのちを考える

東京都八王子市内の谷戸の風景
 左側は2002年1月1日、右は同年4月14日。
 正面奥が湧水口になっている。湧き出た水は、手前の幾枚かの休耕田を潤している。
 残り少なくなった、関東内陸部の谷戸の原風景である。休耕田となったため、農薬はまかれなくなった。おかげでゲンジホタルなどは復活してきているが、イモリの姿は見かけない。 保護地域になったため、周りの都市開発の手から救われた。しかし右の写真を見ると山の斜面は削られ、幾本かの記が植林され、小川は掘り返され作り替えられた。八戸を取り囲む山は。豊に見えるが、その向こう側は宅地造成地である。いつまで清冽な水が湧き出てくれるだろうか。
 3年ほど前、ここの下流にあった小川はつぶされ、道路になっり、宅地造成地になって、流れが変えられ、ホタルやその他の小動物も姿を消した。


 このサイトは、高橋徹のプライベートサイトです。

 高校で生物の授業を担当するようになってから、気がついたら、もう20年を超えていました。自然をあるがままに見つめ、自然から学ぶこと・・・それが理科教育の使命であると信じてきました。しかし時として、はたと立ち止まって考え込んでしまうことがあります。

 不可解だった自然に光を当て、人間の生活を改善し、人の命を救ってきた科学・技術。人々に安寧と幸福をもたらす科学・技術。しかしまた、一方で人々に害を与え、環境を破壊し、ときには人々の命を奪うのに一役買った科学・技術も存在します。「公害」「薬害」「核兵器や細菌兵器」「優生学」「環境破壊」・・・・ 

 授業をしながら考えたこと、授業の合間に思わず力を入れてしまった雑談、クラスのホームルームで考えたこと、生徒のリアクションでドキッとさせられたこと。・・・気まぐれに語った科学論をまとめてみたくなりました。人類の科学・技術の光と陰を、「いのち」をキーワードに問い直してみたいと思います。

 また2003年頃からボランティアでやっている外国人教育相談の過程で出会った子どもたちのことや、考えたことを報告していきます。

 たぶん更新は遅々としてすることになると思います。おつき合いください。

2002年5月12日、2007年1月

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優生学(人間の遺伝的改造)
劇・いのちがあやつられるとき
ハンセン病
性はなぜあるのか
教育基本法
外国につながる子どもたち

2002年5月12日 「表紙」「優生学を学ぶ」「劇・いのちがあやつられるとき」
2002年6月9日 「築山(望郷台)」「ライ病ってなに?」「生まれてこなかったいのちの数」「多磨全生園訪問」
2002年6月10日 「書評・人間の測りまちがい」
2002年6月18日〜21日 「優生学の生まれた時代」「初期の優生学のたどった道」「出生前診断」「遺伝病をどう考える」「遺伝決定論」「考えるための糸口」
2007年1月日 「外国につながる子どもたち」のコーナー新設
2007年2月11日 「性はなぜあるのか」新設




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